見上げた紅い空に
泣きそうな顔の君が浮かんで
熱くなった電球が割れるように
僕の心が砕けた音が聞こえたんだ
もう何年もこうして
暮れる夕陽をながめてるような
隣の君のさらさらの黒髪が眩しい
愛しさは甘苦いシロップのよう
全くこんなの良くない愛とか
わからずや達は口を揃える
デビルメイクライ、君が泣く
慈愛だとかは似合わないから
比較しないで僕らは僕らの
愛に蕩けて死んでいきたい
さながら解ける三つ編みのように
愛された本たちの匂い
たくさんの表紙は色っぽく艶やかに
人の心を魅了していく
こんなにも美しく愛おしい
世界が広がっているとは
さて、掲示板夏祭り二日目です。
・夏祭りに関する書き込み
・時間帯に合わせた書き込み
で参加できますよー。
昼には屋台をめぐって、夜には花火を見て…
ぜひぜひお立ち寄りください。
「そこの壁に時計、かけてあるでしょ?……あれをイメージして……。今は…15時30分……、今31分になった。そのまま長針はどんどん回る…。ほーら、もう16時……17時……18時……」
彼女の言葉に対応するように、壁掛け時計の針はありえないスピードで回っていく。電波時計で電波受信させたときみたいになってる。彼女の言葉はまだ続く。
「19時……30分。もうすっかり夜。外も真っ暗。いくら今が夏で昼が長いと言っても、流石に日が暮れたよ。……さあ目を開けて」
アリスなる少年が目を開くと、少女の言葉の通り時間は四時間進み、外はすっかり真っ暗になっていた。
「うわっ、何だこれ。さっきまでもうちょっと明るくなかった?」
「そうだねー、さっきまでもう少し明るかったねー。時間も四時間くらい進んでるねー。私数十秒くらいしか話してないよ?」
「あれ、じゃあおかしくない?何、つーさん何かした?」
「ほらー、また『つーさん』って。止めてって言ってるでしょう」
「いや、今はそんな場合じゃあないよね?これどうなってるの?つくばが何かした?」
「お、今度は呼んでくれたね?つーさん嬉しいよお?……そうねー、確かに私も少しは何かしたけど、大部分は君の仕業だよ」
「え、どういうことさ?」
「あー……。君気付いてなかったのかー。もう、そうだなー、四年くらい前、小四の頃から君、この力持ってたんだけどねー」
「え、力って何?有栖さん聞いたことないよ?いやホント何、怖いな」
アリスってそう書くのか。話は変わるけどそういう小説家いたよね。で、有栖君の能力ってどんなのなのさ。続けて。
「え、それこそ嘘でしょ?そんなしょっちゅうとはいかなくても、たまーに使ってたよ」
「え、何のことさ。怖い話止めて」
「むー……。しょうがないなー。私が教えてしんぜよう!」
お、待ってました!毎度お馴染み、能力説明タイム!アリスちゃんはどういう能力なのかな?
水風船を持って走り回る子供
浴衣を着て手を繫ぐ恋人
景品を本気で狙っているお兄さん
友達と写真撮り合うお姉さん
人
人人
人人人
人人人人
沢山の笑顔の中で
一人取り残された僕
来年は君と来たいな
でも、人混み苦手な君はここは無理かな…
静かな所で2人で花火みたいね
セミの声で起きる朝
じっとりと貼りつく白Tシャツ
無性に恋しくなる氷菓子
そして
混じりけの無い空の青
陽キャにも陰キャにも
大人にも子どもにも
平等に季節は移り変わる
頭を撫でてほしい
首筋を噛んでも許してほしい
突然抱きついても許してほしい
何も言わずにそばにいてほしい
愛せなくても、許してほしい