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偶然

偶然 座った席の隣にいたのがあなた

参考書に夢中で 始めは会釈しかしなかった

昨日まで知らなかったのに
昨日まで、別の人が心にいたのに



今日初めて会って 

でも、あなたとほんの少しの時間会話して

あなたの笑顔を見て あなたの優しさを知って

あなたのことをもっと知りたくなりました

心がいっぱいになりました

一目惚れってやつですか?

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連帯責任

かみさまを怒らせたのは、一体だれ?

誰でもないさ、僕達全員だ。

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今日の帰り道
何が見えるだろうと
景色見る
心の中にあったのは後悔
そして、怒りと憎しみと
でも、空を見上げたら
夕焼けがとてもきれいに
ほほえんでいた
まるで私の心を、見守って
くれているかのように 
私はその時、生きてゆく幸せを
思う存分かみしめた
生きててよかったって
心の底からそう思った
そしたら涙があとから
あとからあふれてきて
そのしずくは宝石のように
輝いていた
明日もまた空を見上げ
僕らは何を思うだろうか
目の前のスマートフォンの画面
ばかりみつめて
何か大切な物を
見失っていないだろうか
電車の中
学校の中 
街中の人がスマートフォンを
片手に歩いてる
過ごしてる
そんなんだからきっと、
現代人は生きてる意味を
見失う
空、雲、木、森、川、花、草
いろいろな自然とたわむれる
ことこそ
真の喜びではなかろうか
もっと、空を見よ
自然を見よ 
さもすれば
悩みなどどこかに
ふっとぶであろう

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生きる

生きる
ただひたすらに
生きる
できないこともある
できることもある
やるべきこともある
やりたいこともある
周りの人の
助けをかりて
やっていく
一歩ずつ
できることから
やっていく
生きる
ただひたすらに
生きる
自分にあったやり方で
生きる
周りの人と助け合って
生きる
私は
生きる

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家族

不完全すぎる私に
不完全なお母さん
不完全なおばあちゃん
不完全なおじさん
私達家族一人一人が
お互いの不完全を
補い合い
それぞれの良さを生かせる
そんな家族に
なれたらいいな

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ずっと本音を隠して生きてたら

どれが本当の自分かわからなくなっちゃった

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賛否両論あろうともの叫びを

「結果」じゃなくて『過程』を見てほしい

元から頭の良さを持ってるわけじゃない
元の無さを埋めるために、努力する
やり方を変えて、できる限りを吸収する
努力を経た結果が良かった、私にとってはそれだけのことでしかなくて。たしかに結果は大切とも言われる。だけど、だから、

「頭良くて羨ましい、いいなあ」よりも
『勉強の仕方がうまいね、参考になる』
のほうが嬉しいし、人以上に影の見えないところで努力をしてから、ほんとうは言ってほしいなとも思ってしまう。

ただ、君だけはそれに気づいてくれた。
目の前のひとが頑張ってるから、俺も頑張れる。
そう伝えて、
斜め後ろの席から聞こえた、シャーペンの音。

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Try Me !

Try Me!私を試して
Try Me!今夜だけは
Knock On!反則技も許してあげる

長い間 待ってたのよ
月の満ち欠け観察しながら
一人にされて強くなったの
手加減なんてしないでよ
今夜は負ける気がしないの
あなたと楕円形の月の下
Big Scramが組みたいの

Try Me!私を試して
Try Me!今夜だけは
Off Side! 反則技も許してあげる

早く私の元にTryしてよ
ボールはあなたが持ってるの
思い切りのTackleで返すわ
もしも2人 Line Outしたら
Maul つくってやり直そうよ
あなたと楕円形の月の下
No Side までは長いから

Try Me!私を試して
Try Me!今夜だけは
Hi Tackle!反則技も許してあげる

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桜木ノア #16 9月某日

泣いている女子をさらに泣かせる趣味はないと言いつつ、結果的に桜木を泣かせてしまった俺だが、後悔はなかった。
桜木が、「泣いてもいい?」と言ってくれたから。
とっくのとうに泣いていた桜木に改めて許可を出すと、彼女は今までで一番の号泣を始めた。そんな彼女にどんな言葉をかけていたか、細かいことまでは覚えていないが、「今まで辛かったよな」とか「可哀想なんて思ってねーよ」とか、そんなことを言った気がする。
俺の声か、桜木の泣き声か……多分後者だろうが、それが教師を呼ぶ形になり、俺たちは怒られた。教師側からすれば、下校時刻もとっくに過ぎた後に、密室で男子生徒が女子生徒を泣かせているように見えなくもないのだから、まあ仕方ないだろう。
ただ、この時何と怒られたのかはまるで覚えていない。桜木に至っては「あの先生怒ってる時ずーっと眉がピクピク動いてて面白かったね」と言ってのけた。メンタルの切り替えが早すぎる。
ともあれ、桜木失踪事件はこうして幕を降ろした。

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寂しい

孤独はわたしだけだ
いつだってわたしだけだ
わたしがひとりぼっちでも
向こうがわには寄り添う誰かがいて
ひとりで泣いてることさえ
知らない君はしあわせで
わたしだけが苦しいのに
ひとりじゃないから君は気づいてくれないんです
わたしが取り残されてるの
君のせいなのに
言えないわたしは怖がりです
離れたくないんです
本当は
本当の気持ちは言ってはいけないんです
自分を傷つけるなんてできません

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今の気持ち

何も無いと思ってしまう
でも、何も無いわけでは無い…

やること、やれること、やらきゃいけないこと
全部ある

でも、何も無いと思ってしまう…

何でだろう 何でだろう 何なのだろう
よく分からない

きっと、充実はしてる?のだろう…
楽しんではいるのだろう…
でも、何故かあ~感じている

何故だろうか…何なのだろうか…

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風穴

いつまでたってもあなたが来ない
一人分温度の下がったベッドで
手のひらがきみを求めて動いてることに
未だに気づけないぼくが寝ている

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ーー・--・--・--・--

伝ワレ
コノ思イ
コノ感情
コノ声
伝ワレ
祈ッテモ  届カナイ
叫ンデモ  届カナイ
声ニ出シテモ  届カナイ
伝ワレ
伝ワレ
ナゼ
伝ワラナイ

嗚呼
ソウカ
簡単ナ   コトダッタ

「おはよう」
柔らかな声と日差しに包まれ、なんだかくすぐった。でも、そっと口を開いてはにかむように下を向いた。久しぶりのことで、声帯の反応も悪いのだろう。言いたいことはたくさんあるのに、声にすることは難しい。小さな声で何度か音を出す。耳の下がツンと痛くなった。そんなことすらも、なんだかうれしい。
よし、今なら言える。きっと。
呼吸の調子を整え、そっと口から温かい春の空気を吸った。
「おはよう」

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秋ノ唄

秋は
夏と冬の境の  ほんのわずかな時間
気づかない人もいるほど
夏に    冬に
同化している
夏の色と  冬の色に
グラデーションをかけたなら
間のほんのわずかな色の薄い数ミリの空間を
秋と呼ぶだろう
夏の歌と  冬の歌に
かき消された
けれど
確かに存在する
ほんのわずかに聞こえる低音弦楽器で演奏されているであろう音楽を
秋ノ唄と呼ぶ

少なくとも
私は。
秋が好きな
私が。

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蜘蛛の糸

カンダタが糸登りに疲れて、少し休憩と下を見ますと、何と他の亡者達もどんどん登ってきているのでした。あれだけの量の亡者、一人でも切れてしまいそうな細い糸に、どうして耐えることができましょうか。
「こら罪人ども!この蜘蛛の糸は……」
しかしここでカンダタ、言葉を止め考えました。もしも自分が今やろうとしていたように下手に騒いだりすれば、その振動で糸が切れてしまうかもしれない。幸いにもまだ糸は切れていない。では今必要なのは糸への錘を減らす事ではなく。
「おいお前ら!急げ!急いで登って来るんだ!しかし決して下手に糸を揺らすんじゃあないぞ!一人ずつ!一人ずつだ!隙間を作らず慎重に俺のところまで登って来い!」
亡者達がその通りカンダタのところまで隙間を作らずにカンダタの足のすぐ下のところまで登ってきますと、亡者の身体が梯子のような役割を果たし、カンダタの思惑通り糸への負担が軽減したのでした。
(へっへっへ、俺の思った通りだ。今必要なのは『負担の軽減』ではなく『糸の補強』!これで下の奴を踏みながら登っていけば、糸はきっと切れないだろう。極楽浄土へ行くのもいよいよ夢じゃねえな!)
そしてとうとうカンダタの手が、極楽浄土に届きました。そして全身を引き上げると。
「よくやった亡者ども!お前らのお陰で『俺だけは』極楽浄土に辿り着けたぜ!じゃ、お前らはこれからも永遠に地獄で苦しみな!」
そう言って糸を引きちぎってしまいました。
「ハッハッハッハ!こりゃあ良い!こいつぁあ傑作だな!あの阿呆共め、見事に騙されやがって。さあて、極楽巡りでもするか……ん?」
ふと気付くと、彼の身体に何かが覆い被さってその影で周りが暗くなっていたようです。
「ん?一体何だぁ?これは……え」
振り返るとそこには。
「う、うわあ!何だ、何なんだお前!嫌だ、や、止めろ、来るな、来るなぁ、うわあああああ!」
結局彼も地獄へ逆戻り。そこからは皆さんご存知の通り。
極楽ももうお午近くなったのでございましょう。

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より多くの子孫を残すことができる

者が勝者なのだ。世の中カスばかりだとしたら、カスこそが勝者なのだ。

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nocturne

紡いできた命が今 星になって
眠れぬ夜を過ごす人を 見守るのだ

光はたまに見失い さみしくなる
零れてゆく涙を拭って歩こうか

優しい人が 多すぎるから
優しさがわからなくなる
誰かの腕の中で 生きていることを
時折り 平気で解いてしまうのだ

出来なくて怖くて 辞めたくて
見えない恐怖に怯えている

光はたまに私の心に 灯を燈す
溢れてゆく幸せを気づけずに落としてしまう

さみしい人が 多すぎるから
埋め方もみんな違うから
さみしさはまた増すばかりだ
紛らわしてはまた浮いてくるな

優しい人が 多すぎるから
優しさがわからなくなる
誰かの腕の中で 生きていることを
時折り 平気で解いてしまうのだ

眠れぬ夜にまた馳せた想いは
夜空を伝う