ポカリを飲んで 冷えピタを貼って
君の顔をちょっぴり思い出して
ふとんに潜る
僕が主人公の物語で
君やアンタらは脇役で
でも、君やみんなの物語のでは
僕は日々を演じるエキストラ
僕に当たるスポットライト
眩しいくらいの脚光は
僕に向けてのものではなくて
隣の君のもので
その端で突っ立ってるだけの僕で
そしてまた気怠い朝が
噛み続けて飲み込めなくなった愛を
そして空の藍も、きっと喰らい尽くして
真っ白になった世界で
落書き扱いされる僕にまた戻る
今もこうして僕の中を対峙している感情に
埋め尽くされて塞ぎ込まれないように
どこかで今も同じ気持ちの人が生きてると
思うようにする
これが人生と言うなら
多少の延命なら出来るかもな
「あなただけで生きてる世界じゃない」
って言葉が悪者にならないように
街は夕暮れに唸りをあげてる
人は堅実に愛を書き記す
みな私と彼のことなんて
まるで興味がないんだヮ
きみはさっさか 夢から覚めるだろうさ
よしんば
すそはらったら さらさら飽きるだろうさ
さすれば
インタビュー、開始
まるでソロディナー
ラストナイトの記憶たぐって
思い出をまさぐって レシピを開く
きみは…だったか、おぼつかない
いわんや きみはきみで さぁソファーにおいで!
僕は君に何を隠してたって?
ううん、何にも隠しちゃいないよ。
君といれて幸せだよ。
ごめん。全部嘘。
いつも君には完璧な姿を見せなきゃいけなかったんだ。
それだけ。
周りが期待して
親も期待して
勝手すぎるんだよ。
それで僕がどれだけ苦しんでるかわからないでしょ?
いますぐこの世界からいなくなりたい。
もう誰か助けてよ……
僕と君の歴史を
一冊の本にまとめたら
どれくらい分厚い本が出来るかな
それとも君は途中で
打ち切るつもりなのかい?
それはそれでいいけど
2巻目の予定は無いよ
まあいいや
よくはないけど
やっぱいいや
全然よくはないんだけど
諦めは薬
頭の痛い口論
お腹の痛い空間
別にいいよ
それでいいよ
動悸・息切れ
どうせいまだけ
廊下にいても教室にいても
誰かの声が飛び交っていて
わたしの声は取り残された
誰かの笑い声が怖いんだよ
誰かの囁き声が嫌なんだよ
音に溢れたここにはきっと
わたしの世界なんて無くて
心臓の鼓動が君のせいでないとでも言うのですか
私が君を好きなのは手違いだとでも言うのですか
君が魅力的に見えてしまうのは私だけなんですか
嫌われてたら嫌だから
君の嫌なとこを探そう。
私はそれさえ
好きだろうから
どうか
嫌いならば嫌わせてね、
優しい君。
嫌われてても気付けないの
むしろおしえていてね
垣間見える時は怖いからどうか、
「だいきらい」って
学校に行く。「いってきます」と言って外に出た。じりじりと暑い。太陽に照らされたまちは、夏だ。セミはまだ鳴いていない。でも、十分夏。
「おはよう」
「おはよう」
ナツミと一緒に行く。この季節にピッタリの名前。だけど、本人は気に入っていないらしい。
「課題終わった?」
「あともうちょっと。英語のワークがあと5ページくらいかな」
「ふ~ん。そうなんだ。私終わった」
「いいな」
テストや課題のことを話していたら早くも学校に着いた。
時計の針は8時15分。いつも通りの時間だ。
教室に入ると、10人ほどいた。机をくっつけて勉強している者や1人でしている者、その他。様々だ。
私は机の上にリュックを一旦置いて、チャックを開けた。教科書やノート、ワークなどを机の中に入れていく。
そして、まだ終わっていない英語のワークを出した。17ページからだ。そこを開いて早速取り掛かった。
「一緒にやろうよ」
1文字目を書いたところでナツミに声をかけられた。
「いいよ」
「私自習するから」
「うん」と言って、それぞれ勉強を始めた。
もう習ったところだから簡単だ。スラスラと解いていった。
『キーンコーンカーンコーン…』
チャイムが鳴った。早いものだ。ワークはまだ2ページも進んでいない。
本鈴まであと5分。
「じゃ、そろそろ行くわ」
ナツミが椅子と一緒に席に戻った。
今日はいつもの窓辺で教科書やノート、ワークを積み上げ、読んでいた。
『おっ、珍しいな(笑)。』
“君も勉強するんだ(笑)。”
二人とも私を見て笑う。
「アルはうるさい。明日からテストなの!やばいでしょ、コレ。」
先生は隣に座る。
『明日は、英語と古典と音楽か。』
「うん。英語は普通の中間テストで、古典はパフォーマンス課題、音楽は普通に授業なの。」
“じゃあ、明日は英語だけ……?”
「いや、古典もテストみたいなものよ。」
そう言うと、アルは隣に座ろうと試みる。
「アル!教科書置いてるでしょ!!座らないで!!」
“じゃあ、教科書、持ってやるから。”
「あぁ〜。それならいいよ。」
アルと私がそう言ったとき、先生がノートを指差す。
『ココはこっちだよ。ほらここの選択問題。』
「えっ、うそ?」
『ココはこうなって、こうなる。』
先生はペンをとり、ノートに書いて説明してくれる。
「危なっ!間違えて覚えるとこだった!」
“他のとこも教えてやろうか?”
「何でアルが言うのよ(笑)。先生、ここもよくわからないから教えて!」
先生は、私に問題の解き方を教えてくれて、アルは、答えを見ながら丸付けをしてくれた。
明日からの中間テスト、先生とアルがいればやる気になれる気がした。