生まれる前のことは知らないよ
生まれてすぐも覚えてないの
あったかくて触りたいの
お二方のカケラの集合体
等しく貰った黒いばってん
それも合計25個
初めて貰ったプレゼント
大事にするよ、あんがとね
泣きそうになるんだよ
それに理由なんてないよ
あなた方は知りたがる
だからまだ迷子のまんま
奇跡から1番遠くて
もの凄く近いモノ
歴史が培ってきたんだ
それが平熱36.4℃
あなたに早く会いたくて
何ヶ月も待っていた
あったかい海をくぐり抜けて
初めて見た白い世界
右も左も分かんないの
道しるべをつけてよ
世界の全てを教えてよ
あともう一つ
ねぇ「愛」って何ですか
その代わりにと言ってはアレですが
僕の全てをあげるよ
プレゼント包装してもらうよ
早く一人前になるからさ
独りぼっちにしないで
僕を置いていかないで
もう少しここに居てよ
あと少しでいいから
たとえ火の中、水の中
世界を見に行くから
もしも、たられば、なんてこと
夢なら幾つでも描けるよ
随分、僕は大きくなったよ
まだちょっと大きくなることが怖いけど
だって僕にゃ夢があるんだ
お二方みたいな人になるんだ
誰かに夢を託したいんだ
うまくいく おまじない
私も知らないけど
誰にもさ 見られない涙を
あなたは大切に出来るでしょう
うまくいくって 祈っても
不安は去っていかないけど
誰にもさ 知られない場所で
あなたは大事に聴くのでしょう
遺伝子、運命、偶然、必然
あらゆる要素を持ってしてヒトの未来は生まれ落ちた瞬間に不確定ではあるが確かな輪郭のようなものが存在すると魔女は語る。
「そういう不確定な未来を確定させるのが仕事なんだ」
そんな意味不明なセリフで始まって僕の物語には確かな終わりが存在している目指すべきゴールが。
「私が君を君の運命の終焉まで暇つぶし相手だよ」
どんな広大な大地でさえ純白に染めてしまう深い雪のような肌、僕を見据える純黒の瞳に自然と全身をその場に釘付けにされてしまう。
僕は、何処に立っているのだろうか。
今更感のあるタイミングで浮かんだ疑問を飲み込むように一歩づつ魔女へと歩み寄る
名も知らぬ魔女は微笑む
全てを吸い込んで純白に上書きされてしまいそうな底知れぬ恐怖を覚える微笑みを向ける。
カノジョが何を望むのか、そんな事は魔女自身知らぬ事であろう。
人生にアンコールは無い
好きになって「日々」が輝くのは
大切にして良いモノが見つかったから
追いかけた「日々」を捨ててったのは
「日常」の声に涙したから
僕も一応「現実」観てるつもりです
「現実」は醜いと決めたのは誰ですか
それで幸せに為るのなら
僕が不幸にでもなりましょうか
あした、世界が終わるとして
がむしゃらに君のもとへ走ったとしても
なんだか間に合わない気がしている
あなたに渡したい
プレゼントがあるの
そっと目を閉じたら
キスをあげるわ
そのとき世界中
止まった気がしたの
ガラス球に閉じ込められたふたり
天上から落ちてくる妖精たち
さあ目をあけて、受け取って
運命が逆さまにした スノウ・ドーム
今年の冬はさむく
カーテンひけば白く
ひとり淋しい部屋で
ガウンをはおる
あのとき私たち
終わった気がしたの
思い出と一緒に捨ててほしかった
ガラスの中そっと覗いたら
抱き締め合っているふたり
運命が逆さまにした あなたとの恋ね
涙の粒はやがて結晶となり
あなたの住む街に降らせる
逆さまにして飾った スノウ・ドーム
部屋にひとりの時はずっと。特にテレビがうるさいほど、かりかりかりかりかりかり…
同時に空気の平たい塊が濁って、かりかりかりかりかり……プレパラートみたい?プレパラートの音?角が指に食い込んで痛い。かりかりかりかりかりかり…