早く帰りたいっていつもバラバラに走る私達。
この前、一時間以上立ち話してたのは二人だけの秘密よ。
1人で歩く帰り道
さっきまで君がいた帰り道
1人で食べるおにぎり
さっきコンビニで買ってきた
もう最後のひとつだった
明太子のおにぎり
手で作った器では多くのものを持つことができないらしい。
未来の約束も思い出も愚痴も過去の失敗も愚痴も、あの子に言われた悪口も。
全部全部すり抜けてどこかへ落ちていく
欲張ってきたつもりは
ないのだけれどなぁ。
いつしか「どうせ」と諦めていた。
どうせなにも掴めない
どうせなにもかも手から離れていく
そんな僕だけれど話したくないものが
できたんだ。
君との約束
君との思い出
君との時間
君とのすべて
全部全部離したくないんだ。
欲張ってみてもいいかな?
きっと涙が出るのは
空気が乾燥してきたからだよ。
今度の土曜日 あそびにきてね
きっと 地球はななめだち
あなたの引き出しに
忘れものをした 哀愁
残して 旅立つの
おそろいがほしくて
木と木と木と鈴
その手とこの手
秋の乾燥に立ち向かうハンドクリームに
僕の 小さな夢
太陽を集めてた あなたの手で
コンビニおむすび むすびにきてね
今度、お伺いしようと思います。
ビスケットやチョコレートなど、お土産持っていきますね。
ニンゲン界では乾燥の候、
お体ご自愛ください。
むつかしい顔をしていた男は、この手紙を読んで
すっかり苦笑いしてしまっていた。もうすぐ、
びー玉のように、哀愁漂う秋が転がり込んでくるらしい。
そう、人間ならざる彼が来るのだ。木を鮮やかに燃やしながら。
しおれた向日葵
数の少ない朝顔
青々とした葉が、少しずつ色づきはじめて
朝目覚めると、雲一つない晴天
麦わら帽子に、小麦色の肌
買ったアイスなんてすぐに溶けてしまう
容赦ない陽射しに、
うるさいくらい響く蝉の鳴き声。
それらは薄くなり始めた
今なんて、
スエットくらいでちょうどいい朝の気温
目覚めにはあたたかなコーヒーを1杯
今日は何を着ていこうかな