君がどうしたかなんて
誰も知りたくないのに
私だけは、いつも知りたいの
どうしてかなんて知らないのに
君がなにしたかなんて
誰も気にしてないのに
私だけは、いつも解りたくて
どうしてかなんて知らないのに
私は、何をしたいのだろう
君に対する気持ちなんて
何も“無い”
何も“わからない”
本当に、“無い”の
本当に、“君のこと”知らない
君がどうしたかなんて
すぐ忘れるのに
私だけは、いつも覚えてる
どうしてかなんて知らないのに
君がなにしたかなんて
あって無いようなもの
でも私は、気になったんだ
どうしてかなんて知らないのに
私は、何をしたいのだろう
本当に本当に、何がしたいの
気になった、いつも
どうしてなんだろう
「おかけになった電話番号は、現在使われておりまs…」
…分かってたよ。もう繋がらないんだよね。
あいつの家の電話にはさ。
あいつはこの街から去ってった。
何一つ残さずに。
いや、あいつは大事なものを残して行きやがった。
俺の中にぽっかり開いた穴は、もう何を使っても埋まらない。
それだけ大事なものだったんだよ。
なあおい、お前が忘れたモン、必ず取りに帰ってこい。
それまで、待ってるからな。
もう一回、馬鹿話しようぜ。
もっといっぱいゲームしようぜ。
下らないことで喧嘩しようぜ。
俺の心の穴を埋められるのは、お前だけなんだよ。
待ってるからよ。
残したモノは俺が大事に仕舞ってるからな。
絶対に色褪せないように。
だからな、絶対帰ってこいよ。
また会おうぜ。いつになってもいいからさ。
ピッポッパッポ
震える指でボタンを押した
プルルルプルルル
機械の音声が流れてホッとした自分がいた
ピーーーピーーー
メッセージを入れる勇気なんてなかった
ガチャン
そもそも電話をかける勇気なんてない私は見た
ふぁぁぁぁ
目をこすってぼやけた世界に電話機があった
あの時君が言った
このシャンプー、いい匂い ってこと
今更思い出してシャンプー変えてみたりして
この町は狭すぎるわ
君との思い出がそこら中にいるもの
私が心配しなくても君は元気にやってるでしょう
また、一緒に居られるなら
あの場所で花火を見たいわ
適度に気侭に適当に
気が向いたときに
タネ明かし
かけられっ放しの魔法には
驚きってのが足りないから
どうしようもなく不安な気持ちに
なっているとき。
君はいつもどうしてる?
僕はその不安な気持ちに引っ張られて
なににも手がつかなくなるんだ。
絶対そんなこと起きないのに。
考えすぎてしまう。
考えすぎな僕は
どうしようもなく不安な気持ちに
なっているとき
どうしたらいいの?
僕は君が好きだった。
君は僕が好きだった?
君は突然現れた。
君は突然消えてった。
君はいつでも笑ってた。
僕は、君に優しさも、笑顔でさえも、
何も、何も、何も、
あげられなかった。
でも僕は君のことが
好きだ、
好きだよ。
愛してる!
でもその気持ちが大きくなるほどに、
不安で押しつぶされそうで
怖いんだ。
怖いんだ。
怖いんだ。!
ああ
君はサイダーガール
僕の心を惑わせる。
ああ
君はサイダーガール
僕の心はただ一つ
ああ
ああ
ああ
君はサイダーガール
サイダーガール
ありがとう。
僕に出会ってくれて。
ありがとう。
僕の心を救ってくれて。
ありがとう。
しばらく留守にします。冷蔵庫のものは勝手に食べていいけど、ビールを一本だけ残しておいてください。
急用の方は携帯を鳴らしてください。ピーッ!
君に電話した
明日の時間割を訊くていだった
受話器を持つ手には力が入り
数字を押す手は震えていた
吸い込んだ息は扁桃体を冷たくなでて
心音が耳にうるさかった
呼出音が何度か鳴って
期待はずれの無機質な声
「緊張しています!!!」
間違いなく
君に言いたいことではなかったが
少なくとも君相手では
決して言えないひとことだった
今日あったことを話すだけ
僕が一方的に話すだけ
だから相手なんかいなくても一緒
君の相づちなんかなくても一緒
でもやっぱり
会話にならないのは虚しいな