いつになく甘えた声のきみ
結わえた青いリボンを解き
ギンガムチェックをなぞり
ほっそりとした脚に足絡め
交わした約束を軽々と破る
このまま溺れてもいいかな
甘いけど苦い
苦いけど甘い
甘みと苦みを
兼ね備えてる
時には自分に
時には他人に
時には暗くて
時には明るい
時には自分に
時には他人に
時には甘くて
時にはニガイ
小さい頃からの宝物
壊れないよう、欠けないよう大切にしてきた
キラキラ透き通る世界をのぞくのがすきだったな
でも今はない
壊れてないよ。欠けてもないよ。
ただ、私があれを・・・
ある人は言った、
「先生はお前をある程度1人前にしてから
学校から社会に出すという信念がある。
だから、見放すことが出来ないんだ。」と。
また、嘲笑しながら
「学校に来る理由が新しい知識を得るためって
格好つけてないで。お前は基礎が身に付いて
ないんだから、自力でやったって出来っこ
ないんだから。これも新しい知識を得られる
から課題を写してこい」と。
別の人は言った、
「先生と生徒は信頼関係で
成り立っているんだ」と。
またさらに別の人は、
「提出物を出すことは、
信頼関係を築くことだ」と言った
見放すことが出来ないという発言は、
諦めてるけど、することが出来ない
つまり、信頼していないということ。
その人のことを信頼してなければ、
受け持つクラスの生徒も生徒ではなく、
自分のクラス担任を先生ではなくなる。
提出物で築けるような信頼関係は、
簡単に脆く地に落ちる。
信頼とは本来簡単に落ちるものだが、
提出物で築いているためさらに脆弱さに
拍車がかかっている、
ないのと同意とはいかないにしても
それに類すると思う。
結論としては、
先生と生徒の関係は、
①容易に築ける
②上部だけしか見ない
③簡単に破壊できる
そして、生徒の夢、意義等を貶す先生もいる
水槽の中で泳がされていた私を
先に出た君が見つめている
君は嬉しそうにクルクル回っている
君も水槽の中にいたんだ
だったら、私も…………
少しの勇気と憧れを髪飾りにして
私は水槽から出て
バランスが取れずよろける私を
君は笑っていた
夢ばっかり見て現実逃避してたって、残酷な現実はすぐ目の前に立っているんだ。無駄なことはやめて、そろそろ現実の中で社会の歯車として埋まろうぜ。
しかし、それでも、その無駄に大きな夢を捨てないで、いつまでもホラみたいな大志を掲げ続けて、一番面倒な茨の道を好き好んで進み続けるっていうのなら、僕はその姿勢を見て尊敬してやるし、僕にできることなら手助けだってしてやる。
叶えられない夢なんて無い。そう思うことは夢を見られる若者の特権だ。
自分の背負った大志に耐えきれずに折れていった若者達の遺志、せっかくだから一緒に持っていくが良い。
窓から差し込む煌き
細長い道筋に導かれ
つま先立ちで進めば
君の背中が見え隠れ
もう少しで逢えるよ
歩
歩
歩
歩
嬉
そっと廊下を歩いた
「今は降ってないみたいだけど、雨、ひどいね。」
私は窓枠に手をかけ外をみていたので、ふらっと現れた先生にそうなげかける。
『怖いか?』
顔を覗き込むと、いつものように腰掛ける。
「怖くはないけど、なんか7年前の災害と同じくらいの雨が降るんだって。」
『ここも地球温暖化の影響を受けてるのかもな。』
「うん。雨は好きだけどここまで降られるのは困る。」
『この感じだと郵便も当分来ないな。』
「あぁ、梟さん?あの子達先生のとこ来てたんだ。」
『そりゃあ、魔法に使う道具はこっちに売ってないからな。』
今日は私も先生と同じ向きで座る。
「また先生の魔法見たいな〜。」
『そろそろ、アルの魔法も上達したんじゃないか(笑)?』
「そうね(笑)、アルの魔法が先ね(笑)。」
『楽しみにしとくといい(笑)。』
“勝手に約束しないでくださいよ!”
ムスッとしたアルがでてくる。
「いつからいたの?」
“君が座ったあたりかな。”
「あ、あと、ムスッってしてたけど、約束してたよね?魔法見せてくれる約束したよ!?」
“え、嘘?いつ?”
『してたよな。』
「だよね!!」
『どっちみち魔法を見せなきゃだ。』
“え〜…。”
「手伝ってあげるから。」
“じゃあ、夏休み中にはなんとかするわ〜。”
『ちょろいな(笑)。』
アルは魔法の段取りをしていたので、それを横目に先生は耳元で呟いた。
私は、この雨が止んで3人の上に虹がかかる事を祈った。
見上げれば空がある
晴れの日も
雨の日も
くもりの日も
いつも僕を見ている
こんなに近くにあるのに
どうして触れられないのだろう
遠くには空がある
笑う日も
泣いた日も
どんな日も
いつも君を見ている
あんなにたくさんの星を従えて
空はどこへ行くのだろう
髪の毛がきれいに生え揃っていて、
まゆげが整えられていて、
まつげが伸びていて、
目が2つあって、
鼻が1つあって、
口が1つあって、
歯が全部生えていて、
耳が2つあって、
腕が2つあって、
手が生えていて、
指が左右5本ずつあって、
内臓があって、
肋骨があって、
太ももがあって、
ふくらはぎが生えていて、
足の指も左右5本ずつある。
この条件に当てはまらない人は、『普通』だと認められないのですか。
私の前で
雨が跳ねている
蝉が歌っている
蛙が跳んでいる
私が瞬きをする間
ふと時が止まって
暫し静寂が訪れる
また時が動く
雨は跳ね
蝉は歌い
蛙は再び空を泳ぐ
確かに
私はここに生きている
乾きに気づくには
潤いを知らなきゃいけない
でも知ってしまえば
潤いを求めてしまう
潤いは乾きを埋めてくれるけど
潤いは乾いて空いた穴をすり抜ける
この穴を埋めるのは
きっと自分じゃ無理だ…
だから僕はあなたに恋をした
旱天を受け入れて
慈悲の雨を待った
不意に口角が上がってるのは
独りでわかんない君を考えてるから。