糸を紡ぐ 巣を張るやうにまつすぐと
そのうゑを歩く 気高く 落ちぬやうに
目は見えぬ いかほど歩こうと先は見えぬ
紅い妖気を纏って どこまでも
髭にあたる冷たい風 しなびた髭をただ揺らす
ふときづく 脚を伸ばせど糸は無い
落ちる
只落ちる
風、風
八方美人はいい。
これは肯定ではなく許容である。
疑心暗鬼とは似て非なる
丸も罰も無いただの仮定である。
そうやって みんなすぐに
優劣を付けたがる
他人と比較したがる
非を見つけたがる
まずは一個体として見なよ
通り雨。この雨が止んだら。
雨が止んだら君はきっと、僕の側から離れて行ってしまう。そして笑顔で僕に、手でも振るんだろう。「バイバイ」なんて言ってさ。
ああ、もう小雨になってきちゃった。まだ止まないでよ。もう少しだけ君のそばにいたい。
空には虹が架かっていた。隣に君はもういない。
未だに好きだけど
これはたぶん
好きじゃなくて
好きなんじゃなくて
好きなんて高度で高潔で高尚なものじゃなくて
ただ 物珍しかっただけなんだ
僕のはそんな
低俗な愛情
初めましてと
初めましての間には
果てしない終わりがある
いつだって心は迷子で
四畳半と時計に挟まれて
泣きべそかいたって待ってはくれないの
長くなった影に不安を滲ませて
またあの日と同じ雨を待っている
私たちは生きていく上で
時間と向かいあっていかなければならない
決まっている私たちの時間とだ
『1日24時間じゃ足りない』
って言っているのをよく聞く
でも、そう言っているそこのあなた
よく考えてみて欲しい
時間をムダにしていないだろうか?
しなければならない事を後回しにしていないだろうか?
また今度出来るって思って何もせずにいることは?
心当たりがあるなら今から時間を見直してみよう
セレナードを聴けば
心が躍る
ロックを聴けば
つい一緒に歌いたくなる
ヘビメタを聴けば
ヘドバンしたくなる
j-popを聴けば
心が弾む
ラップを聴けば
肌の色なんかどうでも良くなる
ヒップホップを聴けば
体を揺らしたくなる
ヴォーカルを聴けば
喉の機能性を感じる
ほら 音楽は
人を救い人を動かす
歪んだバスの窓に映るきみは
海藻みたいね 回想みたいさ
もう あえない はじめましてを
きみと くりかえすための今日
普通が何かはわからないね
けど
「普通」にいれること
「普通」って言えること
「普通」に気づかないこと