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だれも傷つかない
爽やかで
清らかな
魔法のじかん

全てのものが新しく見える今、

僕は新しくなれただろうか

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僕の生き方、君の生き方

周りからどれだけ楽観的に生きてていいねと言われても、絶対に絶対に辛くて苦しくて消し去りたい過去なんてあって、でもその反対もあったりもして。良くも悪くも印象が強ければ強いほど、記憶となって自分自身の一部となって。過去を捨てるわけじゃなくて、どうせ消し去りたい記憶ほど消えないのだから、捨てるように見せかけて、他人にも自分にも嘘をついてできるだけ楽しく生きていけばいい。

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或る仲悪しのじゃれ合い

A「もし僕が死んだら、悲しんでくれるか?」
B「まさか。泣いて喜びますよ」
A「だろうな」
B「もしも私が死んだら、悲しんでくれますか?」
A「いいや。お前の分も人生を楽しんで、そのうちにお前のことなんざ忘れちまうだろうな」
B「言いますね」
A「ところで今朝、お前が死ぬ夢を見たんだが、嬉し涙を流しながら目を覚ましたよ」
B「奇遇ですね。私も同じ夢を見ました」
C「お前ら実は仲良いだろ」

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愛のある罵倒

A「お前なんか野菜くずくらいの価値しか無いんだ!」
B「何でだ!野菜くずだって、鶏の餌になったり豚の餌になったり、堆肥の材料になったり、結構有能だろ!」
A「だからだよ」
B「え?」
A「ん?」

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約束

懐かしさを感じながら
青のラインの入った船を眺めながら
君と出会った日を思い出すよ

また帰りたい
君と笑いながら帰ったあの日に
また話したい
君と
変わってく世界でただ一人
今でも変わらず大切な君さ

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ぼんやり

もし、君と一緒に帰れたなら
君はあの月を
綺麗だなぁって見上げるのかしら。

ぼんやりと見つめるって
古典の文法では「自発」っていうらしいわ

なら、君が好きで見つめている時も
気がついたら目で追っているのも
全部「自発」ってことでいいかしら。

ぼんやりとした朧月
君と私
影が重なる

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LOST MEMORIES ⅢCⅨⅩⅦ

こんな冷えた目のチャールズは見たことがなかったし、ましてフォークを突きつけるなんて。
瑛瑠は困惑するやら動揺するやらでふたりの間に入っていけず、英人と不安げに顔を合わせるしかなかったのだけれど、
「店内でこれ以上騒ぎを大きくなさるようであればお取引願いますが、いかがなさいますかお客様?」
「花さん!」
瑛瑠はこのとき本当に女神が舞い降りたかと思ったほどだ。
チャールズの持つフォークを取り上げて言う。
「マナー違反です。まず、フォークは人を差すための道具ではありません。次に、高圧的な態度は対話においてよろしくないです。さらに、ふたりで事足りる話であれば、それはふたりのときにすること。
10も年下の子達に気を遣わせる大人がどこにありますか。」
瑛瑠と英人の前にそれぞれケーキを置き、花は差し入れだから気にしないでねとウインクを残してカウンターへ戻っていった。
決まり悪そうにため息をつく大人2名。
「あの頃と何も変わりませんね。」
「花のことは怒らせちゃだめ……。」