何故泣くの。
あぁそうか。君を守る為にと手に入れたこの力で
僕は君自身を傷つけていたのだね。
みんなが同じ仮面をかぶっていれば
こんなことで悩まなくてすむのに。
今日も雨が降っている。
熱く照らされたアスファルトの道の上。
地球の温暖化を冷まそうと降る雨。
傘を忘れた帰り道
ひとつふたつと頬を濡らし降る。
固めた髪の毛を溶かすかのよう毛先から
雫がぽたぽたと。
だから言ったでしょって駅のロータリー
ビニルの傘を差し出す貴女。
雨は貴女以外の景色を全て消す。
「人は誰でも天からギフトを授かっている。
早くそのことに気づいて使い方を覚えないと、
一生泥とアザを体につけて生きてくことになるぞ。」
僕は君が困っているときに助けてきた
それは君の事が好きだから
友達だから
だけど今日君は
僕を助けてくれなかった
その時僕は悲しかった
そして気づいた
いつの間にか僕は
君に見返りを求めていたんだ
たくさん与えれば後でたくさん返ってくると
心のどこかで信じていた
だけどそれは間違いだ
与えたからといって必ずしも返ってくる訳ではない
与える人間と与えられる人間
僕は前者であり続けたい
学校。
そこはここと違って想像以上に狭い場所だった。
階段を間違える度に深い森の奥へ。
教室を通りすぎる度に教室は様々な色に変わる。
ただでさえ狭い場所なのに教室の中なんてまあ地獄。
グラウンドはだだっ広い。
・・・・・・いや広けりゃいいってもんでもないか。
廊下は進行方向と逆のベルトコンベア。
うっわ、進まねえ。
まだ教室に着かないのか。
視線が!視線が痛い!(結局はしゃいでる)
まあ何が言いたいかっていうと。
学校を自分にとっての遊び場にしなってこと。
仲間なんて親友1人でいいじゃん。
先生と話すのも悪くない。