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世捨て人になりたくて

新聞もテレビも見ないまま
山葵(わさび)を山で掘って
ことばだけにすがったまま
時々、長電話をかけてくる

そんな友達はいらんかね?

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無題

やがて少年は大人になった。
正確には中人かな。
不安定の中を不安定に生きていく。

それはまるで、大海原に漂う木造船のように…

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拝啓

右手の薬指の爪に世界を詰めこんで笑った
きみがうつくしくあることに理由なんていらないよ
星と星をつなげれば星座ができるのに
電気信号と妄想で強烈に結びついたわたしたちは
こころでもからだでもないなにかが縛り付けられて
30パーセントの酸素を奪いあっている
0と1の間のものぜんぶ見なかったことにはできない

0

うたうたいの独り言

行き先のない白い切符が運ぶのは天国か地獄か。

舗装のない道はバスを揺らし

僕はいくつかのなくし物をしてしまう。

僕を乗せたバスには

たくさんの人が乗り

たくさんの人が降りた。

ある人は僕を見て微笑み

ある人は僕を見て泣いた。

僕はある人を見て怒り

僕はある人を見て悔しがった。

空から墜ちる星は

僕が失くした物で

空に輝く月は

僕が掴みきれなかったものだ。

きみは今日も綺麗だ。

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告白記念日

明日は私の誕生日。
それと、告白記念日。

先輩に「好きです。」って伝えてから、もう3ヶ月が経っちゃいました。
先輩はあの時のこと覚えてますか?
暗い学校の階段で、照れながら「ありがとう」と言ってたこと。
その2日後、手紙で振られたこと。
私は今でもハッキリ覚えてます。
あれから、先輩は私のことどう思ってるんですか?
ずっと聞きたくて、でも聞けない質問です。
私は、諦めたくても諦められなくて、先輩の笑顔に安心しちゃていて。
なんで私は先輩を好きになってしまったんですかね…本当に。
この間、吹奏楽のコンサートで隣の席に先輩いましたよね。その時に腕がくっついて、ちょっぴり嬉しかったです。
些細なことだけど、私にとっては素敵な思い出です。

告白して3ヶ月経ったけど、
私は先輩の中でどんな存在なんですか?

0

いつもどうり

あなたの名前を聞く度に

あなたの声を聞く度に

あなたの姿を見る度に

あなたの笑顔を見る度に


私の心臓は締め付けられる。


苦しくなって苦しくなって

悲しくなって悲しくなって


でも、嬉しくて。


そんな毎日が
今日も明日も続くんだ。

0

見えない

言葉は
人の口を離れて
言葉は
今も泣いている

言葉は
寂しがりやだ
言葉は
もうとっくにくたびれてる

孤独な感情で
何が救えるの?
言葉は
今も泣いている

6

俺考

完璧でないものに意味なんてないと思っていた
だからノートの4頁から先はいつも真っ白で、
いちど積み損ねたテトリスはもうダメだった

若すぎたぼくのこと、可愛いねって笑ってよ。


(今でも完璧主義なところはあるんだけど)
(昔のタイトルを引っ張り出してきました)

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☆ミ

たとえばもう純粋な思考なんて持ってないし
ある意味さまざまを疑っているにも関わらず
信じて裏切られて、もういいやってなった時
人はひとりじゃ生きていけないよじゃなくて
きみはひとりじゃないよと言ってくれる君は
ときどき僕のスーパーヒーローだったりする

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無題

あの日に満たされなかった心は
それは其の儘 其の儘乾涸びてゆく

ひしゃげた心を瓶詰めて
一粒二粒、数え飽く程

からりころりと瓶を振るって
さて、飛び出る一粒はどちら

掌受けた貴方の為の
貴方の心が乾涸びぬ為の

それは形代 辻褄合わせ
その面被った私の高慢

それが ひしゃげた心たちの
変若水であると云うそうだけど

あの日の心は満たされたかった
今日ではなくて あの日のうちに

あの日の心は綻びたかった
貴方の中より 私の中で