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LOST MEMORIES ⅡCⅣⅩⅢ

自分の中で、英人を含めた彼らの優先順位は高い。だから、なんとなく、彼らもそうだと勝手に思い込んでいたのかもしれない。違うのだと事実を目の当たりにして、勝手に傷ついて。
「……酸っぱい。」
強い酸味が、今は辛かった。こんな気持ちは初めてだった。
蜂蜜を横から差し出すチャールズ。
「お嬢さまの観察眼は、こちら方面ではめっぽう節穴ですよね。」
傷心のお嬢さまにかけるべき言葉ではないような気がするけれど。
品のない反応をしてしまいそうになるのを抑えてチャールズを見る。ぶつかった視線は、なぜか優しかった。
「気になったのなら、聞いてみたらどうです?」
「聞くって……。」
何と言って聞くのだ。
「“あの女誰よ!?”……とか?」
冗談を言えるくらいには通常運転に戻り、自分のその言葉に笑ってしまう瑛瑠。
「それぞれ大切な人がいるのはわかる。自分が1番になりたいとか、独り占めしたいとか、そういうことじゃないし、全て教えてほしいわけでもない。」
ほしいのは、無条件に信じられる関係性。

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面倒臭がりの完璧主義


寂しがり屋の岩窟王


お調子者の哲学者


悩める楽天家


でしゃばりの恥ずかしがり


机の汚い几帳面


本当の僕は


そういう人間

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See you again

きっと二度と会えやしないのに君は「またね」なんて言うから僕は少しだけ期待してしまうんだ

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No music No life #3 インビジブル

結月視点
高山玲との一件があってからは暇な時間しかなかった。そこで、とある場所へと向かった。
向かった場所は資料庫であった。何故ここに来たかと言うと、ここにある資料を読みあさるのが僕の趣味の一つだから。今日僕が目をつむって、選んだ資料にはこう書かれいた。





ーーーーー事件について
ーーーー年4月1日に起きた事件。この事件は当時開発されていた、戦闘能力を有するAIの暴走によって引き起こされた事件だ。この事件は当時設立されたばかりだった、特殊部隊特攻班の班員、御影結月と中村時雨によって1日で解決された。しかし、多数の死傷者を出した。規模の大きい事件だ。



一部の文字が黒く塗りつぶされていた。



この事件は美月が家族を失う理由となった事件だ。





【続く】

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***

ことばって難しすぎる。
そんなつもり全然無くても、誤解を与えてしまう。
それがものすごく怖い。

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君の味方は絶対にいる 作詞 生茶

人生の辛いことなんてたくさんあるけど
辛いことを背負い 下を向きながら歩く日々 
誰にも相談出来ないままのただ一人だけの世界
1人でどうしたらいいんだよと言葉を投げ やがて泣く
ほら!手を出してみ 君の味方は絶対にいるから
君の相談相手は 必ずいるから
大丈夫だよ 君はもうヒトリダケの世界にさせないんだぜ

辛いことがあったとしても
それを乗り越えることが大切なんだぜ
辛い自分を変えるチャンスを逃すのかい?
自分を変えることは凄く時間がかかるさぁ
ほら!手を出してみ 君の味方は絶対にいるから
君の味方 君の味方ー!

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今と昔

昔は好きだったのに今では嫌いになってるものがある
あんなに好きだったのになぁ

それに関して嫌なことばっかりだからどんどん嫌いになっていく
なんでこれを選んだんだろう
後悔してる
でもこれを選んだときはきっと好きだったんだよな

あの時みたいにもう一度好きになりたいなぁ

1

かぐや姫

こんな明るい満月の夜は

必ずあなたを思い出すのです

かぐや姫

あなたは今

どうしているでしょうか

あの後幸せになったでしょうか

あちらの世界はどのようなものでしょうか

私のことを覚えているでしょうか


かぐや姫

きっとあなたは

たったひとりの私のことなど

覚えていないのでしょう


かぐや姫

あなたは新月の夜

何を思うのでしょう

私のことを覚えていなくても

きっとまた麗しい眉を歪めて

もの思いにふけっているのでしょう


嗚呼かぐや姫

こちらは満月が綺麗に見えます

あの満月に

どうにもあなたを重ねてしまう


あなたの置き土産を焚いた煙は

そちらからは見えましたか


こんなに澄んだ夜は

もしかしたらあの月に

あなたの姿が見られないかなんて

馬鹿げたことを

どうしても考えてしまうのです



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さむいね、今日もただいま

ストーヴに火のはいっていない部屋にぽつり。朝のせたままのやかんがそっぽを向いたまま、ぼくのただいまのこだまだけを寄越すから、おかえりと云うきみはもういない。つめたい蛍光灯の灯りが瞬いて、なにかを映した一瞬の



のこと。

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This is the way.[Ahnest]11

サザンカの月第三日。
一年も終わりに近づくと、「年の日」を祝うためにトルフレア人が各地から帰ってくる。そのためか、ソルコムは人で溢れかえる。もちろん、ケンティライムに向かう人も大勢だ。そんな帰国者たちのお陰で、不運にもアーネストは自分の足でケンティライムに向かわねばならなくなった。貸馬屋で馬を借りようとしても、この先20日間予約みっしりだ、わっはっは!と言って大笑いで帰された。あそこまでほくほく顔の貸馬屋は見たことがなかった。
そして、ラルシャル大通りライネン宅前。
「今行くことはないんじゃないの?もう少し暖かくなるのを待った方が......」奥さんのエナは途中で食べるようにと焼いてくれたレンコン入りのミートパイを渡しながら言った。
「うーん、国王さんも早く来てくれって手紙に書いてたしね。それに、王都での『年の日』の祭りはすごいって聞いたし、一度見てみたいと思ってたんだ」
アーネストがそういうと、エナは寂しそうな顔をして言った。「そう......今年は『年の日』を一緒に過ごせないのね......」
「そんな顔しないでくださいよ、奥さん。今生の別れじゃないんだから」
「いや、案外そうかも知らんぞ」ライネンが低い声で言った。「ダルケニアは雪国だからってトルフレアの冬をなめてかかってるんだろうが、あの山脈を足で越えようと思ったら、相当な覚悟は必要だぞ。まして真冬なんぞは生きて帰れんかも知らんな」
ライネンがそう言うと、エナは顔を歪め、今にも泣き出しそうだ。
「ちょ、ちょっと!ライネンさん脅かさないでくださいよ。奥さんもほら、泣かないでったら」
ニヤニヤしているライネンに顔をしかめて見せながら、アーネストは言った。