何故泣くの。
あぁそうか。君を守る為にと手に入れたこの力で
僕は君自身を傷つけていたのだね。
熱く照らされたアスファルトの道の上。
地球の温暖化を冷まそうと降る雨。
傘を忘れた帰り道
ひとつふたつと頬を濡らし降る。
固めた髪の毛を溶かすかのよう毛先から
雫がぽたぽたと。
だから言ったでしょって駅のロータリー
ビニルの傘を差し出す貴女。
雨は貴女以外の景色を全て消す。
「人は誰でも天からギフトを授かっている。
早くそのことに気づいて使い方を覚えないと、
一生泥とアザを体につけて生きてくことになるぞ。」
僕は君が困っているときに助けてきた
それは君の事が好きだから
友達だから
だけど今日君は
僕を助けてくれなかった
その時僕は悲しかった
そして気づいた
いつの間にか僕は
君に見返りを求めていたんだ
たくさん与えれば後でたくさん返ってくると
心のどこかで信じていた
だけどそれは間違いだ
与えたからといって必ずしも返ってくる訳ではない
与える人間と与えられる人間
僕は前者であり続けたい