渡ってきた橋は全て燃やしてしまったよ 通り過ぎてきたものなど
目の前に架かった橋も燃やし尽くしてしまうよ 誰かの通った道など
そうやって燃え盛る場所から 見知らぬ暗闇へと
背中から僕を抱き締めるみたいな光を 灯りにして
こぼれた涙を踏みしめながら 進め
ばいばい
切れた蛍光灯
埃まみれの
お気に入りだったキーホルダー
深夜2時の浅い夢
読みかけの本と
飲み干したペットボトル
窓の外、片羽の蝶は何を思う?
でも、そうすると明日、日曜日は暇になってしまう。
だから何をして暇をつぶそうか―と考えながら、わたしは駅前を歩いていた。
というのも、今日は塾があって、ついさっき終わったばかりなのだ。
夕方の駅前は、土曜日とはいえ人が多い。
ふと、道行く人々の中に、クラスメイト達を見つけた。2人仲良く連れ立って歩いている。
自分もああなれたらな…でもなれそうにないかも。そう思うと、彼女らを見ているのが嫌になって、バス停近くで歌う路上アーティストの方へ目を向けた。
さて、明日何をしようか…ラジオでも久しぶりに聴く? でもラジオは壊れて使えないし…
そう悶々と考えながら、帽子を目深に被って歌う女の人を眺めていた―その時だった。
ふっ、と人々の視線が、一瞬だけど、その人に集まったような気がした。
でもわたしがそれ以上に驚いたのは―その人が目深に被った帽子の下から、ちらりと見えた目が、ほんの一瞬光っていたのだ。
え、と思った。まさか、と。
「異能力者」わたしはとっさにそう思った。
100%確実なことがないなんてのは分かってるけど、君からの返事だけは絶対だと盲信していたい。
いや、っ。あっ?
えっ?うんがぁぁぁぁああぁあ!
いやっ!
5時間待ちの流れ星を、一瞬で逃したこの、
悲しみいいっ!
ぃいいぃっ!
辛くて苦しいのが日常になれば良い。
幸せなんかあるから余計に辛くなる。
苦しくなる。
反対もそうなんだ。
辛さや苦しみがあるから幸せになれる。
でも要らないかな。幸せなんて。
その為に苦しみも辛さも感じなくちゃいけないなんて。僕には耐えられない。
感じるくらいならずっと苦しくて良い。
ずっと苦しかったなら、それが普通になる。
当たり前になる。
そしたら苦しいって概念もなくなりそうだけど。
細かいことは良いんだ。
幸せが日常になれば良い。
そう願うのは、なんだか図々しい気がする。
どっかの誰かが許してくれないような気がする。
僕に幸せは似合わない。
苦しみで良いから、苦しみを永久的にください。
不安じゃないな 否 否
下り列車で
大人になりたいや 嫌 嫌
僕はくだらない