表示件数
0

帰り道

早く帰りたいっていつもバラバラに走る私達。
この前、一時間以上立ち話してたのは二人だけの秘密よ。

0

秋だよ

1人で歩く帰り道

さっきまで君がいた帰り道

1人で食べるおにぎり

さっきコンビニで買ってきた

もう最後のひとつだった
明太子のおにぎり

手で作った器では多くのものを持つことができないらしい。

未来の約束も思い出も愚痴も過去の失敗も愚痴も、あの子に言われた悪口も。

全部全部すり抜けてどこかへ落ちていく

欲張ってきたつもりは
ないのだけれどなぁ。

いつしか「どうせ」と諦めていた。

どうせなにも掴めない

どうせなにもかも手から離れていく

そんな僕だけれど話したくないものが
できたんだ。

君との約束

君との思い出

君との時間

君とのすべて

全部全部離したくないんだ。

欲張ってみてもいいかな?


きっと涙が出るのは

空気が乾燥してきたからだよ。

3

ぼくたちって

今度の土曜日 あそびにきてね
きっと 地球はななめだち
あなたの引き出しに
忘れものをした 哀愁
残して 旅立つの
おそろいがほしくて
木と木と木と鈴
その手とこの手
秋の乾燥に立ち向かうハンドクリームに
僕の 小さな夢
太陽を集めてた あなたの手で
コンビニおむすび むすびにきてね

3

紅葉が北上すること

今度、お伺いしようと思います。
ビスケットやチョコレートなど、お土産持っていきますね。
ニンゲン界では乾燥の候、
お体ご自愛ください。

むつかしい顔をしていた男は、この手紙を読んで
すっかり苦笑いしてしまっていた。もうすぐ、
びー玉のように、哀愁漂う秋が転がり込んでくるらしい。

 そう、人間ならざる彼が来るのだ。木を鮮やかに燃やしながら。

0

まわる めぐる 日常

しおれた向日葵
数の少ない朝顔
青々とした葉が、少しずつ色づきはじめて

朝目覚めると、雲一つない晴天
麦わら帽子に、小麦色の肌
買ったアイスなんてすぐに溶けてしまう
容赦ない陽射しに、
うるさいくらい響く蝉の鳴き声。

それらは薄くなり始めた

今なんて、
スエットくらいでちょうどいい朝の気温
目覚めにはあたたかなコーヒーを1杯
今日は何を着ていこうかな