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君に伝えたい

私は君を好きになって後悔はないよ。
君を好きになってよかった。
君に出会えてよかった。
いつか、自分の口で伝えたい。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ⑨

その方法が見つかれば…と思いながら雨が降る街中を歩いていると、ちらりと裏路地が目に入った。
「…?」
何か、知っている人影がそこにいた気がして、思わず二度見した。
…確かに、後ろ姿しか見えないけれど、路地に誰かがいる。
「…」
そこにいるのは誰なのか、つい気になってしまった。
「…」
気付けばわたしは裏路地に足を踏み入れていた。
こちらが近付いても気付かないのか、人影は建物の壁に寄り掛かって動かない。
2、3メートル程路地に入って行った所で、そこにいるのが誰なのか何となく分かった。
…確実に面倒になる事は分かっていたし、わたしの見間違いかもしれない。
それでもその名を呼ぶ事にした。
「黎?」
人影は動かない。
聞こえていないのかな、と思ったがわたしはある可能性に気付いた。
まさか、と思ったが、一応”その手”を使ってみる事にした。
「…”サイレントレイヴン”?」

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ヘリオトロープ  ~RN テトモンよ永遠に! 様~

君の幸せのために、何でもしてあげたいと思ったの

初めて好きになったんだよ
君の性格も声も顔も何もかも
これが恋なんだって
分かって 苦しくて 愉しくて

叶った時、二人で幸せになりたいと思った

だから何でもしてあげたかったの

君の幸せのためとか言いながら
私の幸せのためでもあったんだよ



そんな幸せも、今日で終わっちゃったのね
君の「ごめん」が耳に残って離れない

ヘリオトロープ
乾いた心のままじゃ私はもう立ち直れないかな
甘かった日々にもう帰れないから
このまま枯れてしまいそう

ヘリオトロープ
いつか私をまっすぐ見てくれる人に
この愛を届けられたなら

また幸せに過ごせるのかな

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ぐう と たら

窓辺、頬杖をつく夕日
半分脱げた靴下
くすぐりたいその踵
ソファに沈む自堕落が
音痴なギターを奏でてる
こんな休日もありね
( 毎日でもありだけどね )
あのね、パンケーキが食べたいな

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隠蔽希望

「どうして」
四文字を発するだけで
貴方を潰してしまう
どうしてもぶつかれなくて
触れなくて浮かんで
まだ馬鹿になりきれなくて
阿呆の野郎が住み着いてる
加害者なのにどうして
どうして悲しいのでしょうか
私だけが
それに寄り添っちゃいけなくて
何をしても打ち付けてしまう
なぜ貴方からいなくなれないのでしょう
なぜまだ傍で笑うことを夢見られるのでしょう
貴方はどんな恋をしたんでしょう
誰が悪いとかじゃなくて
あの日に
貴方が
私が
何をしたかって。
憶えていただけ

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裏切り

あなたの言った“好き”は
私を好きだからじゃない
私を欲しいだけ
寂しさを埋めるため、
異性に認められてると思いたいから
どうせ飽きてすぐに捨てるでしょ?
そんなもののために
あなたの自己肯定感を埋める道具にしないで
ねぇ、私の恋を返してよ
わかってても私はあなたを好きなんだよ

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 7.サイレントレイヴン ⑧

…わたしは確かに普通の人間だけど、”異能力”の事を知ってしまった例外だ。
危険視されて一緒にいる事を嫌がられても仕方ない。
でも何だかんだで一緒にいさせてもらってるし…
あれ待てよ、とわたしは顔を上げる。
嫌がられても仕方ないけど、話す気ないって言われちゃったし…
もしかして、とわたしは立ち止まる。
「わたしって嫌われてる⁇」
思わずわたしは声に出した。
「確かに薄々気付いていたけど…」
いざ意識するとちょっとキツイな、とわたしは呟く。
…こうなると、また彼らに会いに行こうとは思えなくなってくる。
まぁ、あちらとしてはその方が良いのかもしれないけれど。
…嫌な奴とは、誰だって会いたくないし。
でも、会うのをやめたとしてもここは田舎だ。
どっちにしろそこら辺で会うかもしれない。
そう思うと、ここが割と田舎である事がうらめしくなってくる。
道端でバッタリ会うのは気まずいし。
「どうしたら良いんだか」
やっぱり、仲良くするしかないのかな、とわたしはこぼした。
…彼らとどうしたら仲良くなれるかはさっぱりだけど。

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目覚め

夢のあとは、
椿だけが静かに眠っている。
横たわった身体を白いレースが包む。

ゆらり、ふわり、溶けていく。
そこには、もう、君はいない。

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深くかつ沈まず

ボウリングで使えそうな心ですって
皆に笑われちゃうね
そうだよ
頑なで重いってこと。
いつか見たあの夢に焦がれて
今日も今日とて元気に、
なるべく視界に入れるように騒いでんの。
おてんばじゃ済まないその恋心が
貴方へ向いてる感覚が知りたい

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クズ

地獄みたいで 最低
ひかりひとつ きれいに生きれない
愛されたいだけさ
肩まで浸かりたいだけさ

クズ だけどモルモット
ビビると吃るけど
きれいに生きれない
愛されたいだけさ

人の嘘見抜くのも
過去の罪暴くのも
好きなだけやればいい
でも傷つけないで

クズ捨てないで
見捨てないで
愛されたいだけさ
愛されたいだけさ