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二次創作

僕のえがいたあなたを教えたいけど教えたくない

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『抗議 畢竟猫には敵わない』下

「おれのこと、どう思ってる?家族?友人?従者?……従者かもな」
 わからない言葉を次々と紡いでいくのは“ふぇあ”じゃないぞ。
 ただ、撫で方の質の良さは褒めて遣わす……。
「何かを期待しているわけでも、見返りを求めているわけでもない。ただ、そばにいたいだけなんだけどな……それが友人って形でも、恋人って形でも、家族って形でも、大切で特別な思いに変わりはない。これに名前は必要?」
 ……にゃー。
「しいて言うなら、ただただ“愛”なんだけどなあ……やっぱりしゃべるのが下手みたいだ。これで変に変わるくらいなら、言葉なんて消えちまえばいいのに」
 意思疎通が図れない方がいいというのだろうか。褒めて遣わすというのに、人間は変である。
「あ、ごろごろいうのやめたな。考えの相違でもあった?」
 笑っているが、あながち間違いではない。変わらないことを望むのは、幾分か贅沢なことである。しかし、少なからずおぬしは他より少し特別な人間である。願わくば、と思わないこともない。
「あ、またごろごろしてる……」
 畢竟なるようにしかならんのだ。おぬしが“じゅうしゃ”が望みとあればそう思うことにしよう。しかし、今までと変わりはないぞ。なぜなら、お互いの言葉が通じないんだからな。
 ただ、人間と人間は言葉を交わすことができるのである。変化があるのであれば、それを楽しむこともまた一つじゃないかと思うが。……我に褒めてもらいたくはないのか、人間。

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償い

僕は彼女に酷いことをしたんだ…

あんなに綺麗だったものを黒く苦しいものにしてしまったんだ…

多分今も許してもらえてるはずがない…

でも償わずに逃げていけるほど、多分恋愛って甘くない、この罪はどんなに他者を通しても必ず映し出される自分の黒い部分…影…

「影…?」

そう、影、そしてそれは光と共にあり光が強いほど強く濃くなる。

ならきっと新しい光にかき消されるはず…

なのにどうして…どうして…どうして!

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『抗議 畢竟猫には敵わない』上

 不本意に頭を悩ませているそこの人間は、どうやら言葉が上手くないことを自認しているらしい。よく4本足の高台に向かって何やら作業しているのを見るが、本日はその作業のお供であるペラペラの爪とぎと、追いかけ回したくなる細い棒はない。どうやら、“しごと”に向かっているわけではないようだ。
 先に4本足の高台といったが、別に届かない高さなんかじゃない。距離を測り、少しぐっと踏み込むだけで、ほら。着地はお手の物である。
 それにしてもこの人間、いつもならこうするだけで目を丸くし、顔をほころばせるというのに、本日はどうしたものか。“すまほ”に向かってうなっている姿は、さながらけがをした子どものよう。……けがをしているのか?
 この人間には、ごはんを用意させている。住処を整えさせている。日々、撫でさせてやっている。……けがをしているとなると、問題である。自分の生活に影響が生まれるからである、あくまで。
 顔をすりつけると、この人間は喜ぶ。それを知っている。たまには喜ばせてやるのも悪くはない。
「わ。どうした、今日は甘えたさんだな」
 喜ばせてやっているだけぞ、勘違いするでない。
 それにしても、一瞬の曇った顔をみたぞ。何がどうしてそんな表情にさせるのだ。やはり、けがなのか。
「にゃー」
 本日は“さーびす”である。人間は“さーびす”が好きだ。
「おしゃべりなんて珍しいな。構ってほしいのかー?」
 笑ってはいるが、なんだかさみしそうだぞ、人間。もしかして、けがをしているのはもっと他の部分なのか。
 それにしても、撫でる技術が上達している……ううむ、意思疎通が図れたのならば、褒めて遣わすというのに。
「お互いの言葉が通じなければ、信頼関係だけで成り立っていたかな」
 ……何を言っているのだ?

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。」

きみは皆にアイドル
今はお2人願いもないってね
寂しいっていうのに、こっち向いてくれないじゃん
さあ私が
私が
惹かれたんだからね
君もおねがい
君だけにばれて仕舞えば良いのに
君の想いは私だけ気付けば良いのに



「あたしだけにひーろーで
きみだけにひろいんだよ、

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後ろ 前 右 左 下 上

前をみれば等しく亡霊

後をみれば等しく無知

左をみれば無情な罵詈

右をみれば不要な同情

上をみれば肌焼く光

下をみれば疑心の影

どこかしこも無用の長物

どこかしこも無謀な計画

ああ、何故私は従わねばならんのか

ああ、何故皆は有無を言わぬのか

あぁ、あぁ、あぁ、、、

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わたしがかわいくなりたいのは、決して君のためではなく自分自身のため

懐かしさには一筋の涙
恋焦がれ届かなかったあの夏の一節が
今も私を浸してる
君の笑顔と寂寥感
夢の中でしか君の隣を歩けない私の
軟弱な思考

もう君なんて忘れたいのに

あの夏の風が再び通り抜けた