世界の見える大きめの窓
その窓にうっすらと映るのは
その向かい側に貴方を思い出して描いた絵
貴方を思い出すテレビ
それを何度も観ては繰り返しては時間を忘れ
気付けは世界の窓から闇が射す
そして貴方に逢えたらと願いながら夢に出掛ける
貴方の夢にワープ出来るベットで
なんで?
なんでまだ胸が苦しいの?
なんでまだあいつが好きなの?
なんで?
いい加減にしなよ
もう振られたろ?
諦め、ついてるはずだろ?
なぁ
なんでだよ
なんでまだ
あいつが好きなんだよ
「まず何だ。あの飼い主は」
あちゃちゃ。
「ぶっしゃいくで、ベタベタしゃわってきて」
ちょっと、あっちに行っておこう。
「ホントにウザ…」
もう…悲しい。ポンちゃん…。どうして…。
まず"ねこのねごと"って聞こえるんだ。
はぁ。どうしよう。これから上手く触れられないよ。
もう1回行ってみるか?
よし。
「…も、なんか自由にさしぇてくれてるからけっこういいやちゅかも」
はっっ!!
「ポンちゃん!!!」
ねこはいいやちゅなのか?わるいやちゅなのか?
分からない。
「本当に君はかわいいね~」
私は寝ているねこに向かって言い投げた。
「…にゃむにゃむ…」
「ん?何か言ってる?」
「んん~。まじゅい~」
えっ。しゃべった。まじゅい?
「こんなんじゃなくてもっと良いもん食わしぇろよ~」
はっ?
「いちゅもいちゅも、やっしゅいやちゅばっか食わしぇるんじゃないよ」
何言ってんの?コイツ。あ、コイツとか言っちゃった。
「早くレミちゃんのところへ行きたいわ」
レミちゃん?あぁ、あのコね。
私はものすごく複雑な気持ちになった。
ものすごくかわいい顔をしているねこから、ちょっとキツめの言葉が出てくるなんて。
でも、起こすわけにはいかない。
もしかしたら何か私への褒め言葉が出てくるかもしれない。
待っておこう。
まだ見ぬ世界を思って怖がっていた
ようやく慣れたかなって思ったのに
君が居てくれるから
毎日知ってる世界が止まらない
あと10センチ
すぐそこにいるのに
口を突く言葉は
「ほんっとバカじゃないのw」
違う
そんな事言いたくないのに
あと10センチ
バカじゃないののついでに
君をつついてみようか
ソフトに優しく
つんってするよ
お願い
ちょっと位ときめいて
『毒は同じ毒を持って征する他ない』
人はそれぞれに毒を持っている
その毒は時として薬となる
それでもやはりぶつかり合う
ぶつかり合って初めて
人は真に"蠱毒"になる
勝者はいつも孤独
人を淘汰する罪悪感
全てが敵である恐怖
それらと向き合って
初めて真に勝者になる
切磋琢磨と言うけれど
互いに削り合うことに変わりはない
もしお互い"セトモノ"だったら?
どちらもが割れてしまうかもしれない
お互いに形を保ちながら何度も削り合う
手加減しようものなら自分だけが割れてしまう
実はとても難しい
だからこそ仲間は一生モノ
聞いてください
頑張ることが疲れちゃったんです「頑張れ」って言葉が本当に辛いんです
わたしは期待に応えられるのだろうか
頑張れるのだろうか
駄目だ。わたしは頑張らなくちゃいけないんだ
頑張らなくちゃ
がんばらなくちゃ
ガンバラナクチャ
ガンバラナクチャ
自分で自分に呪いをかける