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天秤

あの子の体重と私の心臓
天秤にかけたらどっちが重い?
あの子の体重に決まってるでしょ

私に期待の重りを乗せたってたかが知れてるのに
なんでいつまでも私に期待なんてするの
天秤に掛けないで
私は私で成長してるの
私のペースで頑張らせてよ
絶対心臓が重くなるから

でもね、貴方が天秤にかける為に
ピンセットで私の心臓を挟んだら
傷がついてズキズキ痛いの分かってる?

比べられてあの子の方が重いって…
体重と心臓の重さの違い、分かってるでしょ?
なのにまだ天秤にかけようとするの
天秤に掛けていいのは
あの空に浮かぶ天秤座だけだよ





私と、あの子を比べないで

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無題

当たり前を、当たり前に、こなすことは難しい。近道はなく、地味に地道に続けて行くしかない。怒鳴られ、怒られ、疲れきって明日への希望もわかない。それでも生きている。生かされている。

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雨降りポエマー、息をする

雨が降ると、みんな漢字が多くなる。
勝手に少しエモくなる。

息をする。腰を振る。
肺を上下させ
生にこびり付く

ノーモア僕
みんなそうならば、この世界は誰のもの?
きっと押し付けあいの果て
きっと押し付け 愛の果て

雨降りポエマー、息をする。
肺を上下させ
生にしがみつく。

オー ミートゥー

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バケツ、ミドリ色

濁った水でよく見えないけど
向こう側にあなたがいると思う。
見えてるわけじゃないけど、
水が心地よく揺れてるから

降る餌を食べて、きっとあと少し
人間になれるかもしれないわ。
そしたらきっとあなたを見つけてあげる
あまたの星の中から。


ミドリの天井が影になる
差し込む光が柱になって
あの日からまた繰り返す
あなたは少しミドリ色

おチビよ、はねてごめんなさいね
人間になれるかもしれないの。
そしたらきっと雲を掴んでみせる
手のひらで踊る。


降る餌を食べて、きっとあと少し
人間になれるかもしれないわ。
そしたらきっとあなたを見つけてあげる
あまたの星の中から。

あなたを星の中から。

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3行ポエム

誰かの悪口で意気投合するよりも、好きな音楽で意気投合する方が何倍も嬉しい。嫌いよりも好きの感情を共有したいな。その方が絶対楽しいし。

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LOST MEMORIES CⅤⅩ

「ヴァンパイアの彼にはお礼を。彼のおかげで、私も多少は安心してお嬢さまを送り出せます。」
指輪のことだろう。まだ薬指にはめているそれを見る。
「これ、返さなくてもいいのかな。」
チャールズを見やると、
「返す必要は、今はまだありませんよ。」
と言われる。
また、含みのある言い方。では、いつ返すというのだ。
「有り難く借りていましょう。」
質問の余地なしな間合いには口をつぐむしかない。
「でも、さすがに指は目立つよね。どうしよう。」
そう瑛瑠が言うと、チャールズはやっと立ち上がり、徐に瑛瑠の部屋を後にする。
一人残され、少し重く感じる自分の体をベッドから持ち上げようとすると、チャールズが戻ってきた。
「リングネックレスにしましょう。」
チャールズが持ってきたのは、チャームのつけられていないネックレス。
「それは?」
「ただのネックレスですよ。」
誰かの随身具とか、そういった魔力物の類いではないらしい。
指輪を外す。エタニティリングだ。それも、ハーフエタニティ。改めて綺麗だと思いながらチャールズに手渡す。そして彼もまた、その輝きに劣ることなく流れるようにチェーンを通すその姿は様になっていて。
そつのない動きを黙って見ていると、後ろを向いてください,という指示が聞こえる。
ベッドからやっと降り、チャールズの前に背中を向けて立つ。すると、今しがた通したばかりのそのネックレスを、瑛瑠に着けた。

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しばいぬの気まぐれ一言#1

「いつか」がつく文の八割は言い逃れだから。



あなたは、ついつい「いつか」と言って
誰かに、あるいは自分に言い逃れをしていませんか?
「いつか」という言葉は、いい言葉ではあります。
だからこそ、言い逃れに使いたくなる。

目標を定めるときは必ず、「いつやるのか」を
きっちり示しましょう。
そうすることで、夢はぐっと近寄ってくるはずです。

2

飽和水溶液

近すぎる距離なんて
すぐに飽きちゃうでしょ

少し歩くくらいの距離が好き
自転車でこいで行く距離もいいな

ふり向いたら君がいるなんて
なんだか落ち着かないし
きっと一週間後には飽きちゃうな

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いつからか
私のまわりは青で溢れていて
私を青で染め上げた

いつしか心まで青く染まり
楽観的には物が考えられないの

昔、
青を好きになりすぎた私の定め
青いものを集めすぎた私の定め

また悩みすぎって
だからなんだよって
笑われるって知ってて

言葉をつなげ続ける

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夏をする

またいつものように
今年も夏が来て
帰っていく

いつも同じ夏休みなはずなのに
私の夏休みからは夏が消えていって
ついに今年は夏らしいこと1つも
しないままに最終日


なのにこれだけは変わらず夏休みに現れて
私に夏と終わりを告げるの…
-終わらない宿題。


ああ 今年こそ夏らしいことがしたかったのに

来年は君と夏がしたいな、とか

ひそかに思っていることは秘密のままで。