とある少女はピエロに言った。
「どうして空中ブランコなんて危ないことができるの?」と。
その日、ピエロは何も言わずに空中ブランコの練習を続けた。
とある少年は道化師に言った。
「綱わたりをしているとき、何が見えるの?」と。
その日、道化師は綱から落ちた。
ピエロは何も考えていなかった。
道化師は何も見えていなかった。
少女と少年は風邪をひき、
サーカスを途中で退場し、
川で、泳いだ。
オッドアイの猫が、単調な泣き声を
哀愁という名の夜空に響かせた。
常軌を逸してなにが悪い
おかしくないよ
つまらないよね
どいつもこいつも
あなたの耳の形も知らずに
いたいとこだけ いいたいことだけ
こんな傷痕 どう消したって泣いちゃうよ
私たちっていつまでも
はじまらないね
道が立体交差なのかな?
化学反応になにが足りないのか
師走半ばの三日月に訊く
少なすぎる3ヶ月
女々しくしてる場合じゃない
たくさん思い出つくろうね
ちょっとくらい恥ずかしいほうが
のみながら話すには楽しいよ
戦い抜こう わたし達ふたりで
争奪戦だよ 卒業後の笑顔の
きみとならんで歩いたからかな?
こんなに冬の夜なのに
汗ばんだからだが恥ずかしかった
川沿いの道は風がよく吹いていて
ぼくが顔をふるわせると
きみは白い息を吐きながら
おかしそうにあははと笑った
君が恋にわくわくしてるのが
わたしには羨ましくてたまらないの
自分で終わらせた恋を
忘れたつもりなのに
わたしも恋がしたいよ
空気の淀みを隠しきれない空間
ちまちまとした雑談は皆ひとかたまりに
彼女のもとに群がるのは
同じ表情した尻軽ども
「サスガ○○チャン、スゴイネ」
機械顔負けの、量産型の文句
哀しくも彼女は
その薄っぺらさになど気づきもせず
醜い自尊心を顔いっぱいに馴染ませる
「そうよ、あなた達なんかより一番すごいのは私よ」
だから何だというのだろう
狭っ苦しい空間で幻覚を拝み
大海に出てしまえば
所詮は退屈な凡人なのではないかと
いうことは微塵も考えないで
愚かな群衆と女王様は
今日も大海を知らないまま
空虚に時間を浪費してゆく
「道化師(もしくはピエロ)」
「少女」
「オッドアイ」
突然ですが、この3つのキーワードを使って短篇小説書いてください!(注意事項読んでね!)
書かれる場合の注意事項↓
・↑のキーワードは必ず使ってください。
・タグに「マリオネットガール」と付けてくださるとありがたいです。
・上、中、下以内で収まるようにしてください。
・この書き込みのレスに一言ください。
「書いたよー」でも、「いや、ムズいな!」でも、「٩( ᐛ )وパア」でもなんでもいいので。
見つけ次第レスつけさせて頂きます!
期限は問いません!
沢山の参加お待ちしております!
時宜を見計らい寂しさは急来する。
掴まれるがままの手は、別にあなたを掴んでいたわけではないから、あなたはいつでも僕から離れられるね。
僕はあなたの手首に痣がつくのを嫌ったんだ。
あなたの手がするりと離れるその瞬間に、擦過音もなく、僅かばかりの体温と摩擦熱を遺していくのを、何も言わずただ別人の目で眺めながら、あなたに対して不敬を抱く。そんなことが当たり前だから、誰の手首にも僕の手の形をした痣は残ることなく、僕の手首には薄い蒼痣が覚書のように残っている。
また誰かの痣を見つけたのだ。