たとえわたしが流行病で死んでも
「そうか」と流せてしまいそうなおだやかな日だった
ある日の掃除時間に
「ねえ、シャーペン借りていい?」
”キミ”が話しかけてきた。
「え、いいよ、、?」
それ、わたしの一番のお気に入りなんだ。
今、”キミ”が使ってる、、そのシャーペン。
「・・ありがとう、〇〇さん。」
”キミ”が、笑顔で返してくれた。
「う、うん//」
「キレイだね、それ。」
ねえ、”キミ”はさ、
どう思ってるんだろ、わたしのこと。
・・・・女の子としては、好きかな?
このまえ、聞いちゃった。
「□□って、好きな人いるの?」
「吹部の、、あの子は?」
女子たちが聞いている。
何にも言わない”キミ”。
思わず、私は逃げ出した・・・
「聞きたくない、見たくないっ!!」
わたしが好きって、言ってくれないかな?
わたし、可愛くないし、いい子じゃないけどね、、
「”キミ”と、一緒にいたい。」
って気持ち、誰にも負けないから。負けたくないっ‼
「わたしを彼女に、してくださいっ」
勢いよく吹き込んだ風に
カーテンがゆらめいた。
その狭間に、君を見た気がした。
あれから『奴』の攻撃をぎりぎりで躱しながら、夜の町を素足で逃げ回り続けていた。驚いたことに、『奴』は先程自分が投げ捨てた包丁を拾い、それで斬りかかってくるのだ。
「今、あなたの、後ろに居るの」
その『台詞』を聞くと同時に、転がるように避けてそのまま走る。足裏に感じるじっとりと気持ち悪い湿り気は冷や汗か、はたまたついに出血しだしたか。
しかし、いくら命がかかっていると言っても、体力には限界がある。一度立ち止まり、息を整えながらそこで『奴』を迎え撃つことにした。
「もしもし、私メリーさん。今、あなたの」
タイミングを合わせて自分の後ろに向けて回し蹴りを放つ。
「後ろに居るの」
『奴』は自分に向けて振るわれる蹴りを防ごうと腕を出した。しかし、その腕の出し方が以前とは若干異なるように見えた。
(ま、まずいッ!)
こちらが足を引っ込めてしまった。その直後、『奴』の手がそのままなら確かに『奴』に当たっていたであろう脚を掴むように空を切った。
慌てて距離を取る。
(何故だ……、包丁の攻撃は二撃とも腕を直撃した。逆に言えばそれらは『受けるしかなかった』攻撃なんだ。……まさか!)
今度は右手で殴るふりをして、当たる前にさっと引っ込める。やはり、この攻撃も『奴』は捕らえにきた。今度は道端に落ちていた石ころを投げると、また腕でガードした。
(なるほど。どうやらその攻撃が『人間の』、いや、恐らく『標的の体を直接使ったものの場合』はこちらを積極的に捕らえにくるが、それ以外は防御するだけなのか。避けたりはしないのか。しかし……)
それが分かったところで、今の自分にできることはひたすら逃げることだけである。
Hey! 気安く呼ばないで
ゆきずりなあなたから
Say, ぼやけた唇が
“愛してる”ってつぶやいた
Ah… 胸の痛みだけ
よみがえるのはなぜ
頬 つねってみても
痛くはないのね
半年前 あなたの腕の中
届かぬ夢 見ていた私の
今では あなたは夢の中
温かい腕 まぼろしなの
I was crazy about you
I was crazy about you
Why? 夢の中でだけ
あなたは優しいの
Lie, 嘘をついてでも
欲しかった愛が私なの
Ah… 忘れた頃に
出てくれるのはなぜ
いつも淋しい私を
知っているのね
半年前 あなたの腕の中
届かぬ夢 みていた私の
今では あなたは夢の中
温かい腕 まぼろしなの
I was crazy about you
I was crazy about you
黒いタキシードの男と
赤いヒールの女は
少し離れて歩く
出会いたての恋人みたいに
オフィス街の静寂は
足音さえ掻き消して
滑り込んだホテル
怪しげなネオン
He said, can l check in your heart?
She said, but l have no vacancy tonight
Moon laughed, they will cry at this love
思わせぶりな態度は
燃え上がらせる催眠術
最初は冷たいフリ
でも心の中 悪戯に揺れてる
重なりあうグラス
ワイン色に染まる頬に
本気でキスしたこと
2人だけのゴシップ
He said, won’t you spend a
”One-night stand” ?
She said, so l want you to hold me tight
Moon laughed, they will cry at this love
キセキはそこらじゅうに
石ころみたいに転がっている
その中で
何を「キセキ」と呼ぶかが
ポジティブとネガティブの違い
先日お伝えした通り、新しく一から書き始めます!
あ、変わらずいろんな人物の視点で書きますよ!(基本的には結月視点ですが)それでは本編どうぞ!
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結月視点
「はあ、もう高校生か。意外と早かったな。」
そうつぶやく僕。桜が咲き乱れる学校の前。季節はもう、すっかり春だった。きっと、学校が始まったところで、僕らの日々は大して変わらないのだろう。
そうやってため息をついていれば、後ろから高いかわいらしい声が聞こえてきた。
「おはよう!結月!」
相変わらず元気なその子——中村 時雨に「おはよ。」そう返すと
「えー、なんかテンション低いね。」と返ってきた。お前が元気すぎるんだよ、と思っていればまた後ろから声がした。それから間もなく、体に衝撃が走る。
「結月ー!学校楽しみだね!」と言いながら僕に抱きついてきたのは、涼花ーー高嶺 涼花だった。涼花の言葉に「そうだな。」なんて適当に返事をした。
すると、「結月ちゃん、制服似合ってるよ。かわいい!普段からもっとスカートはいてよー。」と声がした。
この声は蒼汰——夏目 蒼汰だ。僕は言葉を返さなかった。そうしていれば、
「結月ちゃん!?無視!?ねえ、ひどい!返事ぐらいしてよ!」そんな懇願に一言返した。
「うるせえ。」
僕は正直に言えば、女子っぽく振舞うのが苦手だし、好きではない。女子なのに口調も男っぽいし、一人称も僕なので、いじめられることや、気味悪がられることも少なくなかった。こんな僕でも仲良くしてくれる今の友達にはとても感謝している。
「ねえ、塩対応過ぎない!?」
「相変わらず、蒼汰は結月に冷たくされてるね。」と時雨ちゃんが言う。
「本当に可哀想だよね~。あ、結月、学校終わったら一緒にゲーセン行かない?」蒼汰に対して可哀想とか全く思ってないであろう爽やかな笑顔で、
僕をゲーセンに誘ったのは春樹——橘 春樹だった。
「うん、行く。」そう答えると涼花が「私も行くー!!」と言った。
それを聞いた春樹が小さく舌打ちをしてから、「いいよ、涼花ちゃんもおいで。」と爽やかな笑顔で返した。今日なんか、春樹機嫌悪いな。
【続く】
大きくなるって背が伸びること
そのぶん体重も増えるってこと
大きくなるって嘘が吐けるってこと
そのぶん他人に騙されるってこと
大きくなるって仲間が増えること
そのぶん敵も増えるってこと
大きくなるって幸せが解るってこと
そのぶん怖いことを知ってしまうってこと
だから楽しみです不安です
仲間が減っても敵が増えても私がここにいるよ
そう言える位には大きくなってもいいかな