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ぺトリコール

曇天をゆく鼻先に
今日もまた
アスファルトから溶けだすかおり

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無題

何度も押し殺した素の僕自身
誰かに見つけて欲しかったのか
僕は僕を隠し続けていた
毎日が新鮮で
知らない自分を認めようと
空高くまで登った気分の中で
倒れかかった木の横を
のろりのろりと
進んでいった
この手を取ってくれ
認めてくれ
そうして見つけた
新たな自分を誰かに
褒めて欲しかった

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恋が終わる音

分かってたんだ。
いつまでもこんな恋ができない事くらい
彼女がいるって知ってたし
それでも好きだったんだ

勇気を持って告白
だけど振られた
胸の痛みは消えずに
鈍く刺さる

家に帰ってひとしきり泣いて
君と私の妄想小説を捨てて
友達になった君はもう
忘れられない思い出の味になったよ

ありがとう、好きだった人。
こうしてまた一つ、恋が終わる。

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ストーブはもういらないかな。

お気にの白のバンドTシャツを着て
近くのセブイレまでお買い物。

玄関出た途端
マンションの屋上から鳥の真似をしようとした
愚か者。背中に翼は無く。空から地まで秒で突。

真っ赤に染まった僕のTシャツ
足元には原型をとどめていない肉塊。残骸。

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おんがく

『音楽に助けられた』
『このバンドに救われた』

そう言う人がよくいる。

確かに、間違ってはいないと思う。

しかし、よく考えてみると

その音楽以外に救ってくれるものは

たくさんあるわけで、

それに気付いていないだけなのかもしれないなと

僕は思うんだ。

だから、周りをみてみるといい。


貴方が知ってる音楽以外にも

寄り添ってくれるおんがくは

まだまだ無限にあるはずだから。

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不二家のホームパイ

長らく友だちに貸していた雑誌が返ってきた
お詫びに2つのホームパイをそえて
ホームパイ好きか分かんないけど、だってさ
家に帰って 食べようと思ってた
包装を開けようとすると 目に入った
"長い間ごめん! Thank you!" の文字

ひさびさに食べた そのホームパイは
なんだかいつもより
優しくてどこか懐かしい
味がした

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一行ポエム

「誰かのために」、ってのの「誰か」には、自分も入るのかい?

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何度も

何度も自分を殺した
失敗した時
怒られた時
心の中で
方法を変えて何度も殺した

私を殺すのは何時だって私
崖から突き落として
毒を飲ませて
何度も死んで
なのに
何度殺しても
何度死んでも
私は変わらない
出来損ないのまま

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僕は社会的に消えた。

友達なんていないけど
僕の話でもちきりさ。

話したことないあの人も
僕見てあんなに楽しそう。

キラキラきめたあの人よりも
今日も僕は人気者。

皆の笑顔がこのままずっと
続きますように。

僕はこの教室にはいません。