着飾ることより
派手な化粧より
そのままが1番だって
綺麗事って思われるけど
曲げられない ほんとう でしょう?
そう言ってはにかんだ
あなたの笑顔が いちばんきれい
くるり 目が回って
頭の裏で
君と目があって
君が笑って
iPhone重くて
回る輪っか
どうでもいいぜ
足が重いぜ
車椅子じゃ 悪い事も出来ないけど
それはそれでいいぜ ローラ
曇り空で 悪い予感もないけれど
ただ鈍っただけかな ローラ
時折苦い顔で撫でられてた
猫が死んだ時
君は「これが世界の決まり」
って寂しそうに
俺が死んだ時には
あの猫と同じように
「これが世界の決まり」
って言ってくれ
足が悪くて 悪い事も出来ないけど
それはそれでいいね ローラ
シュリンクレザーの ぬいぐるみ転がる
やっとの思いで拾った ローラ
息切れして 俺
まだ生きてるなって
なんか思っちまったんだ ローラ
この世界では、雨の降り方にいくつか種類があるらしい。こういう降り方には、しとしと,なんて表現がなされる。
雨は嫌いじゃない。雲一つない快晴よりかは、ずっと好きだ。それも、このような雨ならなおさら。
ただ、一つ問題があった。傘を、忘れたのだ。それも、学校から帰る途中で降ってくるものだから困ってしまった。
公園に入り、葉の茂る大きな木の下で雨宿りをすることにした。これくらいの弱い雨だから許容できることである。
土の香りがする。雨が降りそうなとき、降り始めたときによく感じられるこの香りを、化学物質,なんて無機質な言葉でこの日は表現したくなかった。
もうしばらく止みそうにない雫を見つめていた。こういう時間は、無意味だと思わない。
__雨が当たった。さすがに、葉にも雫が溜まってきたようだ。
そろそろかな。
「お嬢さま、風邪をひいてしまいますよ。」
傘を差した付き人は、思った通りもう一本傘を持っていた。
瑛瑠は、嬉しそうに微笑む。
「大丈夫だよ、チャールズが来てくれたから。」
本を好きになったきっかけなんて
覚えてないけど
たくさんの本に感動をもらったのは
ずっと覚えてる
暗い まだ 誰も知らない場所
けわしい道を乗り越えて辿り着けるのだろうか
不安だけが舞う中で
僕らは 何を目指せばいいの?
ふと見上げた空 落とす視線
自分でしか分からない
声が聞こえた気がして
前を行く あなたを必死に追いかけて
追いつくかも分からない不確かな道のりを ただ
ひたすら ひたすら 足を進める
あなたはどこで見えるの?
だれもいない歩道橋の下で
誰の為でもなく変わり続ける信号機
君みたいだと思った
どうしようもない救われなさが
僕を差し置いて君に似ていた
ただやることだけやって ただ笑ってる
宮沢賢治みたいなひとだった
いつも周りに人がいて
周りの全員が主役みたいで
全員の脇役みたいな真似やって
車道を司っているようで
意外と無視されがちな信号機
こんな夜は そんな君の色に染まりたい
蛙化現象であってほしい
こんなことあっちゃいけない
絶対にあっちゃいけない
何もかもやってられなくなるから
生きていく理由を見失うから
全てが嫌になる前に
好きって言って欲しいよ
嘘でも心が満たされるんだ
自分のせいだ
遅すぎたんだ
始まり方も最悪だ
でも君が好きなんだ
終わりまで、始まりまで
ずっと好きでいたのに
雨が降った
永遠にふりしきる雨だ
声に気づけずにいた
雲が描いた月明かり
心の形をしていた
結局にせものだったんだよ
本物なんてこの世にないよ
だって僕は嘘をつける
嘘で塗り固めて生きている
もう思いつくことなんてない
所詮その程度だったんだろう
かんざし、という言葉に聞き覚えはない。しかし、どう考えてもそのフォルムは所見ではないから。
「かんざしって、何?」
聞くとチャールズは、いったいどこから来るのかわからない知識を披露してくれる。
「ここの、伝統的な髪飾りですよ。といっても、もう今は使っている人はほとんどいないでしょうけれど。」
瑛瑠の簡易的なイラストをまじまじと見つめ、平打ちかんざしですねなんて呟く。
「平打ちかんざしって?」
「かんざしと呼ばれるこの髪飾りには、いくつか種類がありまして。そのうちの一つで、こういった形をしたものは平打ちかんざしと呼ばれます。」
「ほかにも違ったかんざしがあるんだね。」
瑛瑠からしたら、チャールズがなぜかんざしについて知っているのかのほうが疑問であるが、そこは口を閉じておく。
始まりがあれば終わりがある。
出会いがあったら別れがある。
産まれたらいつかは死ぬ。
これは自分が聞いたことがある話である。
つまり簡単に言うと俺らの時間は有限なのである、せっかく産まれてきたんだから、面白い人生の方がいいに決まってる、だから俺は新しいことに挑戦しよう。いろんな人と話そう。そしてその話をいろんな人に話そう。全力で人生を楽しもうと思った。
五年前わたしは
ひどく傷ついていっぱい泣いた
四年前わたしは
ひとりぼっちで感情がうまく出せなくなった
三年前わたしは
ある友達がすごく大好きだった
二年前わたしは
感情をぶつけて嫌われた
一年前わたしは
嫌いな人ができてしまった
今のわたしは
感情を出すことができるようになった
いつまでも汚い部屋と
いつまでも笑う写真
当然のように次の日が来て
無駄に眩しい太陽
そこそこの楽しみと幸せを
大事に両手に持つ
承認欲求が足りなくて
虚栄心が腕を引っ張る
だから
簡単に落としてしまった
また拾うか