昨日変えた柔軟剤が
あの頃どこからか漂ってた
甘い匂いがする
懐かしい匂い
君はあの子と楽しそうにしゃべって
冷めきった水のような
だけどけっして氷にはならない
つかめない
どれだけあがいたところで昔の明日は来ないし
どうせなら今日は寝ない
でもねむくなる
不満をこぼしても自分から終わらないのは
悔しいけどまだ好きなんだなって
痛いほど思い知らされる夜
このままでいいの?
このままでいいの。
これでよかったの?
これでよかったの。
ありがとう。
大好きな君へ。
さよなら。
大好きだった君へ。
貴方の温もりが恋しいの
未練がましいけれど
寒いときには手を繋いでくれて
抱き締めてくれて
本当に好きだったわ
だから貴方には幸せになってほしい
貴方の温もりで救われる人が
一人でも増えてくれたら嬉しい
ごめんね
一つだけ嘘を吐きました 私
まだ大好きです
本当は離れてほしくなかった
愛しい人よ
もう一度私をその温もりで包んでよ
あらゆる悲しみから
苦しみから
守ってくれていた傘の存在に気付いたのは、皮肉にも、その傘が壊れた瞬間だった。
哀しみの雨がアスファルトを強く叩いた。嘆きの風が頬を冷たく切っていった。
煙色の空は一見真っ白で
純粋で無垢な天使が、案外残酷であることを思い知らされた。
夜、眠りにつく直前、気づかぬうちに哀しみは去った。でも、それを確認する間も無く私は沈んだ。
冬の朝は晴れている方が寒い。
全身を切るように張り詰めた空気が痛い。
明るい太陽みたいなあの子が
1番危ないナイフを持っていることを思い出した。
きっと今日も傘はない。
きっと明日も傘はない。