みんなカッコつけて言うんだ
「そばにいなくても同じ空の下」って
「離れていても絆で繋がってる」って
そんなの僕には全然わからない
見えないものじゃ心満たされない
だから確かな君の存在を求めて僕は
走っていく 遥か遠く
飛べない空より進める道をひたすらに
君が笑う 僕も笑う
そんなゴール地点がきっとこの道の先に
待っていると信じてるから
人に紛れて言いたいな
雨に紛れて落としたいな
言葉も涙もその本音を
空に紛れて癒えたらな
光に紛れて降ろしたいな
傷口も気張ったその肩を
言われて嫌になる言葉なら
心の引き出しに仕舞っておいてよ
必要になった時にさ
引っ張り出してくればいいんだよ
きょうで地球は終わる
だからもう急がないで
あしたになったら
みんな消えてるから
小さな光りと見つめあって
どっちが負けるかな
悪者でいいから
嫌いなら それでいいから
ある日は2人組の後ろに
ある日は4人組の後ろに
そっといる
隣になんて
誰もいない。
いれば便利。
ただそれだけ
ただ、
それでも
付属品役を続ける。
誰からも必要とされて
誰からも必要とされない
万能な付属品であり続ける
そしたら
ほら
少し楽になれるでしょ?
コンコンコン
「花子さん花子さん 私のお願い叶えてくれますか?」
『ねぇねぇ。ノックする扉間違えてるよ?』
「えっ!?」
『トイレに入るなら3番目、ノックするだけなら4番目。』
「あっ。ごめんなさい。」
『何お願いしに来たの?』
「いや。何でもないんです。くだらないことです。」
『ふーん。教えてくれないんだ〜。』
「秘密です。 ……ところであなたは?」
『私? 誰だと思う?』
「はじめましてですよね。」
『私はこの学校の七不思議7つ目、トイレの花子さんだよ?』
「あなたが!?」
『ん?何か不満でも?』
「花子さんって簡単に出てきてくれるものなんですね。」
『簡単とは失礼だな〜』
…………。
「花子さん。お願い叶えてくれますか?」
『さっきから何お願いしに来たのって聞いてるよ?』
「ふふふ。そうでしたね。花子さん、お友達…。」
『えっ?何?』
「お友達になってくれませんか?」
『私が?あなたのお友達?』
「はい!」
『私は人間じゃないのよ?』
「そうですよね。ごめんなさい。くだらないお願いをしてしまって。 じゃあ、失礼しました。」
『待って!!』
『私でも良ければあなたが卒業するまでお友達になります。』
「ありがとう」
聴き馴染みのある音が鳴った。
隣を見ると、私のスマホのライトが緑色に点滅している。
…誰から?
開いてみると大好きな君からのたった一行のメッセージ。
「え…。」 思わず私は声を漏らした。
スマホには誕生日おめでとうとだけのLINEが。
思わず言ってしまった。伝えた訳でもないのに。
「ありがとう。」
たった一行のLINEがこんなにも嬉しいなんて。
学校でも言えることなのに。
何でわざわざ文章にしたんだろう。
皆にはそんなこと絶対にしないくせに。
私は幸せ者だ。
たった一行のメッセージにこんなに喜ぶことができて。
人を好きになる気持ちを教えてもらえて。
やっぱり、そんな貴方が、私は大好きです。
うそだ、なんて言ってごめんなさい。
あなたのほんとうなのに。
でも、乗り越えたかなしいこと、全部わらいばなしにしなくてもいいよ。