「へぇ〜、詳しいんだね」
りいらちゃんがそう言うと、だろ?と師郎は返した。
「師郎は生粋の地元民だからな」
詳しいのも当然さ、と耀平は補足する。
「あと花火は寿々谷公園だけじゃなくてショッピングモールからもよく見えるんだぜ」
あと…と師郎が言いかけた時、向こうから女の人の声が飛んできた。
「りいらー」
行くわよーとりいらちゃんの母親らしき人物がこちらに近づいて来る。
「あ、ママ」
行かなきゃ、とりいらちゃんは母親の元へ駆け出す。
「何してたの?」
「秘密〜」
りいらはそんな会話を母親と交わしてから、こちらを見る。
「じゃあね、おねぇちゃん達!」
バイバーイと手を振りながら、りいらちゃんは母親と共に去っていった。
「何だったんだ」
アイツ、とネロは呟く。
「まぁ良いじゃないの」
師郎はそう返した。
わたし達は去りゆく謎の少女を静かに眺めていた。
人の思い出の味は
どんなに綺麗に飾られた料理でも、
どんなに星の多いレストランの料理でもなく、
自分の親の料理なんだってさ
日常にある暗い気持ち イライラ 嫌な政治とか そう言うの全部
袋に詰めて ひとまとめにしちゃえ!
それに絵の具をつけて
全部 柔らかいパステルカラーにしてしまおう
日本中のみんなが 嫌な気持ちになりませんように。
銀木犀みたいな君が好きなの
さりげなく傍に居て笑ってくれる。助けてくれる。
でも見ちゃったんだよね
君が、好きなあの子に金木犀を渡したとこを
そんな君には、白と赤のペチュニアを送るね
白色の花言葉は「淡い恋」
赤色の花言葉は…
「決して諦めない」
ありのままの自分で生きたい
それはとても難しくて大変なことだけど
明日は来るから
泣いたって笑ったってちぐはぐでもいいから
今日も自分の気持ちの向くままに生きましょ
「どうでもいい」
そう言っていつも1歩引いてた
失うことが怖くならないように
君のこともどうでもいいと思えば
平気で手を差し伸べられたし、優しい言葉もかけられた
すれ違っても、目が合っても、手が触れても、声をかけられても、平然な顔をできた
でも君が言った「好きだ」って言葉はどうでもいいって思えなかった。
最初はこの気持ちが分からなかった
何かがいつもと違う…
悩んでるうちに気づいたの
全部受け身だったんだって!
でももう遅いよね
「ごめんね」って言わせておいて
「あのさ」って何度も言わせて
たくさん思わせぶりで苦しめて
友達に戻っておいて…
「どうでもいい」なんて
言わないよぜったい…