雲を貫き 射す光
辿り 僕は君を見つけた
あのときの笑顔を僕は
忘れることはないだろう
僕は君をよく知っている
けど 君は僕を知らない
君を想えば想うほど
僕の心はえぐられる
君が僕を想う回数
僕が君を想う回数
釣り合わないのはわかっている
だけど 君を想い続け
君が僕を忘れても
僕は君を忘れやしないさ
だってさ
君は僕の唯一の光
君と別れる時にさ
言いたいことがあるんだ
「どっかで 必ず
君を見つけだすから 待ってて」
いつもこんな日なの。
君が隣に座るのも、
僕の背中をさすりながら
鼻をちょっぴりすするのも。
夜なのに流れる風はぬるく、おもく。
君は誰かに何かを望んでる。
僕じゃないね。
背中をさする手は
僕にはあまりに大きくて
少しだけ甘い匂いを携えた君は
僕の恋する人だ。
僕は側にいるから、
と鳴いてみる。
彼女は涙目で笑った。
彼が料理を作ってくれた。
「わたし。猫舌なの」
彼はわたしをしばらくじっと見て。
「舌が食べものを迎えに行ってるから熱く感じる。乳児期の口の使い方から卒業できてないんだな。
人間以外の動物はみんな猫舌だ。舌から迎えに行く食べかただから。
そもそも舌はまず安全かどうかを調べるためのセンサーだからほんとは舌から迎えに行くべきなんだけどね」
と言った。
物知りだにゃん。
コーヒーはブラック?砂糖?それともミルク?
あなたは本当に大人で、
あなたが吸うタバコも飲んでたお酒も
私には苦すぎた
だって私、コーヒーにミルクも砂糖も入れるんだもの
コーヒーだって普段は飲まなかった
いつも飲んでいた紅茶 砂糖ふたつとミルク
甘すぎない?って言ったあなたの顔は
タバコよりもコーヒーよりも苦そうで2人で笑ったっけ
あなたのワイシャツにアイロンをかける時だけ
すこしだけ私が歳上な気がしたの
ただそれだけ
ほんとにただそれだけなの
アイロンをかけるワイシャツと
真っ黒なコーヒーをいれるマグカップと
いつも掃除してた灰皿がなくなったのが寂しいだけ
あなたはきっと、私の傘の柄も覚えてないね
だけどお互い様
私も、ワイシャツとマグカップの柄なんて覚えてない 忘れたかったの
誰の言葉も、今の僕には響かない。
どれだけ一生懸命言われても。
僕の心には届かない
尊敬する親の話も響かない、
労るべき老人の話も
偉大な政治家さんも
芸人も、俳優、お医者、先輩も
昔の偉い人、期待のニューエース、稀代のヒーロー、スポーツ選手、課長、部長、社長
僕が今思うこと、何よりも思うこと、言い訳より、反論より、昨日のことや明日のことより、真っ先に
僕が今思うこと、強く思うこと、ムカつくとか、腹立つとか、そんな事じゃ全然ないのさ、
君の事、君の事、君の事を思ってる
如何なる台詞も、今の僕には響かない。
どれだけ感動的なシーンでも。
僕の心は揺るがない。
尊敬する親の気持ちも知りたくない
労るべき玄人の教えも
偉大な実業家さんも
天才も、英雄、スーパーマン、救世主
昔の凄いこと、ネットのトップニュース、時代のニューウェーブ、大人気店、区長、市長、村長、
僕が今したいこと、何よりもしたいこと、楯突くより、口答えより、ぶん殴るとか、壊すことより、真っ先に
僕が今したいこと、いつだってしたいこと、正拳突き、張り手、膝蹴り、そんな事じゃ全然ないのさ、
君にあいたい、君にあいたい、君にあいたいんだいつでも。
関係ない訳じゃない、必要ない訳じゃない、目を向けなきゃ、耳を傾けなきゃ、
わかってるつーの!
好きなだけ暴れられない、好きなだけ泣き喚けない、好きなだけ好きでいられない、好きで好きでたまらない
僕が今思うこと、何よりも思うこと、言い訳より、反論より、昨日のことや明日のことより、真っ先に
僕が今思うこと、強く思うこと、ムカつくとか、腹立つとか、そんな事じゃ全然ないのさ、
君の事、君の事、君の事を思ってる
海が好きなわけじゃない
磯の匂いは吐き気を誘うし
砂はケアした愛おしいロングヘアには最悪だ
日には焼けるだろうし
カモメのフンが落ちてくるかもしれない
湘南行きの電車に揺られながら
スカートを3回折ってみる
学校さぼって海へ行く
そんな青春があってもいいじゃないか
海は嫌いだけれど
そんな恥ずかしく酔った青春を
死ぬ前に1度だけでもいいの
あなたが好きだと言ったその曲を
頑張って好きになろうとしてたあの頃は
今よりもずっとずっと
みずみずしくて
空が青いのは当たり前だった
今日、お花屋さんでひまわりを見つけました。
こころがきゅっとして
君を思い出しました。
今日乗ったバスは、
行き先を言ってから料金を払うバスで、どこまでゆくと
わたしがいうまで
運転手さんはICカードをかざすところを手で隠しているのです。
行きたい場所に行けなかったくせに
君はどこに行きたいんだろうね、
なんて叫ぶ2人席を
ひとり 抱きしめて、終点まで。