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帰り道

「息が白いね」って
伝えそびれた。

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影法師

なんでわたしとおんなじかたちをしてるの?
べつのきみだからさ。
なんで私とおなじうごきができるの?
きみの考えてることが、わかるからさ。
何で私について回るの?
君のことが好きだから。
嘘、明かりが消えたら消えちゃうくせに。

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前髪

あのね、僕の前髪はね、
僕を周りの人の視線から守ってくれるバリアなの。
だからね、切ったら? って言われたら、
少し悲しくなっちゃう。
だって、こんなものでも僕には大切なものなんだ。

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緋い魔女(再掲) Act 2

地方の弱小領主とは聞いていたが、それにしても屋敷は広い。
屋敷の外観はかなり地味で、いかにも田舎の小貴族の邸宅、という感じがしたが、内装は随分豪華である。
これも”魔術”の成せる業か。
「…調査をしたところ、やはり精霊の仕業のようです。しかも土着の精霊ではなく、余所から来た精霊らしく、とても強力で…」
話を聞き流しながら少女は広間を見渡していると、ふと何かが目に留まった。
”それ”は広間の片隅、他の部屋に繋がる廊下への出入口付近にいた。
「配下の魔術師や外部の魔術師に対応を依頼しましたが、誰も歯が立たず…って、聞いています?」
もしや自分の話を聞いていないのではと、周囲を見回す少女に屋敷の主人は尋ねる。
「…あれは」
少女は屋敷の主人の質問には答えず、広間の隅っこを指さした。
「あぁ、あれですか?」
屋敷の主人は少女が指さす方を向く。
「あれは…まぁ、我が家の家宝のようなものでございます」
普段は別の部屋にいるはずなんですがね、と付け足す屋敷の主人に対し、ふーん、と少女は頷く。
そしておもむろに立ち上がった。

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hope

いつか離れ離れになってしまうなら 
いっそもう今、嫌いになってしまえよ
あっち向いてホイ、ホイまた明日

さぁ誰を呪ってしまおうか
君か、奇跡か、偶然か、絶望か
なんせいつまで経っても聞こえない
「はじめまして」を僕は待っている

涙が溢れる2秒手前
明日が顔を出す1秒手前
丑三つ時のベットの中で君と一緒に紡ぐ話

サヨナラが
世界で一番悲しい言葉でありますように
君の「馬鹿だね」が
世界で一番愛すべき罵倒でありますように

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「お久しぶりです」

何時振りかのお隣さん
その目尻が愛おしい
照れたのは私
気付かないで笑ってたでしょ
そういう所大好きだよって
撫でるのはいつも私の方

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わるいこ

わるいことをしてしまった
でも
わるいこにはなりたくない
でも
うそをつくのもわるいこと

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もうこうなったら
らくな生き方で生きてみせるよ
斜めに構えて信じなければ私の勝ちだった
人を傷つけたくはない
でも人が傷ついてもどうでもいい
自分がどうなりたいのかわからない

迷ったり悩んだりした時は
美しいと思える方を選べば良い
どうなったっていいわけじゃないから
ふたりがうなずける方が良いから
あなたを傷つけてしまうのは
真正面から眼を見てないから

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知識

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今、情報をインストールしています…

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インストールできませんでした。

何度やっても知識が、情報が、

ダウンロードされない。

ソフトウェアの更新をするべきだろうか……

どうしても、どうしても、

入れなきゃ入れないのに、

いくらやっても、ダウンロードされない、

私には向いていないのだろうか……




どうしても「『シンユウ』の距離感」が

ダウンロード出来ない、



読み込みに失敗しました、

再度ダウンロードしてください……

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染めるべき色

幼稚園生、鮮やかなペンやクレヨンで描く、愛らしく汚かった絵。

小学生、鉛筆で虹色に輝くキャラクターの個性、それでも少しへたな絵。

中学生、クールな挑戦の数々、情熱と希望に溢れた絵。

高校生、シャープペンシルだけで描いたグレースケールの絵。

その先の絵に何色を塗るべきか?