寝る時は天井を眺め。話をしてから
寝ているのを思い出した。
5歳 一人で寝るのが怖いから誰かと一緒に
寝ていた 10歳 誰かと一緒に寝るのが普通の日常だった 12歳 一人で寝る事に慣れていった 14歳 一人で寝る事が日常だった
16歳 感情と寝ていた 17歳 幻想と恋を
抱いて寝る
18歳 愛と安心を抱いて寝ている
もし僕が歌うたいになれなくても
僕は君への愛を歌うから。
変な音を鳴らしながら
君への愛を歌うから。
たとえば君の好きな音を鳴らして
君の好きな言葉を歌詞にするから。
君に届くように大声で歌うから。
ときにはラジオにのせて。
ときには指先で。
ときには動画なんかで。
君に届くまで
歌うたいになれなくても
僕は君への愛を歌うから。
私が少しメロディを奏でるだけで
涙を流して喜んでくれる人達がいる。
私が居酒屋であの歌を口ずさめば
コインを投げてくれる人達がいる。
サーカスの中で一番歌がうまかったから。
ただそれだけのことなのに
なぜこんなにちやほやされる?
私は聞かせたいわけではないのに
なぜ歌うだけで拍手が起こる?
本当は、誰にも聞かれたくなかった。
私がメロディに心をのせて歌っているところは
誰にも覗かれたくない。
心を覗かれるのはなによりも苦しい事だから。
私が1人になれるのは
心の中だけのはずだったのに。
それでも私はこのテントの中で唄う。
埃と蜘蛛の巣で霧のかかったテントで。
私の心は
貴方に届いていますか?
そのために歌っているのだから。
私が唄を聞かせたいのは
どこかにいる貴方だけ。
それでも私は拍手をもらう。
この大きな拍手だけでも
貴方に届いていればいいと願いながら。
昨日から降り続いた雨が止んで
馬鹿みたいに綺麗な青空が
僕らを見下ろしていた。
君は空を見上げて、
僕は君に見とれて。
誰もいない二人だけの世界
朽ちた建物 割れたガラス 落ち着く安心感
床に落ちている無数の本 その明かりの下
月明かりに照らされ 二人は愛を語りあう
目で心で身体で 二人は幽霊 永遠に愛を語りあう
心を覗いてみる。人の心を覗いてみる。
色々な色。赤に青に黄色に白 次は自分
自分の心の色は無の色 形も無く色も無い
どこまでも広く どこまでも底が見えない
自分でも掴めず自分にも分からない。
そんな色
2時半の部屋はまるで他人行儀で
ろくに慰めてもくれない
毛布にのまれて消えたヘアピン
こんな自分が可笑しいな
手拍子で迎えいれるよ
天井が鳴って 壁が笑って
ほらドアの前だれかが立ってる