安芸「こんにち…うわっ。何やってるんです?」
萩『おーやっと来た。リー…安芸ちゃんも早く来て!』
安芸「ちょっと皆さん?何故にその人吊られてるのです?」
キタ「前回言ったろ?回避性能の限界にチャレンジするのさね」
初「おーい早く始めておくれェ……。頭に血が登るゥ………」
キタ「了解!さあさあ皆様。こちらに用意されましたのは、ナーフ都合125台。X-shot都合70台。弾はそれぞれ五回は再装填できます。BB弾を撃ち出すエアガンが合計8丁。弾は全部で2000発。スリングショットも3台。弾は…確か500発くらいあったかな?ダーツが80本。あとはブーメランが7本。これら全部初君に向かって撃ち込みます!全て避け切ったら拍手喝采モノ!ああ、因みに初君には目隠しもしてもらいます」
伏見「うへえ無慈悲」
滝沢「日頃の仕返し、させてもらうぜ!」
キタ「全員銃は持ったね?撃ち方ー、始め!」
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伏見「全弾撃ち尽くしたかな……」
キタ「予想はしてたけどまさか全部避けるとは」
那由多「こいつも化物だったか」
初「こいつって言うな…僕年上ぞ…。あー疲れた。どこから何が来るかは分かるんだがよ……集中しなきゃなんないのがキツイな」
安芸「ところで一つ良いですか?さっきまで逆さ吊りにしてた縄を支えてたその巨人は何者なのです?」
萩『ああ、それについては私が説明するよ。彼はこの間会った能力者の…』
阿蘇「オーイお嬢。萩美帆嬢。俺の本名ハ言うなと言ってるヨナ?言わないトは思うガ念を押しトクゼ」
萩『おっと。えっと、彼は…阿蘇さんです。能力は「森のくまさん」。人外になる能力だとか』
安芸「へえ……。阿蘇さん、初めまして。安芸華世と申します。以後お見知りおきを」
阿蘇「オウヨロシク」
キタ「まあ、僕は君の本名知ってるんだけどな?言ってやろうか?フフフ」
阿蘇「アア?テメーぺっちゃんこに潰シテくれようカ?」
キタ「おお怖い怖い」
僕は道化師にも負けず劣らずの
間の抜けたヤツだから
きみの真っ赤な右目と真っ白な左目で
もう少し見ていて
涙の表面張力を信じながら
大丈夫 オッドアイはきみに似合ってる
少年少女は笑顔は任せた
お元気ですか?
みはらしのいい景色が
やっぱりすてきで
げんきをもらってしまいます
理性を持って、無茶、無謀を貫き通す
それは、誰かのためにやるときだ。
己にその壁を叩き壊す手段があるならば、迷うことなく壁を壊そう
それが人のためになるならば。
他人と違う能力や、秀でた力があるなら、それを迷うことなく必要な時に行使する義務がある
それは、自分自身に科せた鎖だ。
すべては大事にしている人たちのために。
だから言ったじゃない
めんどくさいよって
だいじょうぶ?
めずらしく心配とかしちゃって
だいたいアンタが…
めが赤く腫れてたから
だきよせようかと思ったけど
めめしくすんなって怒られそうだから
いまは頭を撫でるだけ
いつか抱きしめてあげたいな
できるかな?できるよね?
すきだもん、惚れちゃったんだもん
かりはかえすよ
「こちらは創業何年になるんですか」
「今年でちょうど、三百年になります」
「ご主人は何代目ですか」
「初代です」
「……本当に?」
そう聞いた途端、主人の顔が さっと青くなる。思っていたとおりだ。
「あなたは2代目、になるはずだったひと」
「おい、どこまで知っている」
「しかし、初代が2代目に選んだのは長年を共に過ごしたあなたではなく、数年前に遠くの惑星から来た弟子の方」
「……」
腰を抜かす主人の瞳を仁王立ちでのぞきこむ。
「初代と2代目はどこですか」
ぱくぱくと口を動かして、主人は厨房を指さした。後ろに控えていた部下たちの足音が一気にそこへなだれ込む。
「こまったものだな、、」
さすがに同じ類の事件で12件目となるとため息がでた。
陳列されたこの店名物のカマボコをひとつ、ちょうだいする。
「うまいな」
誰がつくったものかなんて、わからない。
そんなに明るく笑わないで
泣いてくれた方がなんだか
私は嬉しく思うんだけど
大好きだからこそ
笑われるとこっちは涙が止まんないの
「こちらは創業何年になるんですか」
「今年でちょうど、三百年になります」
「ご主人は何代目ですか」
「初代です」
「えっ」
「ん?」
「ごめん、もっかい言ってみて?」
「口調崩れてますが」
「おっと失礼。今『初代』と聞こえたのですが」
「ああ、分かりやすく言うと、『七代目』となりますかね」
「え、あー、んーと、…ひぃふぅみぃ……あ!画数か!?」
「はい」
「しかし何故にそんな変わった言い方を?」
「うちの一代目は乙(きのと)という男です。彼は自分の名前が一画で書けるのを面白がり、二代目には『人』の字を与えました。彼は、その二代目は、それを面白く思って、自分を二代目ではなく『人代(じんだい)』と名乗りました。そして三代目には『山』、四代目には『王』、五代目には『正』、六代目には『年』とその先代の願いの込められた文字が与えられ、そして現在七代目の私が『「七」という特別な数字の代に何か全く新しいことをやってみろ』という願いより『初』の字を賜りました。故に『初代』なのです」