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元人間は吸血鬼(仮)になりました。#3.5

雨月視点


静かにピアノを弾き続ける涼香。本当に何も覚えてないんだ。あんなに必死であの四人のことを守ろうとしてたのに。人間ってやわだなあ。誰かに守ってもらわないと行けないなんて。
きっと私にも、人間だった頃があったんだろうけど、何も覚えてない。何も分からない。なにかを守る理由が。守るものも、守られることもなかったから。愛されなかった。ただそれだけ。分かりきってる事。だから、きっとその、憎しみで、私は、死んでから、キョンシーなんかになったしまったんだろう。
こんなに醜い見た目じゃ、ここでも誰にも愛されない。でも、風花が教えてくれた。怪物は、同族には優しいってこと。
だから、できることなら、二度と人間は見たくない。
涼香は、愛されたのかな。愛されてたか。あの四人に。悔しいな。あの四人に教えてやりたい。「怪物になってから、お前らのことなんか、涼香は忘れたよ」って。
きっと、あの四人は、笑って許すんだろう。悔しい。私だって、愛されたかった。
どうしようもなく悔しい。
きっと私は、涼香に嫉妬してるんだ。こんなに醜い感情を持っているから、愛されないんだ。
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はい!皆さん!お久しぶりです!
イカとにゃんこです!覚えてる人いますかー⁈
覚えてる人はレスください!
実は、部活を辞めたり、勉強したり、ベース弾いたり(おい!)で忙しかったので書き込みできませんでした。(苦しい言い訳)
これからもよろしくです!(急だな!)

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おわりに華

君といる夜空の下
星より光る大輪の花
きれいだね って笑って
おわりだね って泣いている

最後の花火が僕らを照らす

またいつか、会えると信じて。

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LOST MEMORIES 番外編「夏祭り」

「良かったんですか、行かなくて」
 ベランダから光を見上げていた瑛瑠に、グラスを2つ携えて付き人が声をかけてきた。氷がグラスにぶつかる音が何とも涼し気で、ありがとう,と言葉を落とす。
「せっかく素敵に着付けてもらったのに」
 そう静かに声を発したチャールズの碧は、柔らかかった。だから瑛瑠も、静かに微笑んで見せる。
「……人混みは、あまり好まないから」
 そう言って、再び視線を光へ戻す。真っ黒なキャンバスには、泡沫の彩りが弾けた。視線を交わしていた間にも、いくつもの光が消えていたのだろう。艶やかな喧騒が此処まで届いてくるようで、微かに笑みが零れる。横で付き人が、いつものように、困ったような寂しげな表情でいることには気付く余地もない。
 手に持ったグラスの中の氷はほとんど溶け、代わりに汗をかいたグラスから水が伝う。腕をなぞる水線が、冷たい。
「暑いね」
 夏、だから。
 瑛瑠は、気付けなかった。喧騒が、近づいてくることに。
「瑛瑠!」

 聴こえてきたそれは、喧騒の前奏曲。

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ファミリア達と夏祭り act 7

「…そう。じゃ、行けば?」
ナハツェは興味なさげに言った。
「えナハツェ興味無っ」
キハはちょっとわざとらしく後ずさった。
「別に俺は行きたくてここに来たわけじゃないんだし。ただキハがやらかさないか気になって…」
「ほらとにかく行こっ!!」
ええっ?!とナハツェが言う頃には、もうその腕はキハに握られ思いっきり引かれていた。
「ちょっと待ってちょっと待って。何⁈」
「え? だから2人で屋台回ろって…」
キハはキョトンとしたように首をかしげる。
「…俺許可してないんですけど」
「えーでもさいいでしょ! ボク的には2人で回りたいもん」
「何それ…」
ナハツェはあきれたようにうなだれた。
「まぁまぁ、いいじゃない」
「そうだぜ、2人でデートして来い!」
ピシェス、そしてカロンはそう言って2人に行くよう促した。
「…デート言うな」
「いやだってキハはナハツェLOVEじゃん」
「うるさい」
あーぁ、とナハツェはため息をついてから言った。
「好きにしろ」
「ホントに⁈ じゃー行こっか!」
ナハツェの渋々の同意を聞いて、キハは嬉しそうに彼の腕をもう1度握りなおして歩き出した。
「…行っちまったな」
人混みを行く2人の後ろ姿を見ながらカロンが呟いた。
「じゃあわたし達も行きましょうか」
「そうだな、カシミールも行くよな?」
カロンは笑ってぼくに尋ねた。
「ええもちろん。あの2人は、ぼくの千里眼で見守りますし」
ぼくはにこりと笑って右目を若草色に変えた。
「…フッ、透明で自力で消したり出したりできる羽根を持つ、様々な力を持った使い魔”ピクシー”は便利だなぁ」
カロンはにやっと笑う。
「…別に、マスターは自分の喫茶店の働き手のためにぼくを作ったのですよ?」
ぼくはそう苦笑すると、歩き出した2人の後を追って歩き出した。

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うたうたいの独り言

夏祭りの夜。

出店の赤と、夜空の紺のコントラスト。

溶けかけのリンゴ飴ほおばり、

音だけの花火は背の向こう。

がらんどうの音を右に左に

夜に浮かぶ三日月の船に揺れる、

着色された火薬の舞。

1センチの境が、

崖より深いが

ポンっとあかりに照らされる

君の頬の白さだけは

心の片隅に。

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世にも不思議な人々㉜ 呪う人・信じ込む人その3

「君の能力、それは……」
「……それは……?」
「『自分にかけられた暗示が世界にまで影響する能力』です!」
「……何それ?つまりどういうこと?」
「つまりね、君に『あなたはだんだん眠くなる』って暗示をかけたとするでしょ?そしたら君はただ眠くなるだけ。だけどさっきみたいに、たとえば、『今はもう夜だ。だから君もそろそろ眠くなるはずだ』みたいに暗示をかければ、本当に夜になる。つまりそういうこと」
「いや、全く分からん。理解はしたが納得ができない」
「これが本当って証拠が一つだけあるよ」
「何?」
「私、君に対して嘘だけはついたこと無いでしょう?もちろん君への好意はあるよ?けど君の能力がうっかり変な方に動いちゃいけないってのもあって」
「ええ……。我ちょっとショック受けたさ……」
作者のナニガシさんはそれが理由として成り立つことにショックを受けたさ……。ところで。
「あ、そういえばつーさん?」
「何?…って、だーかーらー!呼び方ー!」
「ああ、ごめんつくば。君は何をしたの?まさか暗示だけじゃないよね?今更わざわざやりに来たってことは、何かあるんだと思うんだけど」
「ウフフフ。やっぱりちゃんと呼ばれると嬉しいねぇ。ああ、そうそう、それが私が来た目的なんだけどね。なんとついに私も不思議な能力手に入れたんですよ!」
「へえ。どんなの?」
「『呪う』能力」
「……え?」
………え?
「今何て」
「だからー、呪う能力だって」
「え、のろ……」
「私の能力は『のろう』能力であり『まじなう』能力でもあるの」
「へ、へえ……。……あ!そういえばその二つ同じ字か!」
「そう!分かってくれた?」
「うん。……けどさ、何かもう夜になっちゃったしさ、もう帰りなよ」
「えー、いけずぅー。『泊まってけ』くらい言えないの?それだから君はアルティメットチキンなんだよ」
だからそれは他人だっての。

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ファミリア達と夏祭り act 6

「…人、多いね」
「そうだな…」
午後5時、ぼくらは夏祭りの会場へ足を踏み入れていた。
「ほんと、こんな中で正体がバレたらたまったもんじゃないわね…」
多くの人々で込み合う祭り会場を見渡しながら、ピシェスは呟く。
「てか割とキハはカモフラージュできてんな。すごい」
帽子を改造(?)して、角を上手いこと頭から直に生えてるように見えなくしているキハを見て、カロンは感心したようにうなずいた。
「ま、道行く人間からはただのコスプレイヤーみてーなのにしか見えてないんだろうけど…にしてもこの服慣れない」
ナハツェは自分が来ている和服の袖を眺めながら言う。
「えへへ~ん、いいでしょー。ボクのマスターにお願いして、全員分レンタルさせていただきましたー!」
そうキハは誇らしげに手を上げる。
「キハの御主人は太っ腹だね」
「というかさ、この格好する必要あった?」
「そう? こっちのほうが楽しくない? あとさ、今はマスターに内緒でこんなとこ来てんだよ? いつもと違う格好ならバレないかもだよ?」
だからいいでしょ!とキハは周りの目を覗き込みながら言う。
「うー…どうなんだろ」
「まぁ羽根を魔術で消さなきゃこんなの着れないからね」
「あ、でもぼくはこれでもいいかな~」
皆が口々に言う中、ナハツェがポツリと呟いた。
「…なぁ、それでどうすんの?」
「え?」
キハがぽかんとしたように首をかしげる。
「だから、来たはいいけど何すんだよ」
ナハツェがちょっと苛立たしげに言う。
「あー…とりあえず、お店回ろ! んでもって花火見る~!」
キハは明るくみんなに言った。

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︎︎

あなたは私が頑張ってる時に限って
こっち見てよって
邪魔してくるのに

私があなたに構おうと思ったら
そんな気分じゃないなんて
気分屋にも程があるわ
それでも手放せないのあなたの事が

そう

_人人人人人人人人_
>  ス マ ホ  <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

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愛に手を振って。

朝に気がついたんだ、眠い目擦りながらパンを焼く、まただよ。
始まるって気づいたんだ、擦り傷だらけで僕 歌を歌う。わかるかい?

傷つけられた代償を、愛に求めるのはやめたよ。
だってそれでまた傷つくだろう。
もう勘弁さ。


僕は強く生きるんだ、仲間とつるんだり色々したけど、結局は
僕は1人で生きるんだ、ギター一本を背負ったまんまで まんまで


傷つけられた傷みを愛なんかで誤魔化すのはやめたよ。
だってそれでまた剥がれるだろう。
もう御免さ、

僕は強く生きるんだ、弱みを見せたり
もうしないよ、神様
僕は1人で生きるんだ、どれだけ笑っても心では 泣いている。



頭ん中でなる音楽と、指で弾いたこの音には何かが違うよ。
それは何なんだろう、僕が愛を捨てきれないのと何か関係あるのかな?


僕は強く生きるんだ、弱みを見せたり
もうしないよ、神様
僕は1人で生きるんだ、ギター一本といくつかのコードと、言葉で。

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お知らせ

こんばんは。そうです。memento moriです。
あつがなついですね。大阪は相変わらずうだるような暑さで、日本一を誇ってたりするのですが(そんなんいらん)、熱中症になどかかっていませんか?僕はこの間夏風邪をひきました。
とまあそんな話はさておき。タイトルにもある通り今回はお知らせです。

第二回ショートポエム選手権、やります。

期間は九月いっぱい等を予定しております。しかし、重大な問題が一つありまして。それは、



審査員がいない。



というわけで審査員の急募です。もしかしたら以前希望の旨を伝えてくださった方もいるかもしれませんが、ちょっと記憶に自信がないので()、再度その旨をお伝えいただきたいです。
その他、「ショートポエム選手権って何?」「夏祭り行った?」「平熱は何度ですか?」等々、何でもレス待ってます。
できるだけ早く決めたいので、ひょっとしたら先着順などになるかもしれませんが、人数はまだ未定なのでどんどんご応募(?)くださいね。

ではでは。花火大好きmemento moriでした。またの機会に。