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皮肉な生誕祭。

きみの
光も闇も
希望も絶望も
喜びも悲しみも
しきりに隠そうとする
過去の傷跡も
醜い足取りも
輝く笑顔を
ときにくもらす憂いさえ
そのすべてを愛したいと思える
どうしたって愛してしまう

ぼくのこの不謹慎で盲目的な愛に対する
きみのもどかしい葛藤
生まれてきてくれてありがとうなんて
きみにとっては
そうきっと
今日は皮肉な生誕祭。

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文理選択

計算式のつづきがあるのかと
答えの先があるのかと
終わりの無さに寒気を感じた
そんなわたしは
あたたかそうな文系に進んだ

私はこっちで熱量をあげるよ

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淡く

少し寒いくも温い風が吹くあの日
淡桃に染まる花が散る中に出会った君
初めはただの女の子で同級生だったのに
今では気にかける程に変わった君
約3年で変わったこの思いは
淡くも儚い良い思い出でもあり
悔しくも悲しい想い出でもある。
君は僕を選ばなかったけど
そんなものよね。この季節って

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大好きな貴方へ

あなたがこの世を去って49日が経ちました。
長いようで短かった。
みんなあなたが居なくなってとても悲しんでいます。
特にあなたが残していった3人の仲間たちは、
先月末から何も発信してない。

そっちの世界ではどうですか?
1人早々とそっちへ行って寂しくないですか?
私は寂しいです。
元気にやってますか? そうだといいな。
あなたのことだからこっちにいた時と変わらず、
明るい素敵な笑顔でいるんだろうな。
笑った時にできるほうれい線、好きだよ。

あなたのお友達はみんな前を向こうと頑張っています。
だけど、私達はなかなか前を向けないのです。
赤色を見たら思い出し、動画を見たら思い出し、そしてまた泣きそうになる。
私は前を向けるのかな。
完璧にとまではいかないかもしれないけれど
少しずつ前を向いて生きるよ。

今度あなたのお別れの会があるんだって。
私は行けないけれど、行った人を見てあげて。
こんなにも自分のことを好きな人がいるんだって思ってくれたらいいな。
いい事務所といい仲間たちに出会えて良かったね。
私もあなたに会えて良かった。

向こうが飽きたらこっちに降りてきてね。
みんな大好きなあなたのこと待ってる。
あなたの綺麗な赤髪を見つけるその日まで。

ねぇ、知ってる?
ガジュマルの木にはね、赤髪の小さな子供が宿ってるんだって。
大人になったらガジュマルの木を育てるよ。
約束する。

そら、りっくん、みっくんのこと空から見守ってて。
これからもアバンティーズのことよろしくね。

いつまでも大好きだよ。

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さよなら一人称

全然覚えてもらえない最寄駅
どこでも降りるよ やさしくないから

背中をおして、物理的な声
目に見えなければ信じられませんか

チェックシートで決まる進路なんて
季節風に吹きとばされればいいのに

季節風のことモンスーンって呼んでみたいよねって言って呼ばないままでいる

だって世界、すぐに忘れて
すぐは無理とか言わないで無理になるでしょう

全部全部夢みたいだから夢にしてほしい
全部全部全部現実ならここにいない。

1

部屋で

君がくれた手紙
封筒の中に便箋1枚
便箋にはたったひとこと

愛してる

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君に伝えたかったこと。

君にはあったことがないね。
でも、少なくともわたしは君と出会えること楽しみにしてる。
考えるとわくわくするでしょ。
君と出会ってわたしの人生これでよかったくらいに思える日がくるかもしれない。
世界はそんなあたたかさに満ちてると思う。
でも、つらいこととかしんどいことって心にくる。
自分が自分じゃなくなって、こわい。
誰かに助けを求めようともがいても、沈んでいくだけで、前が見えなくて苦しい。
一緒にいたい誰かとは距離をとる。
傷つかないように。傷つけないように。
その暗闇の中に永遠にいるんじゃないかって思うんだ。
わたしもその中にいた。
何かあるとすぐに自分をその中に閉じ込めてきた。
やっぱりしんどいこともつらいこともあるからね。
どれだけ明るくいようと思っても、難しいよね。
けれど、そんな時間があったからこそどんな暗闇でも君をみつける自信がある。
一緒に抜け出せるって信じてる。
ひとりじゃない。
だから、遅くなるかもしれないけど、待っててほ
しい。
わたしは君を助けたい。

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片思いから両思い(下)

君は死んだ.殺された.君自身によって.

泣く君に頼られて守るのが僕の役目で
そんな君のことを僕は好いていたのに
君は守られて泣く頼りない自分が嫌いで
そんな嫌いな自分を殺した

──今の君は格好いい。

もうどこにも僕が守ったヒロインはいない
君は泣かないし
頼られる人になった
僕が届かない人になった


久しぶりに聴いた君の声
「頼りなくてカッコ悪い自分が嫌いだった。」
そんなところを好いていたのに
格好よくなった君は笑った
「だって、お前のこと守ってやれないじゃんか。」

一瞬 呼吸が止まった

「男は好きな女のことは守ってやりたいと思うんだよ。」
待たせたな,そう言った彼はもう僕が守ったヒロインなんかじゃなかった。

彼は、ヒーローになった。

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好きよりももっと。

あなたのことは好きじゃない。
えっ、なんでさ。
嫌いでもないよ。
わけわかんないよ。
なんで。
こっちのセリフ。


ねぇ、あのときの意味わかったかな。
まぁ、少し。
照れてるでしょ。
照れてないよ。
あのさ、、。
何。
これからもよろしくね。
ああ。


「愛してる」