考えすぎるとよくない
おでこあっためながら君がいう
君が言うなよ 考えすぎさ
レンジではさっきから
ミルクが冷えていく
今日は終わりにして
忘れてたミルク飲んで
ふたりで眠ろうか
今日はふたりにして
忘れてたビデオつけて
このまま眠ろうか
オレは人狼だ
夜な夜な市民を食い裂いてきた
数日が経ったある日
ついに 人狼であることがバレてしまった
追放される前 脳裏によぎった思いは...
(......寂しいな...)
何も見たくないと前髪を伸ばしていた。
でも、いざ伸びると邪魔で邪魔で。
僕は、本当はこの世界に誰よりも期待していたんだ。
しぬのはこわい
いきるのはくるしい
ゆめはわらう
どうろはしるながれぼし
かきあげたかみで
こころおちつかせる
あしたにおびえたれいじ
それから暫く経った後。
わたしは路地裏を走っていた。
あの後、わたしは何度も何度もあの少年に遭遇していた。
その度に話をしないかと言われ、その都度わたしは断ってきた。
でもだんだんそれが面倒になってきて、わたしは彼に追いつかれないように走る事にしたのだ。
そして彼に追いつかれないようにするため、細かく角を曲がって遠回りをしていた。
そのお陰か、今の所あの少年には遭遇していない。
この調子で駄菓子屋まで辿り着ければ大丈夫だ。
…それにしても、あの少年はなぜわたしに絡もうとするのだろう。
走りながらわたしは考える。
毎度のごとく話がしたい、と言ってくるが、それはどういう事なのだろうか。
単に暇なだけと考えるには、理由が足りない気がする。
やっぱり何か目的があるのだろうか。
…だとすると、その目的は?