疲れてしまって思わず倒れ込んだ私を
ふわっと抱き留めてくれる貴方
貴方が私だけを抱き締めているんじゃないのは
知っているわ
きっと みんなにもそうしているんでしょう
でも そんなに甘やかされてしまっては
貴方なしでは生きていけなくなってしまうわ
オフトゥン……
明日もしあわせな一日になりますように。
バカなわたしは祈ってる
みんなが笑える明日を
明日も生きられますように。
ぼくはいつも祈ってる
あたりまえの明日を
え、もう分かんないよ。
なんで今日あなたと出会う機会がいっぱいあったの?
いや、別に嫌って…訳じゃ…うん。ない。
嬉しいけど。でも、あなたは私があなたに恋をしていることは知らないでしょ?まあ、知らなくていいけどね…。でも、でもでも!!わたしはあなたがいるとか、あなたがこっちに寄ってきたりとかした時私はもう、、胸がドキドキするんだよ。
もう、いつかあなたに言ってしまいそうで怖いんだ。「好きです」って。あ〜、少女漫画であるやつと同じだ。こんなだったんだ。ヤバイ。明日も学校だ…できれば……明日も会えるといいな今日よりも出会える機会が増えると
「やっぱり、来てくれたんだね」
ライブが終わって周りから人がいなくなってから、セレンさんは自分の方に近寄って来たわたしに言った。
「まぁ…暇なんで…」
「暇って言ってられるのは今のうちだよ? 多分だけど」
セレンさんは、アコースティックギターをギターケースにしまいながら笑いかけた。
「そういえば…昨日、何聞こうとしてたの?」
「へ?」
わたしのポカンとした顔を見て、セレンさんは口を手で覆って笑った。
「昨日。アタシが時間だからって、会話が強制終了しちゃったでしょう? あの時、何が聞きたかったのかな~って」
「あ~っ」
そうだった、わたしは昨日、セレンさんに1つ聞こうとしたのだけれど、時間がなくてちゃんと聞けなかったんだっけ。
「じゃあ、聞いていいですか」
「どうぞ」
彼女はそうわたしに促した。
「…セレンさんって、いつもここでライブしてるんですよね?」
「まぁ忙しいから週1、2回ぐらいだね」
「もしかして、将来歌手とか目指してるんですか?」
「あ~、まぁね。本当になれるか分かんないけど。ここだけの話、家族に内緒でこういうことしてんだ」
セレンさんは恥ずかしそうに頭を掻いた。
毎日生きて、働いて、貼り付いた笑顔。
なんで私、生きてるの
もう、上手く笑えないよ
いつもいつも
あなたは私の心をノックするように
電気をつけたり消したりするように
瞼の裏に現れては消え、
私を困らせてくる
ぷしゅっ
しゅわっしゅわ
ごくっごくっ
その青春の飲み物は
僕の喉を
今日も通り抜ける