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広い空を見上げて
世界の果てまで想いをめぐらす

助けたい

その想いを行動にしたい
これが私の原点です

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機転と安全圏

戻れない日常がいい
崩して進むまでの価値観はない
安全圏で自分を愛して生きていたいのに
生きるとはそういうことじゃない
抱きしめて締め付けるような愛し方で
千切れる前に崩すことだ
今日も独り動悸を撫で付ける

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑨

「それにしても稲荷」
師郎が不意に話し出したので、皆の視線が師郎の方に向いた。
「いつまでそこに立っているんだ?」
そろそろこっちに来れば良いのにと師郎は地面を指さす。
「あ…そうね」
そう言いながら稲荷さんは土手からこちらへ降りていった。
「それにしても、彼女が異能力を知ってしまった一般人ね…」
稲荷さんはそう言いながらわたしの顔を覗き込む。
「想像よりも平々凡々ね」
うぐっ、とわたしはうろたえた。
まぁ、そうかもしれないけれど…
「そ、そう言えば、稲荷さんの異能力ってどんなのなんですか?」
師郎の異能力に似てるとは聞いてたけど…とわたしは続けた。
稲荷さんはそうねぇ、と答える。
「私の異能力は…”一定範囲内の人間に見える自らの姿を別のモノにする”能力、と言えば良いかしら」
簡単に言えば、誰かに化ける能力ね、と稲荷さんは微笑んだ。

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暗黒面

垣間見えた
暗黒面
なんかちょっと近づけた気がして嬉しい

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レス

届いたかな
見てくれたかな



ほんとちょっと時間でもいいから
私の事を考えてもらえたらいいのに
なんて。


スクロールしないで!
ちょっでいいから…
読んでほしいよ
私のレスポンス

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フォニイ

仮面を被った少女
絶望の雨が降り続ける散々な日々
変わらない毎日
そんな中で思うこと
「あたしって何だっけ」

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あなたがいなくなった夜は、さらさらと雪が落ちていた。
それは徐々に増えていき、私の前に幕を下ろした。
しばらくして、雪がふわりと舞うようになった。
あなたはもう、そこにはいなかった。

溜息をひとつ、雪が飛ぶ。
冷たい空気を思いきり吸って、吐いた。
雪は私の温度で溶けただろうか。

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底にいたのは

暗闇の中。
針の音があなたを急かす。
「はやく未来(あした)に進みなさい」と。
あなたはそれどころではなかった。
決して掴めない何かに囲まれ、抜け出せずにいた。
暗闇で見るには強すぎる光源に、救いを探す。
ふと悲しい歌声に出会う。
それは人ではなかった。
決して明るくもなかった。
しかしその歌声は、あなたの後ろに腰掛けた。
背中に感じる、あたたかさ。
とん、とん、
と、雫は溢れ出す。
とん、ととん、
とん、とととん、
それは暗闇の底の音だったが、
同時にあなたの足音だった。
人ではないあの子の歌声が、
あなたに少しだけ、歩く力を与えた。
もう大丈夫なんて言わない。
またおいで。
あの子はいつでも何度でも、
寸分違わぬ歌声で、あなたにぬくもりを与えてくれるのだから。