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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ②

「…何それ」
思わずわたしが尋ねると、師郎は手に持っている紙切れに目をやった。
「あーこれ?」
その手に持っている紙には、立派な字で”果たし状”と書いてある。
「果たし状って、まさか…」
嫌な予感がしてわたしが青ざめると、師郎はいや違うから!と立ち上がる。
「お前さんが思う程やばい奴じゃないから」
たまにあることだし、と師郎はわたしをなだめようとする。
「そんなに気にするこたないよ」
てか心配する人初めて見た、とネロは冷ややかな視線を送ってきた。
「いやだって…」
仕方ないじゃん、とわたしは弁明する。
何しろ師郎は見た目がちょっと怖いのだ。
言動などから悪い人ではないと分かっているのだが、こういうのを見てしまうと嫌な予感がしてしまうものだ。

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所謂哀愁。

昨夜のパーティの残飯を
1人食べる朝が大嫌い。

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その名は優しく

だめだよ。って
なだめる手なんか
貴方じゃないみたいだ
そのやり口できっとあなた
消えないか心配だって
前を向かせるんだ
まだ納得できないのね
そんな人がいるなら
私が惚れちゃいそうだから
ねえ
自分のこともっとすきになりたい

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ①

寿々谷市の中心部、寿々谷駅の前にある商店街の裏には駄菓子屋がある。
その名も”ホオジロ商店”。
いつからかはよく知らないけど、この店はかなり昔から存在しているそうだ。
この店の前には多くのコドモ達が集まる。
そのため、ここに行けばそれなりの確率で知っている人に会える、とよく言われている。
まぁ、今のわたしは誰かに会おうという気はないのだけど。
それでも出会ってしまうときは出会ってしまうもので。
「あ、ネロ」
「またアンタか」
駄菓子屋”ホオジロ商店”の前で、わたしはいつもの”彼ら”とばったり会ってしまった。
「何してるの?」
「いや何って…」
駄菓子屋の軒先に座り込むネロは面倒臭そうに答える。
「見りゃ分かるだろ」
適当に答えられてしまって、わたしは苦笑いするしかなかった。
とにかく、駄菓子屋の前で駄弁っているのは分かるんだけど…
…と、わたしはあるものに目が留まった。

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ラボルト

「2年になって最初の課題は石膏デッサンだっけな」
ふと、美術科に通うきみは言う。
「実は高校入ってから石膏デッサンは1回しかやってないんだよね」
「ふーん」
普通科の学校に通っていたぼくはうなずくことしかできない。
あの子はよく学校での出来事を語ってくれるのだが、いかんせんぼくは一般的な学校(と言っても大分環境が特殊だったが)に通っていたため、理解しきれないことも多い。
ついでに他人の課題のことなんていちいち覚えていられない。
「最初の方に石膏を描いたくらいだよ…何て名前だっけ」
あの石膏像、ときみは呟く。
「何だったかな」
前に調べた気がする、とぼくはスマホでWikipediaを開いた。
「写真、撮ったはずなんだよな」
そう言いながらきみはスマホのカメラロールを漁る。
「確かポセイドンの身内だった気がする」
ぼくはWikipediaの「ポセイドン」のページからその妻「アンフィトリテ」のページに飛んだが、石膏像についての情報は得られなかった。
面倒だな、と思いつつぼくはGoogleを開いた時、きみは急に言った。
「そうだ、”ラボルト“だ」
そう言いつつきみはぼくに石膏像の写真を見せる。
あーこんなだったね、とぼくは答える。
「コイツポセイドンの嫁なんだよ」
「へー」
そう呟きながらきみはこの部屋を後にしようとする。
「コイツ鼻が嘘くさいんだよね」
発見当時欠けてたのを直したらしい、ときみは付け足す。
「だから整形したみたいな鼻なんだよ」
「ふふふ」
ぼくは笑いながらきみの後を追う。
「元々はパルテノン神殿の破風の一部だったんだって」
「破風?」
何それ、と君は聞く。
「破風…って何だったけな」
よくよく考えたらよく分からない、とぼくは呟いた。
「でもパルテノン神殿か」
行ってみたいな、パルテノン神殿、ときみは呟く。
「いいね」
ぼくはそう笑って答えた。

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子供裁判

きみはわるもの
あなたはいいひと
こんな簡単なこと
なんでなやむの

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ラプラスの魔女

久しぶりに観た作品
「前はあのシーンですごい感動したな」とか
思いだしながら観ていた
こんな感覚はいつぶりだろうか?
心の中に新鮮な風が吹いた
とても心地よかった

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ほんとは、「会いたい」

「さみしい」なんて口にしたら
「かなしい」自分が覗くから
「楽しい」空気を振りまいて
「明るい」自分を見せてゆく

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ポエム

人は道を歩くだけでは何も手に入れられなくて、弱いままだろう。人は茨の道を切り拓くことではじめて人は強くなれるだろう。