強運
切り札がすぐに手札に来る
幸運
切り札が欲しいときに来る
豪運
必要な札が必要なときにことごとく手札に来る
悪運が強い
ずっと不利なのに詰みそうで詰まない
9月になったっていうのに
まだまだ暑さは引かぬまま
カレンダー上で踊るautumnの文字
まだまだ蝉は鳴いている
まだ変わり映え無い街で
僕だけが、静かに壊れていく
広い空を追いかけていた
ゆらゆらと
次は何処へ行こうか
暗い部屋を通り過ぎ
青が煌めく橋を渡り
届かない天井に手を伸ばし
辿り着く先は
広い草原
案内板どころか道も無い
空はただただ蒼かった
インディア・リマが死んで
オスカー泣いて ビクターはエコー
ヤンキー黙って 車走らす
世界だけ いつも通りの夜
オスカー ユニフォーム着込んで
冬が来るって 俺に言うんだ
フォネティックコード 解き明かして
答えだけ きかせて
「…これはこれで大変な事なんだよ。常人がこういう”モノ”を知ってしまったらどうなるか…分かってる? ねぇ」
鷲尾さんは少し強めの口調で言った。まるで人を責めるように。
「ちょ、ちょっとハルカ、強く言いすぎだよ。相手は年下なんだし…」
ネロに対して強めに喋っているハルカを、亜理那は苦笑いしながら諫めた。
その様子を見ながら、わたしはこの2人を”彼ら”4人に会わせるのは間違ってたのかな…と思った。
…この通り、目の前の鷲尾さんとネロは気まずい状況だし。
あとの男性陣3人は、警戒しているのか揃ってわざとらしく関係ないフリをしているし。
まぁ、ここはショッピングモールとはいえ、人気のない階段の踊り場だから、最悪修羅場みたいなことが起こっても被害は抑えられる…ハズだ。
「…とりあえず、どうなっても知らないわ。またいつかの時代みたいな事が起こっても、アンタたちのせいだから」
「…アンタ」
鷲尾さんが冷たく言い放ったところで、ネロが静かに口を開いた。
「何? 何か異論でも…」
そう鷲尾さんが言いかけた時―
「…お前ぇぇっ!!」
不意にネロが鷲尾さんに飛びかかりかかった。
はい。新たな試みです。
この掲示板には、短編を書く人、連載小説を書いている人も、詩人に負けずたくさんいらっしゃいます。じゃあポエムに限らず、ストーリーもやっちゃえばいいのでは?ということでやっちゃいます。
では、参加要項です。
「第一回ショートストーリー選手権」
お題:「言葉の旅」
参加権:一度でもこの書き込みを見た
字数制限:一つの書き込みに収まること
〆切:9/30(月)
審査員:ちょっぴり成長したピーターパン、イカとにゃんこ、memento mori
「言葉の旅」ってなんやねん!という方。ご安心ください。僕もわかりません。つまりは自由な発想で、このワードから連想して書いていってください。お好きなように。
そしてこちらは「イカとにゃんこ」さんが審査員として加わってくださいました。よろしくですね。
タグは、「journey of words」でお願いします。
こちらも複数投稿歓迎です。どんどん書き込んじゃってください。
さあ、このクソ忙しい時期に、選手権、スタートです!
ついにやって来てしまいました。第二回です。「懐かしい!」という方も、「何それ!」って方も、是非是非ご参加を。
それでは参加要項です。
「第二回ショートポエム選手権」
お題:「言葉の旅」
参加権:一度でもこの書き込みを見た
字数制限:100字以内(改行、スペースは数えない)
〆切:9/30(月)
審査員:flactor、みー♪、memento mori
今回も特別な賞をご用意していますが、賞を狙うというよりも、一つのお題の中での皆さんの自由な詩をお待ちしています。ちなみに複数投稿OKです。むしろ歓迎です。どんどん書き込んじゃってください。
今回は新たに「みー♪」さんが審査員として加わってくださいました。よろしくお願いします。
タグは、「言葉の旅」で書き込んでください。先程も言いましたが、自由な発想でかいてくださいね。
それでは、少しでも多くのご参加、お待ちしています。
流れ星か蛍を見たかったんだけど
その前に夏が終わって
君と過ごすのはしばらくお預けになるそうだ
風の通り道のリビングで
昼寝してたら
西日が眩しくて目が覚めた
秋の気配は
時計の針と短編集のページ
勝手に進めて
いつのまにかエピローグ。
ツクツクボウシのBGMが
middle tempo のコオロギに
今、心の表紙 閉じるとき
何台の車見送っただろう
キズだらけの
君の車が走ってゆかないか
夏の魔物は
君と僕が紡いできた短編集
勝手に閉じて
いつのまにかエピローグ。
ツクツクボウシのBGMが
middle tempoのコオロギに
今、心の表紙 閉じるとき
朝早く起きて 窓を開けて
秋の風が頰に当たれば
それは物語のはじまり
いつもの通学路で
塗りたてアスファルトの匂い
それは物語のはじまり
久々に会ったクラスメイトの
急に大人っぽくなった姿
それは物語のはじまり
新しく買った短編集の
風の表紙の新品の手触り
それは物語のはじまり
何が始まる時、怖くて
消えたくなっちゃうけど
五感 研ぎ澄ませて
小さな変化に気づいたら
勇気を出して心の表紙
めくってみよう
私だけのプロローグ。