あなたが生きていることで
わたしは今日も幸せです。
また会えるその日まで
そしていつまでも
元気に生きていてください。
彼は保育園に通い続けました
晴れの日も雨の日も雪の日も
彼にとっての保育園とは職場の様な所でした
機械的に1日を過ごす日々を送っていました
先生方は手のかからない子どもだと褒め
子ども達は変な子だとからかいました
彼は一言も気にせずに
ただ1日が過ぎるのを
おもちゃも絵本もない教室のすみっこで
たった一人 待っていました
ご飯の時間は黙々と食べて
工作の時間は小さな手を器用に動かして
体育の運動は一人で技を極めて
誰とも話さずに過ごす毎日
彼はさみしかったのでしょうか
彼は孤独だったのでしょうか
いいえ
きっと彼には、孤独や一人といった状況が
よく理解出来ていないのだと思います
小さな頃から一人で過ごして来た彼は
一人が当たり前
孤独なんて感じない
だから、今日も一人で過ごしています
小さな一人のお話。
きみの溜め息を吸って
わたしの肺は汚れたよ
これは迷惑条例違反です
黒くなった身体は
いつか病気になるかもね
慰めてほしいって顔
やめてくれるかい
付き合いきれない不幸自慢
きみの溜め息を吸って
わたしの肺は汚れたよ
わたし的には無期懲役
二度と顔も見たくもない
なんてね
ふと思い出す
君の声
君の笑顔
君の歌声
君の嬉しそうに笑う顔
君の意地悪
君と分け合ったパフェの味
君と出会ったあの夏の日
君と繋いだ電話の相手
君と歩いた街の色
君と見たあの夕焼け
君を頼もしく思ったこと
君を笑顔にさせたかったこと
君を探したこと
君を追いかけたこと
君を見つけたこと
君に出会えて私ができた
君に笑ってもらえるならなんだって良かった
君に仕掛けたイタズラは全部失敗だけど
君に私を分かってもらえて
君に私を見つけてもらって
こんなふうに思いを馳せて
私はまたにやけて
君と創った未来をまた焦がれるから
約束を叶えるまでいつまでも一緒がいい
優しい月みたいなきみと私に希望を創ってくれる君
だいすきです
10秒後。
君がきっとあの隅から顔を出す。
そんな妄想をする。
もし君が本当に出てきてくれたら
きっと“アイシテル”をプレゼントするよ。
片想いの“アイシテル”を君に。
君はきっとこの想いに気づかないから。
私はそっとこの想いを握りしめるわ。
大切に 大切に
壊れてしまわないように。
私はそっとこの想いを抱きしめるわ。
大事に 大事に
離れてしまわないように。
高く結んだほんの少し茶色っぽい長い髪を
揺らして歩く君の後ろ姿に
僕は恋をしました
その話をすると熱くなって
熱がおびて、言葉になる
これが私の本当にやりたいことなんだって
気づいてしまった
泣いて、目をこすって、
日焼け止めが目に入って痛い
なんで泣いてるんだろ、私
なんで涙流れてるんだろ、私
音が聞こえる
雨が地面を叩くような
悲鳴を合わせ音量を絞ったような
不気味な感覚が走る
手のような物が全身を探るようにゆっくりと静かに纏わり付く
血の気が引くのが分かった
何かを探している手付きだ
間違いない 捜し物をしているようだ
何となく分かった気がした
それは刹那だったはずだ
なのに今まで感じた時間の中で1番長く濃い気がした
ゆっくりゆっくり じわりじわり
その手はお目当ての物へと近づく
感覚的には長い
けれど思考を始めた瞬間その時間は刹那になる
決定された未来に時計の針は進んでいく
そして...
・・・・・・・・・
手は辿り着いた
しっかりと両手が握り締めていた
まるで無くしたと思っていた大事な大事な
おもちゃを発見した瞬間の子供のようなに
姿すら知らないあなたは握り締めていた
「あぁ.....」
残された言葉はなかったらしい
電池は既に切れていた
君と話したいなぁ...
君と話せないだけで
こんなにさみしいんだね
私が勘違いさせちゃったせいで
君と話せない...
ごめんね
君の心が私には見えない
なんにもなんにもわからない
怒ってるか泣いてるか
たったそれだけもわからない
帰り道の公園で見かけたあのカップルみたいに
近くにいられたとしても
きっと君のことはわからない
こんなことは
ろんがい級のことなのだろう
なんでみんなマスクを
はずさないのか
いいや、外せないのだ。
やばい最低なやつのせいで。
あなたは言った
ゆめくらげ いるよ
あなたはきえた
ぼくのまえ からね
あのとき 幻想か?
あれは 本当か?
本当ならば ホントなら.....
あなたは笑った
ゆめくらげ いるよ
あなたはいない
ぼくのまえ には
そんなキミから きいたコト
ゆらゆらゆれる ゆめくらげ
物語ははじまる ゆっくりと
雲のわたがしを食べて
雨のキャンディをほっぺたで転がす
おひさまの光を宝石のネックレスにして
月の光をふんわりとしたスカーフに飾る
今日も、雲の上のふかふかベッドでおやすみ
君が好きになった
かなわないってわかってた
だけど好きになった
初めてこんなに長く
好きになった
何しても笑ってくれて
ホワイトデーも「ありがとう」っていてくれたのに
その「ありがとう」は
嘘だった
クラスはなれて
男友達に
バレンタインとか
ホワイトデーとか
めんどくさいって
その「ありがとう」が嘘だった
つらい
君の気持ちが
わからない
君が怖い
でも、直接言わないでくれてありがとう
私を傷つけないでくれてありがとう
そのやさしさに
感謝する
そんな優しいところ
好きでした
去年君に淡い思いを抱いて
クラス替えして
君は私の目の前の壁の向こう側にいる
廊下を通るたびにちらちらと
私は君の笑顔をのぞく
君は汗ばんできても
長袖の服を着ている
いつも笑っていて
そのたびに私は目を伏せてしまう
どうか、どうか、、
その笑っている瞳が
私を捕まえてくれますように。