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甘いの

私まだ子供だから
甘いのが好きだから
あなたから珈琲はもらえないけれど
あなたに私のココアならあげられるよ

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まだだな

ポッカレモン原液、天然水割り
まだ私には大人過ぎたな。

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冷え込んでいるのはわたしひとり

私の心を揺らしていったのが
悪意にまみれた風だとは知らずに
舞い上がっていた私は
馬鹿な私は
私を許せない

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なにこれ

なにこれ
この柔らかくてサラサラしてて小さくて暖かくて硬くて噛みついてきて大きい物体

5

続・旱天慈雨

はっきり言って複雑な心境である
仲が良いのは知ってはいたが、まさかこんな三角関係がリアルに存在したなんて…
しかも自分が中心になるなんて想像もしなかった。

“ねぇ、こんだけ言ったけど改めて…
付き合ってください…”

もちろん断ることも出来る…
でもそうしたら…
多分あの人は彼女の気持ちを知ってたから振った
そう思えばこそ、失恋にも向き合える…
なら…ここの答えは二つに一つ…
「はい…よろしく…って言えばいいのかな?(笑)」

“やった!…嘘みたい…”

「ほんとに僕のこと好きなの?」
あの涙を見ているが、疑わずにはいられなかった…

“あのさぁ、さっきまで下手に出てたからもう言わしてもらうけど、自尊感情無さすぎ!さっきも言ったでしょ?「自分に彼女できない」なんて言わないで”

“自虐は自分だけじゃなくてあなたを好きでいてくれる人も傷つけるんだよ!”

この言葉にハッとさせられた…
あぁ、怖かったんだ…
誰かが傷つくのが…
自分が傷つけば誰も傷つかないと思ってたんだ…

感謝の意も込めて初めて人を抱きしめた。

別に欲している訳ではない…
でも潤いを知ると乾いていたことに気づかされる…

どんなに乾いてもいつかは潤いが巡る
そんな慈悲の雨を待つのも悪くはないか…

fin

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続・旱天慈雨

公園の土管に座った2人はしばらく沈黙を貫いた。
彼女は時々こちらを見ながら話し始めの言葉を探している様子だった。
それでも今ここで僕が何かを言い出すのも何となく違う気がして、彼女の喋り出しを待った。
ついに彼女は顔を伏せた状態で話し始めた。

“今日は、誘ってくれてありがとう”

たっぷり考え抜いた末にしては随分あっさりとした世間話スタートに思えた。
しかし、二言目に彼女は一気に本題に持ってきた。

“本当はもっと早くこうやって2人で話したかった…”

場の雰囲気が一気に変わったのを感じた。

“私、よく当番でもないのに掃除残ってたでしょ?
あれなんでだと思う?ずっと待ってたの…この場面を…なのに…いつもすぐに部活に行っちゃう…”

彼女はどこか泣きそうになりながら話を続けた。

“気づいてた?私がたまにあなたの話してたの…”

「え、そうなの?でもどうして?そんなにクラスでも話してた方じゃないはずだけど、」
咄嗟に出てしまった。彼女にとっては言われたくないであろうことを…

“だから、あなたがよく「自分に彼女なんか出来るわけない」って言ってるのがいつも辛かった…”

彼女はどこか怒ってるような、泣いているような、
とにかく感情的だ。
「ごめん、でもあれは話の流れもあるしさ(笑)」
あぁ、多分ここで笑ってるのは最低だ
でもこれでいい…
彼女が間違いに気づけば…

“そんなことわかってる…あなたが私に興味がないのも…わかってるけど!…気づいてよ!せめて…気づいてよ!鈍感!!”

初めて彼女がまっすぐこっちを見た。
やっぱり泣いてたんだ。目がちょっと赤い

鈍感か…
多分違うな…
気づかないわけない、彼女が僕に向けてた目は
何となく知ってた。
フタをしてた…
だってそうしないときっと傷つけるから
僕は人に好かれる資格はない…
でも…もしこんな僕でも好きと言ってくれるなら…

気づけば、彼女の目をじっと見ていた。

“ねぇ…わかってよ…小6の頃からずっと好きなの”

「え、そうなの?」

“そうだよ!ずっと○○ちゃんにも相談してたし、”

まさかの僕がついこの間告った相手に相談していたとは…

to be continued…

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夢みたいって笑わせて

おおきな音とともに

君の瞳の色が変わる
⋆ ⋆
映りこんだ大輪の花
⋆ ⋆  ⋆
そこに僕が加わって
⋆ ⋆  ⋆  ⋆
三日月みたく細める
⋆ ⋆  ⋆  ⋆  ⋆
幸福で胸が痛むんだ

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文句

boys be ambitious
少年よ 大志を抱け
っつてもさ、抱いたとこで何?
周りの大人に「もっと現実を見ろ」で、
即、封じられっけど?
なんだっけ。
北海道の偉い教授様?
どっちみち現実見なきゃなんないのに、
勝手に夢を抱かせるのやめてくださります?

1

旱天慈雨

僕に彼女なんか出来るわけない…
そう思ってた(暗示をかけてた)
彼女に会うまでは…(その言葉を言われるまでは…)

あれは…中学2年の時…
4年に渡る片想いが砕け散った頃だった…

小学校の時こそ関わりはなかったが中学1年、2年と連続で同じクラスだったこともあり彼女とはそれなりに話す程度の関係性だった。
あの時も別にこれといった理由があった訳ではなかった。ただすぐに声をかけられるところに彼女がいただけだった。
「明日俺らと一緒に○○行かない?」
いわゆる数合わせだ。
男女比を揃えるために女子を誘ったに過ぎない。
できることなら好きな子を誘いたかった…
その気持ちは当然残ってはいた。
でも彼女とそれを機に連絡先を交換すると
彼女から来たメールは予想だにしないものだった。

“明日、全体が終わったら2人で少し話せない?”

この時僕はまだ信じていない…
まさかこれが彼女の真剣な話だなんて。
だから当然、翌日も大して気にもしないまま
全体はとても盛り上がった。
日も傾き醒める前にということで
全体としては解散した。
その帰り道彼女は僕の左袖を掴んだ。

“ちょっと話せる?”

あぁそうだった…というより本気だったんだ…というのが本音だった。
とりあえずゆっくり話せるところと思ったが、さすがに中学生、喫茶店なんてオシャレなことはできず、近所の公園に甘んじた。
まさかこの選択が幸をそうするとは知る由もないまま

to be continued…

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すとん

あたたかい何かが頬を伝い
交わしたカーマイン濡らす
刻んだ記憶と己のベクトル
22世紀から手を振ってる
もっともっとと求める信条
また新しい何かが始まるの
けれど目は覚めてしまった