私は君を好きになって後悔はないよ。
君を好きになってよかった。
君に出会えてよかった。
いつか、自分の口で伝えたい。
その方法が見つかれば…と思いながら雨が降る街中を歩いていると、ちらりと裏路地が目に入った。
「…?」
何か、知っている人影がそこにいた気がして、思わず二度見した。
…確かに、後ろ姿しか見えないけれど、路地に誰かがいる。
「…」
そこにいるのは誰なのか、つい気になってしまった。
「…」
気付けばわたしは裏路地に足を踏み入れていた。
こちらが近付いても気付かないのか、人影は建物の壁に寄り掛かって動かない。
2、3メートル程路地に入って行った所で、そこにいるのが誰なのか何となく分かった。
…確実に面倒になる事は分かっていたし、わたしの見間違いかもしれない。
それでもその名を呼ぶ事にした。
「黎?」
人影は動かない。
聞こえていないのかな、と思ったがわたしはある可能性に気付いた。
まさか、と思ったが、一応”その手”を使ってみる事にした。
「…”サイレントレイヴン”?」
君の幸せのために、何でもしてあげたいと思ったの
初めて好きになったんだよ
君の性格も声も顔も何もかも
これが恋なんだって
分かって 苦しくて 愉しくて
叶った時、二人で幸せになりたいと思った
だから何でもしてあげたかったの
君の幸せのためとか言いながら
私の幸せのためでもあったんだよ
そんな幸せも、今日で終わっちゃったのね
君の「ごめん」が耳に残って離れない
ヘリオトロープ
乾いた心のままじゃ私はもう立ち直れないかな
甘かった日々にもう帰れないから
このまま枯れてしまいそう
ヘリオトロープ
いつか私をまっすぐ見てくれる人に
この愛を届けられたなら
また幸せに過ごせるのかな
窓辺、頬杖をつく夕日
半分脱げた靴下
くすぐりたいその踵
ソファに沈む自堕落が
音痴なギターを奏でてる
こんな休日もありね
( 毎日でもありだけどね )
あのね、パンケーキが食べたいな
「どうして」
四文字を発するだけで
貴方を潰してしまう
どうしてもぶつかれなくて
触れなくて浮かんで
まだ馬鹿になりきれなくて
阿呆の野郎が住み着いてる
加害者なのにどうして
どうして悲しいのでしょうか
私だけが
それに寄り添っちゃいけなくて
何をしても打ち付けてしまう
なぜ貴方からいなくなれないのでしょう
なぜまだ傍で笑うことを夢見られるのでしょう
貴方はどんな恋をしたんでしょう
誰が悪いとかじゃなくて
あの日に
貴方が
私が
何をしたかって。
憶えていただけ
あなたの言った“好き”は
私を好きだからじゃない
私を欲しいだけ
寂しさを埋めるため、
異性に認められてると思いたいから
どうせ飽きてすぐに捨てるでしょ?
そんなもののために
あなたの自己肯定感を埋める道具にしないで
ねぇ、私の恋を返してよ
わかってても私はあなたを好きなんだよ
…わたしは確かに普通の人間だけど、”異能力”の事を知ってしまった例外だ。
危険視されて一緒にいる事を嫌がられても仕方ない。
でも何だかんだで一緒にいさせてもらってるし…
あれ待てよ、とわたしは顔を上げる。
嫌がられても仕方ないけど、話す気ないって言われちゃったし…
もしかして、とわたしは立ち止まる。
「わたしって嫌われてる⁇」
思わずわたしは声に出した。
「確かに薄々気付いていたけど…」
いざ意識するとちょっとキツイな、とわたしは呟く。
…こうなると、また彼らに会いに行こうとは思えなくなってくる。
まぁ、あちらとしてはその方が良いのかもしれないけれど。
…嫌な奴とは、誰だって会いたくないし。
でも、会うのをやめたとしてもここは田舎だ。
どっちにしろそこら辺で会うかもしれない。
そう思うと、ここが割と田舎である事がうらめしくなってくる。
道端でバッタリ会うのは気まずいし。
「どうしたら良いんだか」
やっぱり、仲良くするしかないのかな、とわたしはこぼした。
…彼らとどうしたら仲良くなれるかはさっぱりだけど。
夢のあとは、
椿だけが静かに眠っている。
横たわった身体を白いレースが包む。
ゆらり、ふわり、溶けていく。
そこには、もう、君はいない。
ボウリングで使えそうな心ですって
皆に笑われちゃうね
そうだよ
頑なで重いってこと。
いつか見たあの夢に焦がれて
今日も今日とて元気に、
なるべく視界に入れるように騒いでんの。
おてんばじゃ済まないその恋心が
貴方へ向いてる感覚が知りたい
地獄みたいで 最低
ひかりひとつ きれいに生きれない
愛されたいだけさ
肩まで浸かりたいだけさ
クズ だけどモルモット
ビビると吃るけど
きれいに生きれない
愛されたいだけさ
人の嘘見抜くのも
過去の罪暴くのも
好きなだけやればいい
でも傷つけないで
クズ捨てないで
見捨てないで
愛されたいだけさ
愛されたいだけさ