磨りガラスの向こう
死んだふりした夏が
ザラザラと閃光花火
心此処に在らずな夜
お月さまのサーチライト
見透かされて蟹と兎
帳の縫い目を解いて
現れた普遍性の向う
ずんだれた価値観を
裾上げしてあげよう
9月も中頃になって秋らしくなってきました…
ここで企画を提案したいのです。
秋といえば…
そう、食欲の秋ですよね! ※個人の意見
というわけで…
飯テロ系ポエムを投稿して欲しいのです!
思わずお腹が鳴ってしまいそうな…
そんなポエムが読みたい!! ※個人的に
秋の食べ物でも、そうじゃなくてもオーケイです
つまり、自由に楽しく食欲の秋を楽しもう!
という企画です。
タグは 食欲の秋 でお願いします
特に順位とかは決めません~
気楽に参加して下さい!
期間はとりあえず今月末までにします~
企画とか出したことないので、分かりにくいところとかあればレスに質問お願いします。
たくさんの方の参加、お待ちしております~
頭が痛い。
お腹が痛い。
倒れちゃう。
こんな病気に名前があれば。
『ちょっと頑張れる?』
なんて聞かれないのかもな。
病気の重さなんて
その人にしかわからないのに。
なんで勝手に決めちゃうの?
貴方の病気は辛くないでしょ?って?
病気に名前があれば。
名前だけで
判断されちゃうんだね。
病気の重さはその人にしかわからない。
だから勝手に決めないで。
距離感をうしなって
プリントを回す君の手に
わざとらしく触れても
この眼帯に免じて
「楓花、別れよう」
佐藤楓花(仮名)
夕焼けの空が目にしみる。
こんなにも空は遠かったのか。
ふざけて歩く下校途中の小学生達の
やけに明るい声が、私の頭に響く。
そうか。
今まで私は君と一緒だったから、
ずっと君しか見ていなかったから、
何も気付かなかったんだね。
夕焼けの美しさも痛さも儚さも、
小学生の明るさもパワーもスタイルも、
駅に響く電子アナウンスの無機質さも、
踏切の前に立つ人々の顔も。
何も知らなかった。
知ろうともしなかった。
君はそんな私の性格を見抜いていたんだね。
君と一緒にいる間、
世界には二人だけしかいない気がして、
あの夕焼けだって私達のものの様に感じてた。
いつか二人で羽ばたく空は、
ずっと続いていると思ってた。
考えが甘かった。
今日、その空が途切れて、私達の世界も壊れた。
あっという間に、私一人の世界の出来上がり。
いざ一人で過ごす世界。
夕焼けは痛くて、小学生は大きくて、
私の存在は急速に萎んだ。
君はどうだろうね。
多分、変わらないんだと思う。
次、私にこの人って思える様な、
大事な人に出会えたとしても、
今回みたいなことはしない。
気付こうとする。知ろうと思う。
彼のことも、世間のことも、両方とも。
これが当たり前だったんだよね。
私、少しでも成長出来るかな。
まずは、一人で帰らないと。
夕焼け空を見上げて、大きく深呼吸して、
清々しい気分で帰路についた。
貴方の大好きな、黄金色のスープを作ります。薄らいできてしまった貴方の笑顔を、必死で思い出しながら。ずっと、待っていました。迎えに行っても良かったのだけれど、私を連れて行かなかったのは、貴方の優しさだと思うことにしたので、ずっと待っていました。
真冬の山の中はとても静かで、雪の落ちる音だけがやけに響きます。部屋の中は、木の燃える心地よい音で満ちています。
ああ、早く貴方に会いたい。
私はゆっくりと玉ねぎを刻みます。貴方が帰ってくるまでに、スープが出来てしまうと寂しいから。
雪を踏みしめる貴方の足音を聞き逃さないよう、裏口をそっと開けました。
ああ、早く貴方に会いたい。
もし貴方が帰って来なければ。その時は、貴方からの帰りの便りを燃やしてしまうつもりです。そうして、私はいつまでも、愛する人を待ち続ける健気な少女を演じるのです。
ああ、貴方が。貴方の薄汚れたコートが、木々の隙間から見えています。
今だけは、迎えにいこう。
私は、靴下のまま雪の上を駆けました。
彼女の居ない日々は空っぽだ。何をしても
何を食べても空の味 過ごしていた日々は
まるで夢を見ている様なのに
一人になった途端に全てが崩れて
しまった…なんにも無くなった様
まるで死んだ様になんにも無くなってしまった…
全てを彼女から奪った様に全てを
彼女から取られてしまった様に…
貴方の声を聴けば聴くほど
嫌いになってしまう。
貴方は太陽で
私達は貴方を追いかける向日葵だから。
いいや。
私は貴方を見るのにも値しないのだろう。
私はきっと食べ物に群がる働き蟻。
存在さえもなかったことに。
私が間違えたから?
私の言葉が汚いから?
そんな事はどうだって良かった。
貴方だけは大丈夫だと思ってた。
だからこそちゃんと見ていてほしかった。
さようなら。
そう言って貴方を忘れられたらいいのだろうけど。
しょうがないじゃない。
貴方なんかを心の拠り所にしちゃったのだから。