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無題

その日の貴方は機嫌が良くて
珍しく外で手を繋いだ
飽きて帰ったりせず夕方まで
オトモダチの誘いも断って
蜆の味噌汁作って、今日は休肝日。
そう言って手を引く貴方の背に
幸せを噛み締めた
隣歩けよ。
笑った貴方の彫りが深くなる
ぽたって頰に雫が垂れて
次の瞬間には土砂降りになって
気が付いたら私の手は空っぽで
幾ら見渡しても貴方は居なかった
慌てて叫んだ貴方の名前が
大きく辺りに響き渡って
驚いて目を見開いた
それまで閉じていたことに気が付いた

目を開けば なんてことない。
私は1人ソファの上。
食洗機が皿を濯いでいた。

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エゴがなくなれば環境問題は解決される

 多少の増減があるとはいえ日本は少子化傾向にある。
 ところで、子どもが欲しいから結婚するという発想は日本人特有のものらしい。本当かどうかはわからない。リアルな外国の情報にアクセスできるような語学力は自分にはない。
 現代の豊かな日本において、子どもはどう位置づけられているのだろうか。貧乏人にとっては授かりもの。上流にとっては金持ちであり続けるためになくてはならないもの。中流にとってはエゴを満足させるための贅沢品。こんなところか。いずれにしてもお金のかかる存在であることは間違いない。
 環境問題というのは誰かが割を食わなければ解消できない問題である。ということはつまり誰かが割を食えば解消できる問題である。環境問題は人口が減らないことには解決しようがない。大規模な飢餓や大量殺戮によらない人口減少のための手段は子どもを作らないことである。
 なんということだ。日本人は労せずして環境に貢献しているではないか。
 子どもを欲するのはわざわざ言うまでもなくエゴだ。
 これはわたしの個人的な印象だが、わたしの同世代の人たちはペットを飼う気さえない。
 このまま日本は平和に滅亡するのではないかと思っている。

私見ではありますが、過激だと判断しました

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キャッチャー

僕は君のキャッチャーで構わない、好きなだけ愚痴っちゃって構わない、
寧ろ強がって投げられない方が、悲しくなってしまうのです

僕は君のキャッチャーで構わない、好きなだけ投げちゃって構わない、
でも拾いきれなかった時は、どうか許して欲しい、

僕と君はバッテリー、君の球を受け取って、ストライクを連発しよう、
これからもどうぞよろしくね

僕は君のキャッチャーで構わない、好きなだけ泣いてくれて構わない、その度に僕が持ち場を離れ、君を慰めに、頭を撫でに行くから

僕は君のキャッチャーでありたい、在り来りな悪口で構わない、その可愛らしい口からなら、どんな言葉も可愛らしいから

僕と君はバッテリー、最高のコンビでいよう。ストライクで決めよう、決勝戦、食らいつくさ、君のその視線に、食らいつくさ、君のその思いに、
その代わりさ、僕が取れたら、君にキスをしても良いかな?

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ただ一つだけ

人生に、ただ一つだけ、道標となる言葉があれば。
本なんか読まなくっていい

人生に、ただ一つだけ、支えてくれる一曲があれば。
他のものは聴かなくっていい

人生に、だから一つだけ、死ぬほど打ち込めるものがあれば。
他の何もかも出来なくたっていい

人生に、ただ一人だけ、君が横にいてくれれば。
僕はただそれだけでいい



人生に、ただ一つだけ、人を愛する気持ちがあれば。
それこそが何より美しい