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花灯

夏に置き去りにされて
迷子の子供のように泣き喚く君
季節のあやし方も知らない僕には
早すぎたようだ

「そんな音じゃ売れないよ」
別に売れるとか何だとか
そういう問題じゃないし
君のための音だって事を
まだ君は知る由もない

影っては照らして
照らしては影って
弾み弾む心のままに
ざらついた澱みも
全てを仰いで何かを叫ぼうか

君の声と、僕の音が
合わさって奏でる不協和音
それでも何故か懐かしむようでいて
泣きそうな素振りも見せていて

約束の場所ってどこだっけ?
君とよく遊んだあの公園だっけ?
ピントの合ってない写真をさ
まだ頭ん中に貼り付けているんだ

僕はというと未だ記憶の中で
あの下手くそな歌を歌ってるよ
君に「音痴だ」と言われようが
無視して歌い続けるよ

振り払ったって消えやしない
あの日の鮮やかな花火のように 

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夜の雷

6月は調子が狂う。
気がつけば孤独感と虚無感を抱えている。
時には優しく、時には激しく。

そんな僕は夜の雷と一体化するんだ。

恐怖を感じさせるその光と音は、僕の気持ちを表しているかのよう。

なんなんだ、雷っていうのは。






ほら狂ってきた。

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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです!

今日もいつもの窓辺で外を眺めていた。
『どうしたんだ?今日はやけに疲れてるな?』
私はいつものように振り返ると口を開く。
「ねぇ、先生。あっ、アルもいる。今から驚くような事実言ってもいい??」
“ねぇ、なんでいないと思ったの?ねぇ。”
アルが少し拗ねているのを無視して先生は続ける。

『何だ?事実って。』
“えっ、先生、無視ですか??ねぇ、先生?君もさ、無視しないでくれよ、ねぇ?”
「言うよ?あのね……。」
私は先生とアルを交互に見る。
“ねぇ、見えてはいるんだね?ねぇ?”
「今日はまだ月曜日なんだよ。」
私がそう言った瞬間、二人とも笑い出す。

「え〜?なんで笑うの?」
『いや、あまりにも重大な事を言いそうな顔だったのに当たり前すぎる事を、言うから(笑)。』
先生がそう言ったとき“無視されてたんだった!”と言う顔でアルがムスっとした。
「だって、まだ月曜日なのに、金曜日みたいな気持ちになる事ある??あとアル、その顔やめて(笑)。ちゃんと無視しないから(笑)。ごめんって(笑)。」
“ムスッ”
アルは効果音だけを口に出す。
『月曜日なのに金曜日みたいな気持ちになる事はあるがな。』
「いや、こんなにだるくて疲れてる月曜日はないよ(笑)?ねぇ、アル?」
“う〜ん。なんで月曜日って金曜日みたいに感じるんだろうね。”
『…まさか昨日、夜遅くまで起きてたか?』
「昨日はそうでもないよ?一昨日は3時くらいまで起きてたけど(笑)。」
『“いや原因それだろ!”』
先生とアルは声を揃えて言った。

「え?そんなに声揃えなくても……。」
『休みでも3時まで起きてたらそりゃ疲れ残るだろ!』
“君はとっとと寝ろ!!”
「アルがそう言うなら、先生連れて部屋戻るわ〜。」
“えっ!?なんでここで無視入るの!?”
「無視じゃないも〜ん(笑)。」
私はイタズラに笑うと、とりあえず先生とアルの手を取って自室へと向かった。

今日のアルはなんだか可愛いな〜と思いながら、
部屋でキャンドルを焚くとその火が消えてしまうまでいろんな話を3人で話し合った。

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わかる

君のこと何もかも わからないよ
夜が落ちてくる 売れない音樂笑う
でもわかる 地に足つけてる

君のこと何もかも しりやしない
ウソがふってくる つれない態度に任す
そう わかる。 ふわふわ浮いてる

大好きな音楽を聴いてる
何かを失った! 笑った!

でもわかる、でもわかるんだ

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月になってよ

月になってよ(未完成)


どよめく毎日あなたを忘れられないの
どこへ行っても何をしていても、ずっと憑いてくる月みたいに


私じゃ邪魔になるから太陽にはなれないよ
私は月だからあの娘みたいには綺麗じゃないの
だからあなたを照すことは出来ないの
気付かれないように照すよ
見付けないでね、気付かないで
好きになってよなんて言えないから
そっとあなたを見つめてよう

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無駄なものってないかもね

元気がないと思われて笑かしてくれるお母さん
さすがだなって思うけど、ふと思った
誰のために笑ってるのかな

申し訳ないけど、無理して笑った
心から笑わなかった

面白くなんてなくて、ただ、お母さんに笑ってほしいと思った。
時間をただ過ごしていくため笑っていく
いっつも笑ってるのは私の友達も
そんな風に笑ってたのかな〜
笑ってもらうと嬉しい。でも、自分勝手だったのかも知れない。
心の底から笑うって幸せ
無理して笑うのは
誰かに想ってもらってるってこと
そっちもそっちで幸せ者

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たとえ、忘れてしまわれてても

たとえ、あなたが私を忘れてしまっても
また、私を思い出す日まで
わたしはいつまでも
あなたの心の中で待っています
そんな日が来ますように
その日が来たら一度もあなたを離しません
ずっとずっと思い出してくれるまで
私の恋は永遠に終わりません

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当たり障りもない会話

君に好きだと言われたら


僕は嫌いと言った


なんでって聞かれたら


大好きだからって言った

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夢うつつ

あの日見た夢
別に良かったんだけどさ
もうちょっと幸せなエンディングが良かったな
「じゃあさ、ねぇ、夢じゃなくてさ」
正夢にしてやり直してみようか

鳥になった君は
飛びながら涙を流した
そして落ちた雫が僕らの街に
雨となって溢れ出したんだ

横断歩道の白線じゃない所が
いつもより暗く黒く見えて
落ちてしまいそうで
ヘタクソな歩き方をする

そのビー玉見たいな瞳の中で
繰り広げられる物語に
僕も入れてよ、飛び入り参加でさ
悪い黒づくめに追いかけられてる君の
その手を掴んで奪う、攫う
笑いながら走る、走れ、走れ

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「私」の価値

自分が思っているほど小さくは無いけど、だからといって堂々と胸を張って誇れるほど大きくも無い。