誰かの持ってる幸せに気をとられて、自分がもう持ってる幸せに気付かずに、自分が不幸だなんて言うような人生は送りたくないな。
君はできる子ね
つないでいた心を離された
前向きな事なんて何ひとつとして
持っていない
確かここに置いたはず。
机の上は無かったな
ひどく落ち込んだ
鏡の人は
なんだか泣いていた
上から降る瓦礫、中央での攻防による飛び交う産物をかわして飛ぶなか、エルーナは聞いた。
外に繋がる出口がひとつしかないというのは考えものだなとジュリアが考えていたとき、ジュリアの前を何かが飛んできた。壁づたいに飛んでいたため、その何かは認識できた。見事にそれは壁に突き刺さっていたから。
「これは何?」
ジュリアはこれ以上ないくらいに顔をしかめて言う。
「かんざし。」
真っ赤な花のついた、いっそ針のようなもの。
「危ないじゃん……。」
もう少し前にいたら、きっとジュリアが貫かれていただろう位置に刺さっているのだ。
"かんざし"に聞き覚えも見覚えもないパプリエールだったが、狙われたのだろうことくらいは想像できた。
前方が崩れてくる。そっちは出口だ。
ジュリアははっとして、まだ崩壊していない、中央からは見えない壁の後ろに二人を抱き抱えて身を潜めた。
地上へ降り立つ。
「だめだ、行けない。東雲に気付かれた。」
ホント困らせてごめんね
君の断るが断る時の言葉が優しいよ
もっと酷い言葉でもっと傷つける言葉で
言って欲しかった
だってなんか変に君の優しさが伝わって
なんだか諦められないんだもん
嗚呼 自分の気持ちなんて伝えなきゃ良かった
あとの関係が気まずくなった
もうさ、LINEしちゃダメなのかな
でもまだ気があるって思われたくない
察して欲しくない
朝目覚めて窓を見る
晴れなら嬉しいけど、
雨ならどんより
夢見心地で、ご飯食べ、
今日へのスタートラインにつくんだ
涙なんか、スタートで流すなよ
泣いたら終わりなんだよ
でも、たまに泣いてしまうときがある
なんで、なんで、なんでって
問うのに誰も
答えてくれはしないの
ゴールについたら泣いても良いから
スタートで泣くんじゃないよ、おい
まだ走ってもないのに
なんで泣くんだよ
お前の気持ちの緩みは
赤ん坊の手の力よりも
めちゃくちゃ弱いんだ