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新しい

おろしたての靴を履いて
アイロンをかけたTシャツを着て
ズボンはお日さまの匂い

洗いたての朝の光と
咲いたばかりの花束を持って

隣町のきみの家まで

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偏り

肌が違う、性が違う、年齢が違う
価値観が違う、分野が違う、職が違う。
世の中は様々な物事に溢れ、
色々な事象に囲まれている。
それ故にエゴとエゴのぶつかり合いで
争いが起こり、拡大したものが「戦争」となる。
昨今の日本や世界を見渡すと「個」としての
行動が強い。私は私だ。と言い張り争う。

そんなことをいい大人が繰り広げ
それを見て育つ子もまた後に同じ事を繰り返す。
恥ずかしいと思わないのだろうか。
私は、滑稽にしか思わず愚行で腹が捩れる。
確かに資本民主主義は、「格差」と「個」の世界で
弱い者は長い者に巻かれて飼い犬になるという
カースト制度が構成され世を回している。
そんなことは重々理解し痛感してる。
だって育ってきた環境がそうだからだ。
そのせいか周りは「不満」しかない。
その捌け口がないから民主同士で争う。
その争いに正義や大義は求めてならず
寧ろ火に油を注いでしまう。

天秤が釣り合わないように
シーソーが上下しかない様に
「傾く」と偏りの強い方に流れていく。
今の若者は何を思うのだろうか。
そもそも気にしていないのだろうか。

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理想と現実の世界

現実ではないことを求めて理想の世界に行くのか
理想の世界があればいいと思って現実に生きているのか
なんて、いろいろ考える。
でもどちらもあるから今があるんだろうな。

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場所

あたしのいる場所が一つでも増えればいいのに
減っていくばかりで
ほらまた
あなたの横にもいられなくなってしまった

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オマージュ

 ある日、正直で働き者の男が畑を耕していると、飼っている犬が少し離れた場所で地面に向かって吠えている。
 もぐらでもいるのだろうか。作物に被害を与えられたらたまらないと鋤で掘ってみる。すると、いつの時代のものか、小判が現れる。興奮してさらに掘り進めると、小判、大判がどんどん出てくる。
 お上に届けようかと思ったが、あれこれ詮索されて濡れ衣を着せられ投獄、なんてことになる可能性もあると考え直し、結局着服することに。
 もちろん一般庶民がこんな大きな貨幣をつかうことはできないから闇ルートでつかえる貨幣に換金する。手数料はたっぷり引かれたが、それでも一生遊んで暮らせる額は残る。
 さて、持ち慣れない大金を手にした男、働き者だったが田畑に出ることはなくなり、朝から晩まで遊廓でどんちゃん騒ぎ、かつては愛妻家であったが、そんな感情はしょせん欠落感から来るもの。満たされてしまえばブスでぱっとしない女に価値など見いだせぬ。朝帰りどころか何日も帰らないなんてこともしばしば。男に相手にされなくなった妻はさみしさから怪しい若返りの薬などに手を出したりして金をつかう。
 そんな暮らしを何年か続けていたら、いつまでも、あると思うなで、一生遊んで暮らせるどころか借金までしてしまい、田畑を売るはめに。最終的に小作人として貧乏暮らしを余儀なくされる。
 楽しかった日々を思い出し、つらい労働にいそしむ男、さあ、ある日、隣家で飼っている犬がやたらと吠えているのがきこえる。男は何かを感じ見に行く。するとどうだろう。金銀財宝が畑から。
 ここからはみなさんが知っているお馴染みの話である。大金を持って変わらない奴はいない。

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No title

感情の余白を埋めるため
私はあなたに恋をする。

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言い逃げ

わざと日にちをずらして
あなたのために作ったクッキー
まだ見終わってない映画のDVDと一緒に渡した
来週は彼女と遊園地に行くって笑うから
最高だねって頬を吊り上げた
あんまり嬉しそうだから言い逃げしてやった
あの映画の終わりを
たぶん私は一生知らない

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うたうたいの独り言

ごめんなさいって

自分を卑下するときは簡単に使えるのに

本当に悪かった時に言えないのはなぜ?

好き嫌いって

嫌いなことは気持ちより先にことばになるのに

本当に好きだった時に言えないのはなぜ?

涙って

花粉のせいならポロポロでるのに

本当に悲しい時は出ないのはなぜ?

どうしても表現と言葉が裏腹なのは

心を置いて先を歩きすぎたからなのか。

想いよりも現実を流されていたから

無くしてしまったのか。

『いつだって心は叫んでいたはずなのに。』

…なんて

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人を信じられるようになるまでの物語

貴方にはたくさん叱ってもらいました

人を信じる事ができない
人に弱みを見せられない
人を頼ることができない

そんな私が決まっていう言葉
「ごめんなさい」

貴方からたくさんの幸せを頂きました

私を信じてくれる
私を笑顔にしてくれる
私を幸せにしてくれる

そんな貴方が決まっていう言葉
「君ともし離れることがあるなら
それはきっと君からなんだろうね」

―――僕から言う選択肢なんてないからね。