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歯磨き粉

歯を溶かすほどたっぷりの甘さで
その思考回路すら止めてしまおうか
歯が浮くような言葉を紡いで

君を、愛してもいいですか?

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大好きだったのに

好きだよ
今更言っても届かない
君は私に背を向けている
私は君の背を見ている
振り向いでくれる事はない
手を伸ばしても無理
叫んでも無理
届いたって気にしてくれない
だって
君の隣はもう空いていない
ありがとう(泣
何でだろう失恋には慣れてるはずなのに
この失恋はとても心に刺さる
もう恋なんてしたくないな

私に恋のエールと勇気をください

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わたあめ

夢の中で会えた君に
もう一度会いたいから
昼寝してみた
でも会えなかったの
授業中だけど関係ないね
ぎゅーしてちゅってするために
もう一回堕ちよっと。

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真冬の扇風機

もうわかったから
何も言わなくていいよ
不戦勝が美しいとか
月よりも君が眩しいとか
どうせこの世の粗大ゴミ
地球が立方体だったら
誰もが果てを目指すのに
生きる希望が視えるのに

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街で ひとに 道をきかれたのは久しぶりで
ああわたしまだここにいたのねって夕焼け

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意のままに

ストーリーが進むのは
フィクションだけなんだってさ

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神様

ねぇ 神様
あなたはどうやって私に命を吹き込んだのですか?
あなたが私を世界でただ一人の人間にしてのはどうしてですか?
悲しくて 嬉しくて 笑って泣いて 考えて 迷って
他にも沢山のものをくれた あなた
感謝したり 時には恨みながら
今日を生きています

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窓ぎわのペットちゃん

文化祭も近づいた頃
あみだくじが回ってきた
席順が一番後ろの私は
最後の最後に番号書いた
あの人の隣の線の上

ずっと気になってた
話したことも数えるほど
自分からは近づけない
だから、"席替えの神様"
どうか私に微笑んで

鱗雲が流れて消えた
窓ぎわは私のお気に入り
あの人の顔が映るから
もの静かでシャイだけど
笑う顔がステキな人

教科書忘れちゃった
少し後ろめたい嘘ついて
机をぴったり重ねたら
心の中で鳴り響いていた
恋の開始のチャイム

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ぐちゃぐちゃ

愛が恋になって
でもそれはけっして退化じゃなくて
もっともっと違う目で大好きだと見れて
私は壊れそうなくらい
誰よりも純粋に君を想うの

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質問だって

この世の仕組みを聞かれた時より
人間の存在理由を聞かれたときより
キスマークって口紅じゃないの?
だったらなんなの?
って聞かれたときのほうが
困るよね

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世にも不思議な人々53 一つ目小僧のその後その1

こちらはRNテトモンよ永遠に!さんのハブアウィル次元である。とある男女の双子が一つ目小僧君をヨニヒト次元に飛ばした後の話である。
「……よし、これでお仕事終了ってわけだ」
「しっかし兄上もなかなか酷いことをするねぇ。人一人この次元から消し飛ばすなんて」
「いやお前兄上なんて言うキャラじゃ無いだろ。それに、お前のせいで他次元に飛ばすだけになってるわけで、お前の邪魔が無きゃあいつは完全に消せてたんだからな」
「だからー、そういうところが物騒なんだってば兄さん。私が居なきゃやってることただの殺人だからね?」
「知ったことか。異端は消えて然るべきだ。ってか『兄さん』呼びもお前のキャラじゃねえだろ」
「特大のブーメランですが」
「次元の番人なんだ。多少は許されるさ」
「自称だけどね」
「で、お前はさっきから何をこそこそと見てるんだ?出て来いよ」
物陰から出てきたのは、ニタニタ笑いを顔に貼り付けた何とも不気味な少年だった。年の頃は十代後半といったところだろうか。
「いやー、お久しぶりですねー『ヤタガラス』、それに『マリア』」
「おー、つい三日前にも会ったけどな」
『ヤタガラス』と呼ばれた男子の方が答える。目はまるで金属のように銀色に輝いている。
「貴方はいつも『久しぶり』と言いますよね」
『マリア』も言う。こちらの目の光り方は太陽光のように真っ白だ。
「いやいや、この私にゃあ三日も十日も花薄荷も関係無いんでね」
「いや今一個関係無いのあったぞ、『ヌエ』」
どうやらニタニタ笑いの少年は『ヌエ』と云うらしい。
「個人的にはチェシャ猫の方が良かったんだけどねぇ。ほら僕っていつもニタニタ笑ってるじゃない?」
一人称がいつの間にか『僕』になっている。

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明るい青の露草

「僕の目の青色は千草色っていうんだって。だから僕の名前は千草なんだ。」

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ごはん

お腹空いたなと家に帰っても
蒸し暑い部屋が待っているだけで
冷蔵庫を開けてみても食べていいものが分かんなくって
麦茶をコップに移したら次にお湯を沸かして棚からカップ麺1つ

今日も昨日も一昨日もいつも同じ

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暑さが長引いてくれるから

君との夏まだもう少し過ごせるね

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遺失物

  会いたくなくて死んでしまいそうな夜だ
  煤けた靴紐にひっかかったままの合言葉
  ふとした時に思い出すのが想いびとなら
  さみしさでできた輪郭をなぞったみたい
  きみに繋がるすべてが街になってしまう
  深夜に駆け込んだ牛丼屋さんの看板とか
  どこかへ帰りたい気持ちをかかえたまま
  ベッドに沈んできのうの夢に浮かぶふり
  名前のないわたしを小説だけが見ていた

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チューに舞い上がった初恋の少年

きみと寝ていたソファーベッドの
間に指を入れてみたけど
あつくもぬるくもない温度
ぼくにあったのはきみに振られる才能
そこにあったのは意味を欲しがる愛情
昨日の今日で連絡なんて
さすがにどうかしている 指が動いてる
文面はできても送信ができない
寂しさに同化している好きが
いつまでたっても見つからないよ