いつだったっけ
君と2人であの星を見たのは。
届きそうで届かない。 けど
いろあせない一瞬の光だった。
それは それは きれいで仕方がなかった。
絶対に忘れはしない。何があろうとも。
君のその笑顔、その横顔、唇、すべてが
愛おしいよ。
思い出はフィルターのようだ。
吐きそうで
泣きそうで
死にそうで
だけど
吐けないし
泣けないし
死ねないし
恐怖に混じった希望が
私の決意を揺るがすの
どうにかなればいい
僕の目の前には、ビー玉が埋まっている。
とても綺麗だ。
僕はそれを取り出し、じっくりと観察する。
見た目はツルツルしてそうだったのに、
触ってみるとプニプニしていて、
ビー玉というよりゴムボールだ。
僕はその弾力が面白くて、
何回も繰り返す。
そうしていると、
だんだんその玉が光を失っていった。
「あぁ~あ、つまんないのっ」
僕がそのゴムボールを投げ捨てると、
それは僕の予想を裏切り、
跳ねることなく、床に当たった瞬間に潰れた。
……そうしてまた、
僕は新しいビー玉を探しに出かける……。
~終~
転んだって傷ついたって立ち上がる。自分の大切なものを守るために
何も力がないのにどうしろって言うんだ?自分はこれからも弱虫としていきていく。
悔しくないか?しょうがないだろ。つよくなりたいか?わからない。だけれども胸が痛い。
体が動かないんだ。誰かが泣いていても、俺は助けられない。
手を差し伸べるだけなのに、それだけでいいのに俺はできなかった。
心から叫ぶんだ。勇気を出すんだ。同じことを繰り返さない。絶対に。
力がなくても、命がなくなっても、必ず守るんだ!必ず救うんだ!
「付き人さん、物知りだね……。」
「ですよね。どこから仕入れてくるんだか。」
瑛瑠がどこかで見た、少女が必死になっていた鋭いもの。それが、かんざしという名前の髪飾りであったことを伝える。それも、平かんざしという種類のもの。
「持ってたかなー……遠目だったし、そのかんざしに関しては完全に私の頭からすっぽり抜けていたから、確かなこと言えないや。ごめんね。」
申し訳なさそうにする歌名は正直の権化である。
「それも含めて今週末だな。偶然にでも、その少女に会うことができればいいが……。」
「とりあえず、霧がその神社を見てみなきゃだね。何か感じ取ってくれれば、関係の有無はわかる。」
望の言葉に、英人は若干顔を歪めた。