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本日の反省点

あまりにも美しくて
呆気にとられたんだ
息を呑んでるうちに
通り過ぎてしまった
なんて事は言い訳で

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春が嫌いだ

春が嫌いだ
別れて 分かれて 離れてく
春に置いてけぼりにされて季節ばかりが回ってく
電車の中で思うんだ
実は私が止まってて 
景色が動いてんじゃないかって
思うんだ ずっと ずっとそう思ってる

まだまだ慣れないな 慣れっこないよと
誰かが、どこかが言うんだ
しっくりこない人と場所
横たわってさ、どいちゃあくれない
希望に満ちていようがなかろうが
別れをずっと引きずってる 
別れはずっと引きずってる

別れは私を離さない
「私」って存在が
過去に居るのか 今に居るのか 未来に居るのか
ここに在るのか

いつも今でも私の心に居続ける
君は色褪せない むしろもっともっと
赤く、青く、黒く。

どうか消えないで 
寂しいから消えないで 寂しいけど消えないで
ただ一つ言えるのは 春ってのは
想う季節なんだ きっと ずっと
春はきっとずっと
嫌いだ

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学園

いつも期待してた、いつも楽しんだ、永遠はないってもう知っていたはずなのに

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少女と友達

少女と友達はデパートで出会った 少女は友達ができて嬉しかった 少女は友達と手を繋いでいた しかし少女は友達の手を離してしまった 白い服を着た友達は宙に浮き上がる そして見る間に小さくなっていった 大声で泣く少女 家に来る約束も一緒に遊ぶ約束もしていたのに… 風船好きな少女はずっと泣いていた       

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ツツジ

垂れた髪の間
その目に映るのは
ずっと今だけ

その手にあるのは
遠い異国の物語

もう少しで
待ち望んだ人が来るのに
立ち上がり歩いていく

それでいい
誰に宛てるわけもなく
きみが思う

花のように降る
知っていて知らない雨

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?

ーーーねぇ、僕は何者?          ヘ?高校1年生の女子だろ?        ーーそういう事じゃない。他にないの?  そうさね。独りに慣れてる。そのくせして独りが寂しい。好きな人を神のように崇拝する。そして自分が異常だと思ってる。自分の愛情が歪んでると思ってる。               ー正解。僕が唯一誇れる事は自分の愛情が歪んでるトコロかな。一目惚れした人が僕をそうさせた。その時舞い上がりすぎてこうなったのかなぁ?              

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彼の者は王にあらず

私は間違っていない。間違いのはずがない。
王は目を開けず、剣を振るう。
己が信じるソレだけを視界に映したまま。
分かっている、でも知らないし、知りたくなくて。
私が出来ないことが出来る。
そんな私じゃない私を、ずっと待っていた。

そして王は眠りにつく

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歓びと共に眠れ。

哀愁に匿われた 歓びは
少しずつジシンを失くし 萎えていく
いつの日だったか夢をみた
そんな世界をどこかで願いながら

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27クラブ

こんにちは。お久しぶりです。
前回お会いしたのは、専門学校入学の時でしたね。
さて、本題に入らせていただきます。

私は明日、27歳最後の日に死にます。

ですがどうか、"こんな手紙をもらったのに助けられなかった"なんて嘆いて、ご自身を責めないでください。
これは、この世界の決まりなのです。
天才は、次の天才に頂点を譲らなければならない。
才能を持った者は、一定の期間しか生きられないのです。
おそらく明日、私は気が狂った通り魔にナイフで刺し殺されます。あるいは、原因不明の病気で倒れ、そのまま死ぬでしょう。
それでももし、神の有難迷惑なお慈悲で生き残ってしまったら。その時は仕方がないので、私は近所の川へでも飛び込もうと思います。
私は天才ミュージシャンだから。
人気の有無やデビューしたしてないなど、関係ないのです。
私の作る音楽は、のちの天才達の道を阻んでしまいます。だから、未来のために死ぬのです。

さようなら。

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1月1日君と一緒に No.13

「ヒヒッ」
この時期よく見るトナカイみたいに鼻を赤くして、笑った。
「行こっか」
「うん。どこ?」
「フフッ。そりゃ分かんないよな。案内するよ」
ついていった。何か乗ったりしないのかなと思ったけど、徒歩で十分な距離だった。
「こっこだぁ~~!!」
「へぇ~!素敵!」
「賃貸だけど、いいでしょ?入っていいよ!」
「お邪魔しま~す」
入ったら、どこか懐かしいような匂いがした。同じ柔軟剤を使っているからだろうか。
お母さまに挨拶をして、部屋に連れていかれた。
「あ、これ持っててくれてるんだ!」
「カメラ?当たり前だよ!毎日撮ってる」
「え、私も!嬉しい!」
「後で見せ合いっこしない?」
「いいね!いいね!」
「お茶持ってくるから待っててね!」
ここが言った後、悪気はなく、部屋を見回した。
その中には、「結花との思い出コーナー」と書かれたものがあった。

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〜二人の秘密〜today part2

コンコン。
私はホットミルクとチョコレートを持って扉を叩く。
『はい。』
先生が返事をしたので扉を開ける。

「先生風邪引いたんだって?大丈夫??」
『君か(笑)。安心しろ。大丈夫だ。』
「ほら、いつものやつ。差し入れ。」
私は先生のベッドの横に椅子を持っていき座ると、
いつものようにミルクとチョコレートを混ぜる。
「今日ね、この間の若い教師さんにね、先生の様子見に行ってって言われたよ?」
『ん??まさか、また素っ気なくしたんじゃないだろうな??』
「う〜ん。………ちょっと(笑)?」
『あれでも私の後輩なんだ。いじめないでくれよ?』
「自分で来ればいいのにって思っただけよ〜。あの人、自分のこと好きじゃないみたいだし?」
『好きじゃないみたい?』
先生はホットミルクチョコレートを飲みながら答える。

「自信ないですみたいな感じ?私、あぁいう人は嫌いじゃないよ。」
『嫌いじゃないのに素っ気ないのか?』
「自信ないのが腹立つの。」
『腹立つのか(笑)?』
「だって、先生の事独り占めしてるくせに。」
『ん??そこなのか?』
「当たり前でしょう?」

コンコン。
『どうぞ。』
先生がそう答えると例の教師が入ってくる。
“あっ。”「あっ。」
先生は教師を私の隣に座らせると、いつものように会話をし始めた。
変な人が増えたと思いながら、私はまだ口をつけていないホットミルクチョコレートを差し出す。
そして、しょうがなくいつものように話し始めた。


この教師の事はまた話すとして、
覚えておいてくれるとありがたい。

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〜二人の秘密〜today part1

“今日は先生が、風邪を引いてお休みなので代わりに授業をします。みんな、よろしく!”
どうやら先生は風邪を引いたらしく、新しく就任した教師が授業を始める。
まぁまぁわかりやすいな〜とか考えながら、授業を受けていたらあっという間に終わった。

“あの……。”
教師に声をかけられたので振り返る。
「なんでしょう?どうしました?」
“覚えてないですか?ここに来たばかりの頃挨拶をしてくれたの。”
私は少し考えて思い出す。(いつの日か窓辺で先生に“新しい教師は気にくわないか?”と聞かれた日に挨拶をした人だ。あの日と同じ赤いネクタイをしている。)
「覚えてます。廊下で挨拶しましたね。」
“良かった。覚えててくれたんですね。……君にお願いがあります。”
「なんでしょう?」
“先生の様子を見に行ってほしいのです。”
「貴方に言われなくてもそのつもりです。」
私はそう言うと一礼し、背を向けて歩き出す。
だが、2歩歩いたところで振り返り聞く。

「何故自分で行かないのですか?」
“えっ?”
「では、私は先生の所へ遊びに行くので失礼します。」
私はもう一度先生の部屋に歩き始める。