顔も声も知らないから 小さな寄せ集めだから
この空間に向かって思いを吐き出す
ここは敢えてクールに それでも少しホットに
狭い部屋飛び出して 前に進んでく
静まり返った大通り 天気も変わらず無彩色
スマホに届く罵詈雑言とあとは皆見え透いた嘘
所詮足りないボキャブラリ
振りかざした所で何になる?
私とよく似た怒りを抱えた
貴方に今すぐ会いに行きたい
喧騒塗れの大広場 いくら喚いても無常観
スマホの通知を聞き流し前に前にと歩きだせ
全部終わっても続く日々
押され流されのカーニバル
やるせないままでも生きたい
貴方に今すぐ会いに行きたい
意味もなく繰り返した挨拶は
ずっと続くと思ってた
よく考えたら貴方も私も誰も
「永遠」にはなれない
長い長い会話にも 終わりが来るんだろうな
「また明日」が最後になる前にここで歌うよ
ノイズが雨に似ていて
その向こうに耳をすませて
貴方の笑う顔が見えた気がして
開け放った窓は曇ってた
冷たい風に目を細めた
私の中で貴方は真夜中のブロードキャスター
他愛もない冗談とか軽口に救われた、前を向けた
でも最近聴く度に胸が痛くて上手に笑えない
長い長い「これから」は 終わりが見えないけど
言葉は考えて選んだからここで歌うよ
遠い街を何度も
越えた向こうに耳をすませて
貴方の叫ぶ声が聞こえた気がして
開け放った窓に掛かってた
冬の星座が目に滲んだ
あたたかい灯に約束が 溶け合って揺れていた
手から零れた言葉も 拾いきれない手紙も
抱きしめたくて 離したくなくて
笑い合った夜も 歌も涙も そこにいた貴方も
忘れたくなくて 忘れられなくて
ノイズが雨に似ていて
その向こうに耳をすませて
貴方が手を振るのが見えた気がして
開け放った窓は夜明け前
サクラがもう咲きそうです
私の中で貴方は真夜中のブロードキャスター
思い出になり始めた永遠のブロードキャスター
遠くで聞こえる犬の遠吠え
コップの形にシミの付いたスケッチブック
広げっぱなしの大学ノート
四分ずれた目覚まし時計
テープでとめた食べかけのサツマイモチップスの袋
ごみ箱に投げ入れたけど届かなかったコンビニのレシート
待ちくたびれているセーラー服
芯のきれたシャープペンシル
机にはられたポケモンのシール
バイクのエンジンをふかす音
引き出しの中で眠るあの人からの年賀状
本棚に入りきらず積み上げられた文庫本
SOL!が流れるラジオ
ばれないようにパソコンを打つこの書き込み
私がねこの音楽隊であることを
誰も知らないこの世界
ベッドに倒れたオオカミのぬいぐるみ
リアルタイムのノンフィクション
むかーしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが居ました。
その後なんやかやあって、ハッピーエンドを迎えました。
「そこに颯爽と現れるめでたしめでたsぐふっ」
「そうはさせるか!お話の終わりはこの『とっぴんぱらりのぷう』がいただごはぁっ」
「馬鹿め!そのポジションはどっとはらい様のものdぐっほぉっ」
「めでたしめでたしは死なぬ!何度でも蘇るs」
お前ら大人しくせえ。
「「「はい」」」
めでたくないし尊くもねえ。
終わったような人生を生きてきた。
何も見えない闇の中をさまよってた。
まるで人間のために走り続けるハムスターのように。
私の人生の始まりは貴方に出逢ったときからだった。
貴方が伸ばしてくれた手は温かく
私の心を抱き寄せた。
まるでどこかのテーマパークのパレードのように。
私の世界は終わっていたはずなのに
貴方といると夢をみているよう。
新しい世界が見えた気がした。
今もまだ終わったような人生を生きているけれど
貴方の事を考えると一筋の光が見えた。
そしてその先には必ず貴方がいた。
まるで待ってたよと言っているかのように。
私の人生の始まりを貴方が造ってくれた。
闇のままでもいいような世界に
わざわざ光の道を造ってくれた。
ありがとう。
そう言ったら貴方はどこかへ行っちゃいそうだから
心の中にとめておきます。
ありがとう。
こんな私に光の道を造ってくれて。
未熟な自分を
蹴飛ばして走り出したいよな
とか思いながら僕の手足はいつも怯えてた
世界はいつか変わるさって寄り添う言葉探しては
安堵と孤独の狭間をラリーされるピンポン玉みたく彷徨う
毎日空を見上げながら
この寂しい目の輝きをいつかあの星空が救ってくれるかもしれないなんて
また現実逃避を始めてる
文學と云ふものについて考える度、ぼくは決して文學者ではないと思ふ。
いわゆる表現者や創作者でもきっと、ないのだらうけれど、ならばせめて拾得者だとか、発見者でありたいと願ふことは、創作や執筆から逃れやふとすることなのか。もしくは詩を綴ることの意味を創造することなのであらうか。
とまれ、ぼくには文學のことはわからぬ。ただ活字を追ひ、ときに並べるだけの人生ならば、それもまた佳き哉と今は、思ふのである。
とあるウィルスが世界に漂っている。
その中にわたしもいる。
でも、どこか他人事のようにおもっている。
卒業式が規模を縮小して行われた。
できるかなって友達と話していた。
でも、どこか他人事のようにおもっている。
卒業コンサートが中止になった。悔しかった。
でも、どこか他人事のようにおもっている。
わたしが楽しみにしていたものが、中止、延期になっていく。
でも、どこか他人事のようにおもっている。
テレビの中の出来事だって。
こんな自分が、嫌いだ。
小学生「隣の席で羨ましい」
中学生「同じクラスで羨ましい」
高校生「同じ学校で羨ましい」
大学生「同じ県で羨ましい」