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LOST MEMORIES CⅩⅧ

扉が、枠が、たくさん並んでいる。それぞれ刻み込まれた紋様や柄が違うようだった。下にはプレートがあり、種族名が書かれている。どの種族のレプリカかということだろう。
母の言うように、少女はその扉を見たことはない。
ウィザードの文字を見つけた。
「この向こう側に、お兄ちゃんがいる……。」
もちろん、向こう側には壁しか見えない。複製だと、偽物であり、本当は人間界に繋がっていないことは、少女は理解している。
「君のお兄さんも、人間界に行ったの?」
少女は驚いて、ばっと振り返る。そこにいたのは、同い年くらいの黒髪に黒い瞳の少年だった。

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LOST MEMORIES CⅩⅦ

そして続ける。
「会うことはできないけれど、扉の向こうにお兄ちゃんがいると思ったら、もう少し我慢できないかしら?」
「……うん。」
「いい子ね。」
ふわっと微笑った。神殿は目の前だ。
「ねえ、ママ。」
少女に積もってしまった雪を払いながら、なあに,と母は応える。白に染められていた少女のマフラーが、赤色になった。
「さっきの話、初めて聞いた。」
どうして今話したの?
行きましょうと手を引かれる。
それはね,
「あなたが聡い子だから。」
手を引かれた少女は、それ以上は何も言わなかった。何を言われているのかよく分からなかったこともあるが、そのように言う母の気持ちは感覚的にわかるような気もしたから。
これ以上困らせてはいけない,不意にそう思った。
「その扉、見てきてもいい?」
「いいわよ、ママもすぐに向かうわ。」
少女は別の道へ進んだ。

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タバコ

あなたがいなきゃ生きていけないような弱い女じゃないけど
あなたがいなくて生きていけるような強い女じゃない
タバコばっかり吸わないで
そうゆうわたしの方があなたに依存してるのかもね
ごめん 屁理屈だった

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たまには素直になってみてもいいと思うんだ。

どこかで流れ星が流れてると思うから、その流れ星にお願いしてみるね。