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いつも教室で
ぽつんとひとり
そんな君の背中は
もうみていられない

わたしは知っている
君が優しいことを
誰よりも一生懸命なことを
笑顔が素敵なことを

君と話しているとわかるよ
君がもっと周りの人となかよくなりたいこと

でもね、わたしは知っている
周りの人はね 君が思っているほど怖くないよ
もし誰かが君に怖い思いをさせたなら
わたしのところにおいで

誰かに助けてといえるひとになってほしい

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幸せ

眩しそうに細める君の視線の先に、
私がいるかどうかよりも。

私の幸せなんかよりも。


楽しそうに笑う君の世界がどうか
幸せで在ってほしいと思うのです。

君の幸せの方が、ずっと。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑫

「アンタ、名前何て言うの?」
ネロがそう尋ねると、少女は”風見 恵梨(かざみ えり)”です、と名乗った。
「…異能力者としての名前は?」
「それも言わなきゃいけない?」
恵梨、と名乗った少女はネロにそう聞き返す。
「当たり前だ」
一応、知っている異能力ならどんな異能力か分かるし、と耀平は言う。
「そうですか…」
恵梨さんはそう言って諦めたようにうつむくと、すぐに顔を上げた。
「わたしの異能力者としての名前は”エルフ”と言います」
異能力は、自分の姿を透明に見せる能力です、と彼女は付け足す。
ふーん、とネロはうなずいた。
「制服的にはそこの寿々谷高校の人?」
耀平が聞くと、まぁ、と恵梨さんは答えた。
「んで、本題なんだが…」
そう言って、ネロは恵理さんに向き直る。
「なぜアンタはウチの黎をつけて来たんだ?」

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好きな人が暑そう→夏始まる→創作意欲湧く→ポエム量産

貴方の言葉になりたい
暑さで狂あして欲しい
倒れたってもとめてよ
適当基準で生きて
最高基準の君がいるの
ほんとに分かんないけどさ
熱中して堕ちちゃいたい
呂律だってどうでもいいから
気持ちだけでも伝わってよ

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急な疲れ

なんとなく今日は顔を上げて歩いてしまったから、見えてしまった。
キラキラ輝く人たちが。
顔、顔、顔。
一気に苦しくなる。

先輩のストーリー。お友達と仲良さそうで。
眩しくて、羨ましくて。
一気に苦しくなる。

人間関係はこれから作っていかなきゃいけなくて。
知らない人、人、人。
私はどう映るの?
一気に苦しくなる。

この想いはどうしようもなくて。
あなたのトラウマになってしまったら。
あなたとの関係が途切れたら。
一気に苦しくなる。

溺れそうなこの手を取ってくれる人は、どこ?
また今年も、なんて嫌。
もうすぐ5月だ。

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鼻唄

静夜の鼻唄
息苦しい時 声を出すのも怖くなった時
誰かの鼻唄が聞こえてくる
その途端、胸につかえた塊が溶けていく
穏やかな気持ちになれる
姿の見えない誰かに、ありがとう

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病はどこから?

病は食から
人は食べたものでできている
だから「食」という字は人が良くなると書く

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夏の匂いは君の香り



暑そうに前髪を浮かして
腕まくりして
暑いねって上気してる
そんなのを見つめてるうちに
体温が浮かんでく
見つめていく
逸らして落ちて
そっぽを向いて頬が緩んで
夏の匂いは
君の弄ぶ世界のひとつ。


✧*

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花さかり

スカートのギザギザと
月明かりが噛み合って夜は動く
電子音は届かない
窓を少し開けたら 街が広がった
会話より大事な沈黙
でも悲しいときは雄弁でいて
埋め立て地は いつまでも光ってる
猫の目が4つ いつまでも光ってる

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 9.エルフ ⑪

「いや、知り合いじゃないんだけど…」
この間会ったんだよね、とわたしは説明する。
「この間って何だよ」
耀平はすかさず突っ込みを入れる。
えーとね、とわたしは答える。
「先週駅前でこっちを見てたから、気になって話しかけたんだよね」
でもまさかもう1度出会うなんて…とわたしは呟いた。
「あ、あの…」
高校生が発言したから、皆の視線が彼女に集まる。
「わたしの事、忘れてませんよね…?」
「忘れるも何も」
そう言ってネクロマンサーは彼女に黒鎌を向ける。
「さぁて、この後は事情聴取といきますか」
ネクロマンサーがそう笑うと、高校生はひぃぃぃと後ずさった。
かくして事情聴取が始まった。