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LOST MEMORIES CⅨⅩⅤ

「……結局困らせてるかな。」
最後、小さく問いかけると、チャールズは困ったように微笑った。
「細かい説明のないこちら側に問題はあるのですが……そうですね。」
ちょっとだけ、困ってますと言う。
「私はどうやら、女性にこういう顔をさせるのが得意らしい。」
すり、と頬に触れてくるチャールズの手。その手は少しひんやりとしていて。
そして、彼の砕けた言い方が気になった。
「“こういう顔”……?」
指事語の指す内容がわからず、問いかけてしまう。
「男として、女性に絶対にさせてはいけない顔。」
儚げに哀しげに、それに加えて名状しがたい色を目に含んで言う。
手を引っ込めたチャールズは、
「ある女性に言われたんですよね、女にそんな顔させるなんて最低、と。」

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一部抜粋

捨てきれねえ
捨てきれねえ
断ち切ったはずのアイデンティティに根が生えた
心と記憶の奥底に 知らない間に根付いていた

変わらなきゃ と思うのは 変わりたくないからで
変わりたくはないけど 置いて行かれるのも嫌だから

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甘党

カフェオレが飲みたいなんてのは半分本当で半分嘘
ただ夜になった世界を歩きたかっただけ
たった2.5分
ただ短い道のりを自販機目指して歩いてみる

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はじまるよ〜!

詩人の皆さんこんばんは。
毎度おなじみシャア専用ボールです_(._.)_

さて。いつまで恒例と云えるかわかりませんが、今月も三題噺スタートしようと思います。
お題は「ホチキス」、「スカート」そして「感傷的」の三つが集まりました。しゃち、モリくん、みーちゃん、ご協力ありがとう!
それでは皆さん、張り切ってどうぞ(旧い…?)

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あーるぴーじー

僕だって
英雄になりたかったさ
ある日突然
使命を下されて
刀と盾を持って
お姫様を助けに行くんだって

そんな僕は画面の前で
コンピューターを持って
英雄気取ってるだけなんだけど

ああコンティニューだ

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季節は冬に傾いていた。

舐めて溶かした飴玉のように
吹いては消したロウソクのように
渇いた心には愛を吸わせて
潤した心で愛を歌って
零れた愛は頬を伝って

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その紅に
艶やかな黒髪が
はらりと流れ落ちて

真っ白な雪の上
それはそれは美しく映えていました

ぽろり
ぽろり
落ちて行くのは
真っ紅な椿の花で御座います

その椿の紅は
あなたの紅
流れ落ちるは
漆黒の絹糸

ぽろり
ぽろり
その紅に
次々と雪が降り積もってゆくのです

雪があなたさえも隠してしまわないうちに
私が先にあなたをさらってしまいましょう

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LOST MEMORIES CⅨⅩⅣ

チャールズの様子は変わらない。
「そうだとすると、そのプロジェクト自体に疑問がある。継承者の身でそのような、私の夢を正しいとするのなら、あんな危険なことをするメリットがわからない。それに、高い身分で付き人というのもおかしい。
でも、私が今ここにいるのはそのプロジェクトの延長とかだと思うの。だから、監視目的であなたを置いているのかなって。」
そこまで言って、瑛瑠はぽつりと呟く。
「ここまでが私の予想。
夢とはいえ、これが過去のことだと確信はできる。
……でも、全く覚えてないの。
大まかに書き出しはしたけれど、細かいところまでは覚えていないし、そもそも夢だからそのうち忘れてしまうでしょう?
今の私は何?誰なの?これは、私の記憶なの?」

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耳づく

萌えキャラに萌えることができるのは
想像力があるからだとずっと思っていた
でもいまは
単純な記号的な像しかとらえることのできない情報処理能力の低さの表れ
生身のフォルムの美しさがわかるだけの脳がないだけだ
って
思っている

やめてください
耳の穴をつつかないでください